高校生の進路選択 その2 かつきさん(中編)「海外大学入試で全落ちしたが、自分で立ち上げたプロジェクトで進路が見つかった」
対談記事は、「前編」「中編」「後編」の3回に分けて投稿しております。
中編では、なぜ京都大学 教育学部に進学したのか、なぜ自らプロジェクトを立ち上げたのかをお聞きしました。
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かつきさん「本当に自分は東大を目指したいのか?人の成長を目の当たりにした時に、教育学部へ進学したいと強い思いが生まれた」
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・高校生の進路選択 その2 かつきさん(前編)「海外大学入試で全落ちしたが、自分で立ち上げたプロジェクトで進路が見つかった」
・高校生の進路選択 その2 かつきさん(中編)「海外大学入試で全落ちしたが、自分で立ち上げたプロジェクトで進路が見つかった」
・高校生の進路選択 その2 かつきさん(後編)「海外大学入試で全落ちしたが、自分で立ち上げたプロジェクトで進路が見つかった」
最終的に進路を選んだのは高3の10月
能登: かつきさんは海外大学入試と並行して日本の大学も受験しました。最終的には京都大学の教育学部に進学しましたが、ここを受験しようと決めたのはいつですか?
かつきさん: 高校3年生の10月です。
能登: ほんと!? ギリギリですね。
一般的には、高校1年生の終わり頃に進路をどうするのか学校から聞かれることが多いようですが、かつきさんはどう回答していましたか?
かつきさん: とくに何も考えず東大と答えていました。学校の同級生はほとんどが東大を目指していたので、「とりあえず東大でいいか」と。
学部は、東大は進学振り分けがあるので受験時に決める訳ではないのですが、理科一類かなと思っていました。でも、今思うと理科一類にも、最初の2年間の教養課程にも特別な興味は無かったので、もし東大に入っていたら興味がないことをずっと続けていたかもしれません。
現代文の授業とサブカルで内面の充実を得る
能登: 前編の海外大学入試の話では、心理学や哲学に興味があるとお話いただきましたよね。なぜそのような分野に興味を持ったのですか?
かつきさん: そうですね…… 僕が通っていた中高一貫校の現代文の授業では、中学3年生の一年間、ずっと同じテーマの授業があったんですよ。何をやっていたかというと、「人間とは何か」「人生とは何か」「お前は誰だ」というようなちょっと哲学的な問いを、一年間さまざまな文章を読んで考える。
興味のない同級生が多かったけれど、僕は真剣に聞き入っていて。中学生のときに僕は、何となく存在不安というか、「このままだと自分は何になるんだろう」「自分のことをもっと知りたい」と思っていました。
僕が通っていた中高一貫校は、小学校まではみんな勉強ができて自分に自信を持っている人が多かったけど、中学校に入ると周りの同級生はみんなそうだから。「同じくらいのやつがいっぱいいるじゃないか」とだんだん自分に自信がなくなってくる。
みんな、授業を受けたり部活をしたりゲームをしたりと普通の中学校生活を送っているだけで。自分は周りと何がちがうんだろう。中学生のときはそれを一番感じやすい時期だった。
能登: 実は、私たちカピオンエデュケーションズのプログラムに参加した生徒には、似たようなことを話す人が多いんです。
参加するまでは、「英語力は自分の学校や地域でトップレベルだ」「自分ほど積極的に課外活動をしている生徒は周りにいない」と思っていたのに、私たちのプログラムに来ると自分以上の生徒がたくさんいて自信喪失する、という話を聞きました。
かつきさん: まさにそんな感じですね。
かつきさん: 中学生のときは部活動以外、何もやっていなかった。課外活動なんてもってのほかで。
でもその時期に、色々な文学作品、というかマンガや小説を見たり読んだりして、作品を自分の中に大量にインプットしたことが良かった。なんというか、視野も広がったし色々な世界があることを学べました。
家でゴロゴロしてばかりと親は心配していましたが、僕自身は内面の充実感を感じていて。「心が豊かになっているな」と。
能登: かつきさんの話を聞いていると、外に出て行動するだけが課外活動ではなくて、読書など自分の内面を充実させていくことも課外活動なのだなと感じました。
かつきさん: もちろん、ボランティア活動や模擬国連などイベント参加は大事な課外活動です。しかし、それだけではないと思います。もっと広い意味で、学校のカリキュラム以外にやっていることは課外活動と言えるかもしれない。好きなものに熱中できたその時期は、自分にとって大切な時間でした。
自分で立ち上げたプロジェクトで進路が見つかる
能登: 最終的に教育学部を選んだ決め手は何だったのでしょう?
