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【モロッコ旅行記】5日目*フェス編〜旅の師匠に出会ったの巻〜
4日目の夜から不安になっていることがあった。
5日目の夜、つまりこの日、夜行バスに乗って次の滞在先であるハシラビートに行く予定だったが、バスのチケットを買っていなかったのだ。
モロッコの主な長距離バス会社は2つあって、1つはこの旅行記で既に登場したCTM、もう1つはSupratourである。
フェスからメルズーガやその隣町のハシラビートへはCTMは走っておらず、Supratourを利用することになる。CTMはネットで事前予約ができるが、Supratourはネット予約ができないので窓口でチケットを購入しなければならない。
フェスのSupratourのチケット売り場は新市街にあるので、4日目にシャウエンからフェスに到着した際、旧市街に移動する前にチケット売り場に寄って購入すればよかったのだが、すっかり忘れてしまっていた。
しかもフェス~メルズーガの夜行バスは人気で、当日では売り切れている可能性が高いとの噂を聞き、ますます不安になっていた。私はサハラ砂漠ツアーを予約していたので、何としてもこの日の夜行バスに乗らなくてはならない。
前日そんな不安な夜を過ごしていた私は、朝イチでチケット売り場に行くことを決め、朝6時にはリアドを出発しチケット売り場へと向かっていた。
こんな時にもタクシーを使わない私。笑
新市街までの道のりを50分かけて歩いた。
旅先での早朝散歩は気持ちがいい。
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Supratourのチケット売り場はフェス駅の前にある。
到着したときには既に窓口が開いていて、スタッフと思われるおっちゃんが1人いた。
私「今日のメルズーガまでの夜行バスのチケットを買いたいんだけどー。」
おっちゃん「ノーノー、チケット、ノー」
私「え?なんで?」
おっちゃん「チケット売れるスタッフがまだ来てないんよー」
私「(・・・あなた誰?)」
じゃあこのおっちゃんは一体何なんだ?笑
何のために窓口に座ってるんだよーー。泣
結局チケットは買えず、また50分かけて旧市街へと戻った。虚しい。。。
私は今日夜行バスに乗れるのだろうか・・・。
リアドに戻り、気を取り直して朝食を。
ロビーの近くに休憩スペースがあり、そこで朝食をいただく。
写真を撮るのを忘れたがここのムスンメンが美味だった。
ムスンメン・・・モロッコ風クレープ。ぱりっとした食感が特徴でクレープとパイの間のような食べ物。はちみつなどをかけて食べる。
朝食を食べていると、一緒のテーブルに座っていた品のいい60代後半から70代と思われるアジア系のおじ様に「Are you Japanese?」と話しかけられた。お互いが日本人、そして一人旅をしていると分かるとモロッコに来てどれくらいか、どんなルートで回っているのかなど色々質問し合った。
聞くところによると、この方はとある協会の元理事長で、その協会が旅に関連する協会なので、今までで約75ヵ国の海外渡航経験があるそうだ。
旅の大先輩、というか師匠。
話を聞けば聞くほど面白い。
この時から(心の中で)勝手に師匠と呼ばせて頂いている。
▼このnoteに出てくるおじ様の一人。
話をしてると、これからのルートが同じことが分かった。
師匠もメルズーガ行きのバスに乗りたいがまだチケットを買っていないとのこと。私は午後からチケットを買いに行くつもりでいたので、師匠の分も買っておきましょうか?と提案をした。
師匠もその提案に乗ってくださり、もしチケットが買えなかったら乗り合いタクシーで一緒に行くことにした。連絡を取るためにLINEを交換し、師匠がチケット代を私に預けてくれた。
今初めて会った人にお金を預けるなんて、私らが日本人同士やからできることよな〜なんて思いつつ、私が悪人かもしくは魔が差してそのままお金をパクってばっくれてしまったらどうするんかいな、人を信じすぎやで、師匠。という気持ちになった。いやいや、私は善人なのでそんなことしないですよ。
師匠と一旦別れてフェスの街をうろうろ。
リアドのオーナーさんに教えてもらったマリーン朝墓地(Marinid Tombs)へ。
ここからフェスの街が一望できる。街が一気に見渡せる場所大好き。
風強かった・・・。
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シャウエンと街の色が全然違う
そして旧市街を散策。迷宮都市と言われているフェス。
迷ってやりましょう。
メイン通路と思われる道がとてつもなく長い。
どこで引き返したらいいのか分からなくなる。
メインの道を離れていろんなところを曲がったりしながら、しっかり迷わせていただいた。
そしてなんとかブルーゲートに戻ることができた。
確かにフェスは迷宮都市だ。
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中にお肉が入っている
ある程度旧市街を楽しんだので、バスのチケットを買いに新市街へ。
何回通るねん、この道。
・・・余裕でチケット2枚買えた。笑
全然売り切れてなかったー。
いや〜、でもこれで一安心や。
師匠にもご報告。
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出発まで時間があるので、新市街をうろうろ。
雨が降ってきて寒くなってきたので、ショッピングモールへ避難。
スーパーがあってテンション上がる。
異国のスーパーは何であんなに楽しいんやろ。
雨に濡れたせいか、若干鼻がぐずぐず。
雨も止む気配がないので気合でバス乗り場近くまで移動。
バス乗り場の近くで腹ごしらえ。
ミントティーと鶏のタコス。
ジャンクな食べもん美味ーい!
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そして師匠と合流して夜行バスにていざ出発!
しかし、ここから私の、いや、このバスの乗客全員の長い長い夜が始まるのです・・・
続きは次回に!
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