でっく

秋葉原にある『あっとほぉーむカフェ』にご帰宅した際に書く日記です。気が向いたら更新。 人生で初めて出来た推しとのチェキを見返しつつ書いた日記『再生停止のその後で。』を書き終えました。

でっく

秋葉原にある『あっとほぉーむカフェ』にご帰宅した際に書く日記です。気が向いたら更新。 人生で初めて出来た推しとのチェキを見返しつつ書いた日記『再生停止のその後で。』を書き終えました。

マガジン

  • 『再生停止のその後で。』

    【再生停止のお知らせ】 人生で初めて出来た推しは唐突に卒業してしまった。 手元に残ったのは初めて知った感情と撮影した63枚のチェキ。 チェキを見返しながらその日、その時にあったことを綴ります。 『最高で最強な日々』が消えてしまう前に。 ※敬称略。 ※名称の表記は当時のものを使用しています。

最近の記事

手紙

「でっくさんが書いた文章を読んだから続けられている」 ある日、そんなことをメイドから言われた。 初めて推しと出会ったときの文章を読んで、誰かもこうして自分のことを見てくれているのかもしれない、と思ったのだという。 想定外の出来事に弱いので、「は、はわ……」みたいな返答をしてしまい、それを思い出して恥ずかしい。 それだけが続けられた理由ではないことはもちろん承知している。 けれど、自分の言葉が思いがけず誰かの気持ちの支えになることもあるんだな、なんて思う。 思い返せば自

    • 正直言って『ロス』である

      マオが卒業してもうすぐ2ヶ月が経過する。 正直に言おう。マオロスの真っ只中だ。 卒業して間もない頃は、ロスよりエモが勝っていたし、溜めすぎてしまった仕事に忙殺されていたのでいくらかマシだった。しかし、いくらか落ち着いてきた今、考える時間が増えてしまっている。 さきイカを食べながら、「なぜマオはあずさへの差し入れにさきイカを選び、満面の笑みで渡したのだろう」なんて思うこともあった。 しかし、『きのう何食べた?』で料理を学ぶ43歳独身男性(メイド喫茶通い)がそんなことになっ

      • 誰が一番好きか競争

        「でっくさんの推しのマオさん、でしたっけ。どんなメイドさんだったんですか」  大阪から帰る新幹線。余裕を持って新大阪に着いたはずなのに、お土産に悩んだり、シメのうどんを食べたりしていたら発車ギリギリの時間になってしまった。東京に着いたらほぼ終電の時間。さすがに逃すわけにはいかない。  半分仕事、半分観光。そんな旅について来てくれた女性は、数時間前に大阪本店3階でお嬢さまになった。 「何というか、今日会ったようなメイドさんみたいな感じじゃなくて、こう、破天荒って言うんです

        • 『三つ編みメガネと世界征服』 / 2024年5月26日

          「ちょっとでっくさん困ってるじゃーん!」  僕以上の困り顔でるきが言う。たしかに僕は困っていた。いや、困っていたというより、みんなが協力してくれる高速ループの速度に身体が追いついていないのだ。 「いや、こっちじゃないから」  るきに向けてしまったハートを、ショットグラスに向け直す。苦笑いしながらあいこめをする彼女の後ろで、ころねが「手伝うからまかせろ!」とガッツポーズをしている。  マオが卒業を発表して、途方もない高速ループが始まった。おおよそ残り230回。卒業までは

        マガジン

        • 『再生停止のその後で。』
          32本

        記事

          これが走馬灯だったらいいのに

          9月20日に開催されたAKIBA BROADWAY チームA 4th seasonを観覧してきたので感想を書いていこうと思います。今回はナギさん成分多め。 ※サプライズ要素以外のネタバレがOKとのことなので、印象に残ったシーンを初老の脳が覚えている範囲で書いていきます。記憶違いや過度な妄想などがあるかもしれませんがお許しを。 約1年ぶりの観覧。 開演直後から降り注ぐ『萌えの豪雨』を直に受けつつ「これこれー!」となりました。でも、萌えの直撃に慣れていない方は要注意。唐突にグ

          これが走馬灯だったらいいのに

          手紙

          今日で初ご帰宅から4年が経ちました。 あの日、誘ってくれたお嬢様はランクがゴールドで、内心『50回も来てるのヤバいな』と思っていました。 それから月日は流れ、そのお嬢様はいつからかご帰宅をやめましたが、自分はご帰宅回数2000回が見えてきています。 こんなに長続きすると思ってなかった。 毎年、この日になるとそんなことを思います。 これもすべて、みんなが楽しいご帰宅を演出してくれるからです。 そんなみんなへ感謝を込めて。 ----- 「もしご帰宅をしてなかったらど

          遠雷

          とあるメイドさんとBLの話になり、その流れから今回『創作BL』のショートを書いてみました。果たしてこれが『BL』のくくりになるのかはちょっと横に置いて、雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです。 ⬛光(ひかる) 高校卒業とともに上京。 約4年ぶりに帰省。 サークルには所属しない。運動苦手。 眼鏡(上京して視力が低下した)。 アルコールには強くなく、飲むのは『ほろよい』くらい。眠くなる。 嘘をつく時に鼻を掻く癖がある。 ひょろい、色白。 ⬛颯太(そうた) 高校卒業後、実家の後を

