見出し画像

特別支援学級を勧められたら必ず読んでください-3-

この記事は次の方にオススメです。

・学校の先生に支援級を勧められた
・支援学級に入れるか悩んでいる
・これから教育業界を考えている

その1はコチラ

その2はコチラ

1・2どちらも反響があり、みなさんに読んでいただけて嬉しいです!
#オープン学級通信 のオススメに選ばれました。
今回のメインは特別支援級についてです。

《特別支援級について》

文部科学省のデータによると、特別支援学級に在籍している生徒の、50.7%が知的障害特別支援学級に、43.6%が自閉症・情緒障害特別支援学級に在籍しています。
このことから、特別支援学級に在籍する生徒の90%以上が知的障害や発達障害をもつお子さんということになります。

----------------------------

【教室環境・クラス編成】
特別支援学級の上限定員は8人と定められています。
少人数教育で、障害のあるお子さん1人1人の特性に合わせた教育が受けられるようになっています。
また、教室内はお子さんの状況に合わせた安心して生活を送れる環境になっています。

画像4

----------------------------

【自立活動】
以前も書きましたが、自立活動とは、特別支援学校学習指導要領に定められている教育活動の一つです。
障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための指導を行う目的で設けられています。
「個別の指導計画」に基づきお子さんの1人1人にあった指導目標が設定され、その目標を達成するような指導が行われます。
具体的にはその子の特性に合わせて、コミュニケーションや苦手な動作等について支援・指導を行う時間です。

----------------------------

【授業について】
特別支援学級では、お子さんの状況に合わせたカリキュラムを組んでいきます。
各教科で学ぶ内容の学年を下げたり、各教科を知的障害特別支援学校の各教科に替えたりすることができます。(教科書が専用のものに変わります
※あくまで個人の意見ですが、その子に合わせた勉強をしていくことは自己肯定感を損なう心配も減りメリットが大きいと考えます。

----------------------------

【考えられるデメリット】
・すべての学校に特別支援学級が設置されていない。
・地域差が大きい(学級数や受け入れ可能人数など)
・通常学級との行き来がお子さんのストレスになる場合がある

----------------------------

【保護者の心配な声】
また、支援級に通った場合にいただいた場合の相談で多くいただく声が、
「一度支援級に行くと戻れないんじゃないか?」
「支援級に言っていることで周りにいじめられるんじゃないか?」

と心配ごとをいただきます。
結論的には、安心していただき大丈夫です。
例えば、交流や共同学習というものがあり、朝や帰りの会に参加したり、給食の時間を過ごすことが出来ます。
※もちろん通常学級は先生の姿勢や理解に大きく依存し、お子さんにおよぼす影響が変わってきます。学校と上手く連携を取っていく必要があります。

画像5

《支援学級の種類》

支援学級にはいくつかの種類があります。

◇知的障害特別支援学級
◇肢体不自由特別支援学級
◇病弱・身体虚弱特別支援学級
◇弱視特別支援学級
◇難聴特別支援学級
◇言語障害特別支援学級
◇自閉症・情緒障害特別支援学級

特別支援学級は小・中学校に設置された学級であるため、配慮を行う場合であっても、学校教育法に定める小学校及び中学校の目的・目標を達成するものである必要があります。
同様に上記学級でも、目的や目標がありそれを達成していくことになります。

----------------------------

◇知的障害特別支援学級
[教育内容]
・特別支援学校の学習指導要領を参考にしながら、お子さんの知的発達の段階に合わせた目標や内容を選択し、教科学習の内容を決める。
・特別支援学校の学習指導要領に示されている「自立活動」の指導を行う。
・学校教育法施工規則に規定されている「領域・教科を合わせた指導」を行う。※「領域・教科を合わせた指導」とは、指導内容を教科別・領域別に分けない指導のことを言います。
取り入れられる授業には、日常生活の指導・遊びの指導・生活単元学習・作業学習があります。

----------------------------

◇自閉症・情緒障害特別支援学級
[教育内容]
通常の小・中学校の教育課程を基準にしながら、必要に応じて、特別支援学校学習指導要領を参考にして、学級や子どもの実態に応じて決定されます。また、自閉症や発達障害をもつお子さんが将来、社会生活に適応できるような指導が行われています。

■日常生活習慣形成のための指導
自閉症・情緒障害特別支援学級では、日常生活における生活習慣を身に付けるため、食事・排泄・衣服の着脱などの指導を学校生活の中で行います。子どもの発達段階を考慮し、例えば、食事領域では、「スプーンやフォークで食べる」「箸を使って食べる」「スプーンやフォーク、箸を使い分ける」「マナーを守って食べる」など、段階的に指導目標を立てていきます。
■運動機能・感覚機能を高めるための指導
運動発達や知覚の発達の基礎をつくり、情緒の安定や言語の発達、時間・空間の概念を形成するための指導です。
自閉症などの子どもは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚などの感覚刺激に対して、過敏性などの問題がある場合があります。これらの感覚知覚の問題が、日常の生活環境において不安や苦痛の原因となっていることもあるので、この対応には十分に配慮しながら、できるだけ不安を軽減できる環境を工夫し、改善に向けて指導していきます。
■言葉の内容を理解するための指導
人の声に注意を向ける、人の話を聞く、返事やあいさつをするなど社会生活に必要な態度を形成し、人とのかかわりを深めるための基礎をつくることが目的です。注意力や集中力を身に付け、言葉を理解するとともに、実際の生活に必要な言葉を適切に使用できるようにコミュニケーションの指導を行います。サイン、絵カード、写真、文字、ジェスチャー、表情などの手段を使って、必要最低限の相手とのやりとりができるようにしていきます。
■人とのかかわりを深めるための指導
人とのかかわりが苦手な子どもに対して、強引に他の子どもたちと一緒の集団活動に参加させることは、人とのかかわりの困難さを強くしてしまいがちです。そのため特別支援学級では、大人との一対一の関係の構築から始めて、少しずつ小集団の児童生徒との関係に広げていくようにしています。

《分かりやすい図解》

分かりやすい図がありましたのでお借りして引用させていただきます

画像1

通級は、通常学級の学校に籍があり、通級指導の時間のみ通級指導教室に通います。通級指導教室が通常学級の学校にない場合は、通級指導教室がある他の学校に通級指導の時間のみ通います。また、担任は通常学級の先生が受け持ちます

画像2

特別支援学級に通う場合は、特別支援学級が設置されている学校に籍を置きます。基本的に特別支援学級で授業を受けますが、体育や図画工作、給食の時間は通常学級の子どもたちと過ごすこともあります。担任は特別支援学級の先生が受け持ちます。

画像3

特別支援学校に通う場合は、通学する特別支援学校に籍をおきます。また、通級・特別支援学級は通常の教員免許のみでも受け持つことができますが、特別支援学校の教員は通常の教員免許に加え、特別支援学校の教員免許を取得しています。

次回は支援学校と手続きやお金についての記事を更新予定です。

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

これからもどんどん更新していきます。

個別相談も受付させてもらっています。お気軽にご連絡下さい!

Instagram⇒dede.teacher

是非[いいね♥][フォロー]お願いします!

この記事が参加している募集

オープン学級通信

よろしければサポートをお願いします!サポートいただいたものは悩んでいるお子さんをお持ちの保護者への支援に使わせていただきます。