どうどうどり

どーも、どうどうどりです。 アイコンは天敵を見つけたときのどうどうです

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最近の記事

毎週ショートショートnote:海のピ

友人から海に行かないかと誘いの電話が来た。海なんてもう5年くらいは行っていないので二つ返事で受け入れた。 準備をする。海水パンツに浮き輪、あとビーチパラソルとか持っていこう。テンションが上がり、あれもこれもとリュックに詰める。 30分後、友人の車が俺のアパートの前に停まっていた。両脇に浮き輪とパラソルを抱えた俺を見て彼は笑う。 はしゃぎ過ぎだって。 あと、浮き輪はいらないぞ。現地調達できるから。 友人は奇妙な忠告をした。現地調達?いい年して浮き輪なんて、とかならわかる

    • 【ノンフィクション】どうどうと自己紹介

      みなさんこんにちは! 初めましての方は初めまして!わたくし弱小noterのどうどうどりと申します!わたくしのnoteをたくさん見てくれると助かりますこれまでに見たことがあるよって方、お久しぶりです!これからも読んでくださいね✌️! ということで、今更ですが自己紹介をしていきます。 基本情報名前:どうどうどり 年齢:10代  性別:雄 住所:南半球 好きなこと:本を読む、散歩、ゲーム、音楽を聴く こんなもんですかね?では、一つずつ丁寧に見ていきましょうか。 「どうどう

      • 紫陽花の道の行き止まりで #2

        前回 ------ 私は、恐る恐る後ろを振り返る。その凛とした声の主は、私が今通ってきた小道の出口で仁王立ちしていた。 ショートカットの髪型は、整っていてツンと高い鼻によく似合う。目線はこちらへと矢のように向けられている。その色は紫だった。アイコンタクトでもしているのだろうか?小さな唇は顔全体を引き立たせるチャームポイントだ。今は少しへの字に結ばれている。 紫のTシャツに薄い青のロングスカート。どうやら寒色がお好きなようである。 袖から伸びた腕は腰に当てられて、重心が全体

        • 100フォロワーありがとうございます。これからもがんばりますね

        毎週ショートショートnote:海のピ

          【フィクション】クラスで落ちこぼれだった私が、成り上がった方法について!【フィクション】

          はじめにみなさんこんにちは! 初めましての方は初めまして!わたくし弱小ブロガーのどうどうどりと申します!わたくしのブログをたくさん見てくれると助かります! これまでに見たことがあるよって方、お久しぶりです!これからも読んでくださいね✌️ さて、今回のお題ですが、わたくしがいじめられた中で打開してクラスで成り上がった方法をみなさんに教えていきたいと思います! 前にも書いたことがあるかもしれませんが、わたくしはいじめから脱却しました。その経験も交えつつ、みなさんに有意義なこと

          【フィクション】クラスで落ちこぼれだった私が、成り上がった方法について!【フィクション】

          【微ホラー】曇天

          子供の時から、妙な幻想に悩まされている。 曇天が怖い。どう怖いのかというと、もしあの厚い雲が落ちてきたらどうしよう…ぺしゃんこになってしまう…そんな具合である。 そんなこと、起こるはずがない。ないのに、のっぺりと空に匍う、光沢のない鉄色の雲を見ると、どうしても頭の片隅に浮かんでしまう。 子供の頃、曇の日に絶対に外に出たがらなかった私を見かねた母は、こんな話を聞かせてくれた。 「むかーしむかし、杞という国に一人の男がいました。この男は、たあくん(私の名前)と同じように空

          【微ホラー】曇天

          【微ホラー】七不思議、靴

          あれは、わたしが小学生の頃でした。当時の小学校では七不思議が流行っていました。よくあるやつですよ。二階の女子トイレに花子さんが出るとか、桜の木の下には死体が埋まっているとか。なんのオリジナリティもないものばかりでした。ある一つを除いては。 その、7つ目の不思議は、明らかに異質なものでした。 「屋上で靴を脱いでから自殺すると、死体は跡形もなく消え去り、靴しか残らない。」 こんなそこはかとなく不気味な不思議、小学生に考えつけるでしょうか? わたしは、先生たちが自殺を防ぐために創り

          【微ホラー】七不思議、靴

          思考の投下等間隔

          ↑ 3行 ↓ ・暗いところの水たまり、まきびしにニアイコール まじで見えない。光を反射しない。 水たまりなんて景色を反射してその美しさに認めるのがセオリーなんだからハイドしないでほしい。ただの罠。罠の水たまりは求めていない。 ↑ 3行 ↓ ・直進しても曲がっても目的地に近づくときの十字路信号待ち時間、無敵状態 最高。一方だけだったら心の余裕がなくなって自暴自棄になって死亡時期早まるけどオールオッケーの時はスター。信号機に勝ち誇れる。 ↑ 3行 ↓ ・カラス、怖い この前悠々自

          思考の投下等間隔

          短歌 百人一首恋の巻秋

          赤く散る 曇る秋空 下り坂 熱の名残も 消える恋風 夏から秋に入り、落ち着いたり離れたりする恋心をテーマにしてみました。紅葉も散り、夏のギラギラした天気も少なくなり、冬に向かった静かな空気になる秋。夏の熱気に踊らされ浮足立った恋も一度地面に着地し、相手を見つめ直す時期です。中には途切れてしまうものもありますが、乗り越えたものは冷たい冬へと寄り添って歩みだすのではないでしょうか。 さて、今回は三羽 烏様の企画に参加させていただきます。このようなことは初めてなので至らぬ点があ

          短歌 百人一首恋の巻秋

          紫陽花の道の行き止まりで #1

          物事を一つの面からみるのに固執してはいけない、らしい。 確かにそうである。平面でなく、立体で見てこそ面白みを食むことができるものである。 しかし、私は典型的な二次元人間だった。一度うまいものを食べたら以降それしか買わない。おもしろい作家を見つけたら以降その人の小説しか読まない。 新しいものを取り入れなければならない、と何度も思う。思うのだが、深く迷うほど、保守へと手を伸ばしてしまう。脳死で既存へと走ってしまう。 しかし、そんなときのたまの革新ほど良いものはない。これは、そんな

          紫陽花の道の行き止まりで #1

          虚絶言句

          朝はうまいこと起きれない。 夜は早いこと眠れない。 頭のうちにいつも漂うは、 一期のスマートフォンの友。 電子に浸かった脳みそに、 アイロンがけアプリケーション。 何も残らぬ虚無の家に、 ずっと帰りを望んでいる。 ただ死んだ目で学びに行き、 ただ死んだ身体で戻る。 白く濁った友情は、 途切れ途切れのものだった。 思いやりの無い挨拶と、 自分本位の窓側の席。 ナルシズムを極めようとも、 自己嫌悪がそれを制止する。 昔と比べて劣等身大。 「前はあ

          雨中の

          コンビニの中で、雨止みを待っていた。 いつ頃止むのだろう。 雑誌コーナーで暇を潰しつつ、外の様子をチラチラ見る。 真っ暗な闇の中、白い線で埋まっていた。 弱まるどころか、だんだんと勢いを増している。 先程から、もう帰ろうか、もう帰ろうかと何度も思っているのだが、損切ができない性格で、いつまで経っても帰れない。 ため息をつく。やれやれ、なんでこんなところで自分と見つめ合わなければならないのか。ガラスに反射した顔は、妙にくまが目立っていた。 ぴろりろ、ぴろりろ。