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電気電子工学科に求められるものが昔より増えている話【キャリア】

Twitterで少しだけ反響がありましたので即興で書きました。

電気電子工学科卒業者に求められるもの

・2D・3D-CAD/CAM/CAE/CAT
・プログラミング
・AI
・統計
・機械設計
・機械工作
・アナログ・デジタル回路設計
・PLC、制御盤、配電盤、電気設備
・はんだづけ、電子工作
・オシロスコープ、スペアナの操作
・モデルベース開発
・品質信頼性工学
・生産管理
・知財
・外国語(英語、中国語)
・ITの知識、サーバ・クラウド管理、パソコンの大先生

電気、機械、情報工学(コンピュータ)、制御、経営、語学、etc…。企業側(産業界)の期待が多すぎるのです。
大学生や入社1年目の社会人の方は、びっくりするかもしれません。実際にはこのうちの1~3つ程度しか仕事では使わなくても、家族を養える程のお給料は貰えてもおかしくはないです。
ただ、なんとなく要求が増えている感じはあります(主張が弱くてすみません)。「あれもこれも」みたいな。「コンカレントエンジニアリングにはどれも少しはできないと」みたいな。
1個だけでは給料が上がらず、たくさんできた方が給料が上がる方向に行くのは確かです(昇給はとにかく、転職市場では年収相場は上がるはずです)。

デジタルツールの登場

電気電子工学科を卒業したメーカーの技術者は、
・はんだづけ、圧着工具などの工具類
・マイクロメータ等の測定器具
・ボール盤、フライス盤等の工作機械
・手書き製図
といったアナログ器具類の操作に加えて、

・CAD
・FPGA、Arduino
・MATLAB/Simulink(制御系設計)
・プログラミング(C、Python、Java、Rなど)
といったデジタルツールの操作も覚えなければならなくなってきたのです。

「ツールを覚えるのは簡単だ!」という言説もあります。それは一理あります。
しかし、これだけ多くのツールや機器、器具類を業務レベルで使いこなせる人がどれだけいるでしょうか?
基本操作を覚えるだけでもなかなか苦労するはずです。Word、Excelの基本操作すら上手くできない社会人(+大学生)もいることも思い出してください。

デジタルツール(ソフトウェア)を含む便利なツールが激増した今日では、原理まで理解せずとも、ツールを使えるだけでも結構凄いと言っていいと思います。

しかも業界・会社によって使うソフトも種類も違って潰しが利かないこともあります(ゲッソリ)
職種が変わるともうキャリアの技術的なところが全て無駄に・・・(恐怖)

どうにかならんかねぇこの問題。

以上です。

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