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『再生停止のその後で。』

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【再生停止のお知らせ】 人生で初めて出来た推しは唐突に卒業してしまった。 手元に残ったのは初めて知った感情と撮影した63枚のチェキ。 チェキを見返しながらその日、その時にあっ…
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記事一覧

2021年12月31日

「生まれてきてくれてありがとう」 毎晩変わらないはずなのに、大晦日の夜空はいつもより少し…

でっく
1年前
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2020年12月1日

ご帰宅をしたら、元アポロさん(書き方のクセ)もご帰宅をしていた。 笑った時の表情とか口調…

でっく
2年前

『再生停止のその後で。』特別編 /『青春依存のボクだから』/ 2021年3月25日

「でっく、好きそうだよね」  今日が初お給仕だというメイドの写真をLINEで送ると、友人から…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.27 / 2020年1月22日(最終回)

枕元にあったぬるいコーラを一気に飲み干す。その甘さは粘度を持った液体に感じるほどで、気分…

でっく
2年前
7

『再生停止のその後で。』vol.26 / 2020年1月7日

「巫女さんだったのかもしれない…」 「え、でっくさん巫女さんだったの…?」 『巫女さんが…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.25 / 2020年1月5日

「推しってバイトの活力になるんですよね」 先日、たまたま同じ時間帯にご帰宅していたユユ推…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.24 / 2020年1月4日

「ユユさんとユユさんの周りの人たちが楽しく笑って過ごせる年になりますように」 毎年の初詣は地元にある有名な神社ですると決めている。験担ぎ、というわけではないのだが、年明けになると身体が自然とそちらの方に向いてしまう。気がついたらご帰宅していたという、あの感じと一緒だ。 早朝の風は、お参り前に冷水で洗った指先をチリチリと痒いような痛いような感覚にする。かじかむ指に息を吹きかけ、そそくさとチェキホルダーから昨年末に撮影した『ユユ日の出』チェキを出す。正確には初日の出ではないが

『再生停止のその後で。』vol.23 / 2019年12月31日

「なんかユユちゃんのところで最初に祝いたいんだってさ」 「なんだよーピュアかよー」 ステ…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.22 / 2019年12月29日

「ソフビ…グリッドマンのソフビ…」 目を爛々と輝かせた……というより、キマッているオタク…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.21 / 2019年12月13日

「あ、ピンクの花を真ん中で……」 参った。花の注文なんてほとんどやったことがない。今まで…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.20 / 2019年12月10日

「はい、座ユユわらし」 確かにそうだ、と思った。 座敷わらしは家に住み着く妖怪で、その姿…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.19 / 2019年12月3日

「あれ? なんでゴールドなの?」 ユユがいつもより2オクターブほど高い声で言った。驚くの…

でっく
2年前
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『再生停止のその後で。』vol.18 / 2019年11月26日

「尊い」 つい口に出してしまった。 この日はパジャマコスデー。メイドがパジャマに身を包み…

でっく
3年前
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『再生停止のその後で。』vol.17 / 2019年11月23日

「自宅と間違えてご帰宅しちゃいました」 にっこり。少し生えたヒゲと目の下のクマ。徹夜の回復が追いつかない年齢になっていることを物語っている。 普段のご帰宅ではそれなりにマトモな服を着ているつもりだが、今日はジャージ。しかも二日目のジャージ。「私よりお屋敷にいると思うよ」と、ユユが笑いながら言った。 前日は5時間くらいお屋敷でユユのBD 衣装を堪能し、22時には歌舞伎町でイベント出演。夜通し続いたイベントが午前7時だか8時だかに終了し、一旦自宅に戻ってすぐさま秋葉原の即売