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#SNS医療のカタチ
医師は司祭から降り、死は社会へ還る
8/23に開催された、SNS医療のカタチTV。そのセッションの中で漫画家のおかざき真理さんは、「医師と僧侶は本来同じところにいたはず」という話をしていた。
それは、事前に公開されていたインタビュー記事の中でも同じことを話されていた。
本来は、医療も宗教も、人に寄り添うものだと思います。私が漫画『阿・吽』(小学館、11巻続刊)で描いている平安時代は、仏教が医療までカバーしていました。もともと近
感情がみえたとき、好きになる
あまりやらないFacebookをひらくと『友達かも』にけいゆう先生がでてくる。けいゆう先生は外科医だ、細身のスーツが似合うイケメンだ。おまけにTwitterではクレバーなツイートをしてよくバズってる。そのうえとっても謙虚だ。なんなんだほんと。
けいゆう先生が写真業界の人じゃなくてよかった。きっとけいゆう先生とおなじ土俵にたつ医師は少なからず対抗心を抱いてるんじゃないだろうか。
けいゆう先生
みんな名医を探している。
「幡野さんってどこの病院に通ってるの?」
『○○大学附属病院です。』
「なんでそんなところに通ってるの?そんなところじゃなくて、わたしがもっといい病院を紹介してあげる。」名刺をピッ!!
写真展をしているときに頭の中が生理食塩水しか入っていないんじゃないかという女性とこんなやりとりをしたことがある。彼女はがん患者を支援する団体の代表だ。やりとりしたのは、ぼくではなく写真展に遊びにきていた妻
安楽死についてちょっとだけ
ALS患者さんの嘱託殺人で逮捕された医師にはビビった。
『あぁ、やっぱり日本でも水面下で違法に安楽死を施す医師がいるんだなぁーー』ビビりながらおもわず一人ごとで呟いてもいた。まえに知り合った医師に、明言はされなかったけど違法に安楽死ができる旨を伝えられたことがある。もしも幡野さんが本当に困ったら…というニュアンスだった。
ぼくはがん患者だ、病気になってすぐに安楽死のことを調べ、スイスで安楽
さよなら、ブラック・ジャック(9)ノードよ輝け
こちらの記事(↓)の続きになります。本連載の最終回です。
今日は「さよなら、ブラック・ジャック」のまとめとして、雑感を述べます。前回までの記事でおもしろさは出尽くしました。今日はもうここで閉じていただいても大丈夫です。
なあに、今日の記事には、Twitter Japanの人とぼくがどんな話をしたのか、くらいのことしか書いていませんので。だいいち、まとまってない。ごめんね。読みにくいと思う。だか
さよなら、ブラック・ジャック(8)患者目線の創作はありえるか
こちらの記事(↓)の続きになります。
ぼく「まだもうちょっと時間いけるな、もう少し話しましょう」
大塚「じゃあ、幡野さんからみて……患者からみて、医療マンガは、どうあったら『やさしい』んでしょうか。どうあるべきなんでしょうか」
ぼく「あれでしょ? ブラック・ジャックにかわる現代の医療マンガがあるとしたらどういうのがいいか、って話でしょ?」
大塚「そうそう。」
幡野「うーーーーーーーん、立
さよなら、ブラック・ジャック(7)やさしさから始まるイエーイ
こちらの記事(↓)の続きになります。
大塚「幡野さんは、患者側からできることってなんだろう、ということを、よくおっしゃいますね」
幡野「そうですね……確かにそういう話をしてます。逆に、お医者さんは『医者が悪い』と言いますね。
ぼくは患者側なので、どうしても『患者が悪い』と思っちゃう。医療におけるコミュニケーションエラーって、わりと医療者側が責められがちだけど、ぼくは……なんか、患者側も悪いんじ
さよなら、ブラック・ジャック(5)マンガ家の目線とゴング
こちらの記事(↓)の続きになります。
SNS医療のカタチのオリジナル3(大塚、山本、堀向)が選んだエピソードを含め、総勢10エピソードを元に、マンガが募集された。募集期間はなんと10日程度。この短い期間に、完成度の高いマンガが55本集まった。そこから受賞作品が選ばれた。
#医療マンガ大賞 アフタートークイベントでは、これらの受賞作品を言祝ぎながら、こしのりょう先生に簡単なコメントをいただく時間
さよなら、ブラック・ジャック(4)交差する視線と失明する病理医
こちらの記事(↓)の続きになります。
けいゆう先生が選んだエピソードはこちら。
フェイクバスターズ・バスターブルー選エピソード(抜粋):
主人公は医療者(作業療法士)。資格を取ってからはじめて担当した患者に、「感謝されなかったこと」が今でも忘れられない。
現場の医療は教科書の通りにはいわず、患者からは先輩医療者をほめる言葉ばかり聞かされる。
その患者が退院するときにも、自分に宛てた感謝はなく…
さよなら、ブラック・ジャック(3)自分ごとにしてしまう医者
こちらの記事(↓)の続きになります。
ほむほむ先生が選んだエピソードはこちら。
(ほむ選エピソード:抜粋)
残念ながら流産してしまった妊婦。検査のときに医者が「うーん、今回はダメかもしれませんね」と言ったときの「あまりの軽さ」にショックを受けてしまう。
その後、手術を受けて、別の医者から「残念ですが、やはり稽留流産でした。」と言葉をかけられた。ところが、このときの印象は、最初の医者とは違ったの
さよなら、ブラック・ジャック(2)語り部ごとの物語
こちらの記事(↓)の続きになります。
#医療マンガ大賞 におけるマンガ原作用のエピソードは全部で10個。
このうち6つは、株式会社メディカルノートが監修した架空のエピソードである。
残りの4つは、ツイッター経由で一般公募された。
すべてのエピソードは下記のリンク内(コミチ)にまとめてある。
まず、メディカルノートが監修したエピソード6つをおさらいしておこう。2つごとに、ペアになっている。
さよなら、ブラック・ジャック(1)
柔らかそうなセーターを着た小児科医・堀向健太が、控室に現れた。
開口一番。
「うちの奥さんがヤンデル先生に渡してほしいって。」
そう言って、どでかいおみやげを渡してよこす。
ああ、またやられた。ぼくは小さなロイズ1個しか持ってきていなかった。こういうところで、格の違いが出る。
これからはお互いおみやげ禁止にしよう。ね。なんだか悪いもの。会うたびにおみやげ合戦やってたら、きりがないし。あな