          メイド漫才『お葬式』

          (A)→ボケ (B)→ツッコミ ■出囃子 ■中央マイクに寄ってベルを鳴らす (A・B)おかえりなさいませ、ご主人さま、お嬢さま ■拍手 (A)○○です。はいどうも〜 (B)○○です。よろしくお願いします〜 (A)私たちメイドは普段お屋敷でお給仕しているんですけども、様々な場所でご奉仕させていただくこともあるんですよ。 (B)たしかに色々なところでご奉仕させていただいていますね。 (A)そうなんです。例えばご主人さまお嬢さまの結婚式に呼んでいただいたり。 (B)はいはい。 (

          メイド漫才『お葬式』

          メイド漫才『スケールアップ』

          (A)→ボケ (B)→ツッコミ ■出囃子 ■中央マイクに寄ってベルを鳴らす (A・B)おかえりなさいませ、ご主人さま、お嬢さま ■拍手 (A)○○です。はいどうも〜 (B)○○です。よろしくお願いします〜 (A)私たち、普段は秋葉原にある『あっとほぉーむカフェ』というメイド喫茶でお給仕しているんですけども。 (B)はいはい。 (A)最近はご帰宅される方も増えたし、大阪に3店舗目ができたりして、どんどん『あっとほぉーむカフェ』がスケールアップしてるじゃないですか。 (B)そう

          メイド漫才『スケールアップ』

          2021年12月31日

          「生まれてきてくれてありがとう」 毎晩変わらないはずなのに、大晦日の夜空はいつもより少しだけ澄んでいる気がする。 今年と来年の狭間で、まばらに光る星を見上げながら呟くと、言葉はふっと輪郭を失って夜空に吸われて消えた。 ——- 「この“で”の中にこよみが書いたやつがひとつあるんだけど、どれでしょーか」 誕生日当日のお祝いは、7階からスタートした。ナギが先ほど撮影した集合デカチェキをニコニコしながら見せてくる。 あっとほぉーむカフェでは、誕生日を中心とした7日間をバース

          2021年12月31日

          『ねばえん!』

          これは2022年9月24日に終了したラジオ番組『ラジオでお給仕っ!めいどいん!の萌えチャージ♡』に投稿したものの、最終回までに読まれることが無かったネタメールである。 恋にまつわるエピソードを募集! 的なコーナー宛に送った『つららさんの夢小説』が、ごく一部に好評だったのでその第2話を書いてみたわけである。 ちょうど『ねばえん!』が配信開始された時期だったので、そこから妄想を膨らませてみた。 ※このnoteの最後に脳内設定の内容も記載されているので、「わかる!」となるか「キメ

          『ねばえん!』

          日常

          お楽しみ会が復活した。 ステージでニコニコしながら踊るメイドを見ていると、初めてお楽しみ会を見た時のことを思い出す。 ーーーーー その日、僕は近日中にどうしても認定証のランクアップがしたくて、高速ループを繰り返していた。台風のおかげで“まったり”なお屋敷だったので、次々にショットグラスの飲み物が運ばれてくる。 ループを開始して4回目くらいだっただろうか、飲み物をグラスに移し替えていると、光る部分がハート型のペンライトをメイドが持ってきた。 「どうぞ〜」と言われ受け取

          2020年12月1日

          ご帰宅をしたら、元アポロさん(書き方のクセ)もご帰宅をしていた。 笑った時の表情とか口調が全然変わってなくて、なんだかとても懐かしい気持ちになったので、書籍にまとめた際にボーナストラックとして書いた日常の記憶をアップします。 「何だっけ、あの、ほら。なんとか翔って名前の野球選手」 「中田翔ですか?」 満面の笑みを浮かべ「それな!」とアポロが手を叩いた。 彼女はみんなに『アポサー』と呼ばれていて、『これぞ平成ギャル』という感じのメイドだ。あっけらかんとした明るさが心地良くて

          2020年12月1日

          似顔絵を見ながら描いた似顔絵

          祭は人間の本能を刺激する。 異常に上がるテンション。 緩くなる財布の紐。 浅くなる笑いのツボ。 きゅるりんぱーてぃーでも同じような体調の変化があったので、あれは紛れもなく祭だったと思う。 ■『きゅるりんぱーてぃー』とは あっとほぉーむカフェのメイドで構成されたアイドルグループ『めいどいん!』のメンバーが行う特別なお給仕のことで、CDを購入して得られるチケットを消費して様々な出し物を体験するというもの。 入場するとすぐに『240度くらいから浴びせかけられるメイドさんの

          似顔絵を見ながら描いた似顔絵

          手紙

          秋葉原からの帰り道、「3年も定期的に通い続けた場所は、学校以外にあっとココだけかもしれない」なんて思うことがあります。 ご帰宅を止めるタイミングも、今までにあったかもしれないけれど、新たな出会いや発見がいくつもあって今もご帰宅を続けています。 実はこう見えてネガティブ人間です。 細かく書いたらそれだけで手紙が埋まってしまうほど。 これらを抱えて生きていくには辛くて大変なことばかりだけど、ご帰宅を続けて解消された部分があります。 この場所では、自分のネガティブを誰かが必

          グラデーションの中で生きている

          AKIBA BROADWAY(略してアキブロ)の初日・初回公演を観た。『萌え』の過剰摂取によりクラクラしながら本店7階でこれを書いている。 アキブロとは、あっとほぉーむカフェでお給仕するメイド10人が『特別な萌えエンターテイメントを提供する』というものだ。このショーの事前情報はほとんどなく、何がそこで行われるのか一切が不明の状態だった。 散々迷った挙句、最終的に観にいこうと思ったのは当日券が販売される直前の15時頃。 ACZ所属のナギさんのツイートを見たのが決め手だった

          グラデーションの中で生きている