かつきさん: DECA JAPAN 生徒会活動で、自分たちで起業体験プログラムを立ち上げたことがきっかけです。
DECA JAPAN 生徒会活動では、生徒会メンバーの高校生自身がメンター役となって参加した高校生にアドバイスしていましたが、そのときに衝撃を受けたことがあって。参加した高校生の中で、「やる気はあるけど普通の高校生だな」と思っていた生徒が、そのプログラムで劇的に進化したんです。
その生徒は、2週間のプログラムの最初は「どうしたらいいですか?」と受け身の姿勢だったのに、最後はすごく主体的になって、積極的に色々取り組むようになった。「この人の成長に自分が関わることができた」と、すごくうれしかった。初めての体験でしたね。
人間ってホントに変わるんだな、教育って人を変える力があるんだな、と衝撃を受けたのが、教育学部を選んだ理由です。
能登: 今までは理科一類と答えていたのに教育学部にするなんて、驚かれたでしょうね。
かつきさん: はい。「なんで教育学部に入ったの?」と結構聞かれます。でも、みんなが思うより教育の世界は広く多様で、可能性があり、変化し続けています。
教育が変われば育つ人が変わり、人が変われば日本社会も変化しますよね。実際に教育学部に入ってから、それをより実感するようになりました。教育学部を選んでよかったです。
アントレプレナー教育で主体性が得られた
能登: あと聞きたいことは…… うーん、かつきさんとは高2の冬からずっと一緒に活動してきて、インターンもしてもらっているから色々な話をし過ぎていて、今さら何を話せばいいか分からない。難しいね(笑)。
かつきさん: 本当、そうですよね(笑)。
能登: そうそう、かつきさんは私たちカピオンエデュケーションズの生徒会の第一期生徒会長を務めましたが、なぜ生徒会長に立候補されたのでしょう?
かつきさん: そうですね、アントレプレナー教育(起業家教育)に価値を感じたからだと思います。
アントレプレナー教育の一番良いところは、人が主体性を獲得できること。いま何が問題なのか、何が必要なのかを自分の頭で考えて、状況を整理した上で、実際に行動に移す。アウトプットしていく姿勢をカピオンエデュケーションズのプログラムで学ぶことができる。
生徒会メンバーの高校生は海外のトップ大学を目指す生徒が多く、色々な課外活動でリーダーシップを発揮している人ばかり。「すごいリーダーばかりのグループで、俺が生徒会長でいいのか!?」と正直、気おくれしていたのだけど。でも、「この活動に価値を感じて行動を起こしたのは自分だ。実際に行動した強みはみんなに負けない」と思って生徒会を運営していました。
イベントの立ち上げ・運営に興味を持つ生徒会メンバーが多かったし、自分もやりたかったしやる価値があると思い、先ほどの『生徒会 起業体験プログラム』や『学校内 英語ビジネスプランコンテスト(※ 麻布高校、AICJ 高等学校、加藤学園暁秀高校、渋谷教育学園幕張高校の各校で実施)』などのプロジェクトを立ち上げていきました。
能登: アントレプレナー教育を体験して主体的になれたことで、進路が見つかったのですね。
< 後編へのリンクはこちらから >
・高校生の進路選択 その2 かつきさん(後編)「海外大学入試で全落ちしたが、自分で立ち上げたプロジェクトで進路が見つかった」
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