選ばれる女におなりなさい①読書録

ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ著

この本は二部構成になっており

前半はデヴィ夫人の華麗なる激動の人生について

後半は婚活論についてです

漫画版の試し読みを少し読んで

デヴィ夫人の人生について興味を持ったので購入を決めました

テレビではバッチリ決めて華やかに出演していらっしゃる夫人ですが

戦時中に生まれ

貧しい生活をしながら足に障害を抱える母親と小さな弟を連れて戦火をくぐり抜けてきた過去があります

父親は空襲で焼けた屋根の火を消そうとして大やけどをおい、その後メチルアルコールを飲み視力を失っており

自分が家族を守らねばと

少しでも家計を助けなければと

大人になったら外国人をひざまずかせてやるんだと

密かに思っていたそうです

貧富の差で変わる人の態度も目の当たりにして

その貧しさがパワーの源になったと書かれてあります

「デヴィ夫人は美しく、大統領と結婚できたから華やかな人生になれた」

そう思っている方もいるかもしれませんが

デヴィ夫人の努力は相当なもので

当時近所に住む外国人と会話をすることで英語を学び

英語が話せたことで合格率1%の千代田生命に採用されました

「とにかくたくさんお金を作って家計を助けたい」

そう思った夫人は仕事のお昼休憩中に近くの喫茶店でバイトをし、土日もバイト、夜は定時制の高校へ

想像するだけでも大変さが伝わります

更に仕事帰りに俳優育成プロダクションでお芝居のお稽古

同時期にフィリピン人歌手の方と仲良くなり彼女の紹介でナイトクラブでもアルバイトをするように

寝る間も惜しんで経験値を積んでいったそう

このときまだ16歳です