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北欧家具と最近のこと。vol.28

こんにちは。西荻窪のヴィンテージ家具店Dawnerの本間です。

ここ最近の、東京都を筆頭に新規感染者数がまた増加しているというニュースには、不安を感じてしまいますね。

私たちも自粛期間中は外出は控えていましたので、緊急事態宣言が空けてようやく(3月に生まれたばかりの)姪っ子に会いに行ったり、友人からの誘いにひっさしぶりに地元へ飲みに行ったり。
つい先日も1月か2月ぶりくらい?に私の実家へ(父の日・母の日に何も出来なかったので、大量の寿司を買って行って)顔を出したり。(で結局僕がたらふく食べて終わるという。)
また、来月くらいには妻の実家にも行こうか(ちょっと遠い)などと計画をたてはじめたそんな矢先のこのニュース。

まだまだ暫くの間は日常を、気をつけながら過ごす必要がありそうですね。

お店の方では『密』を避け(比較的普段から混み合うお店ではありませんが)感染防止に努めながら、通常営業をしております。

そんな感じで今日も、相変わらず雨が降ったり止んだりでの~んびりな土曜日。
最後までお付き合いくださいませm(__)m

最近の家具のこと

前回の日記から2週間。
この2週間では3点の家具のメンテナンスが整いました。

デンマーク製ダイニングチェアセット

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1960年代頃のデンマーク製ダイニングチェアセット。
デザイナーズ家具でもなければ別段、特徴らしい特徴もない(と言ったら失礼ですが)すごく普通の椅子です。
すごく普通なんですけれど、後ろ脚からすらっと伸びる背凭れは僅かに角度を設け、背と腰のあたりを支えてくれる2本のバーにも体に優しくフィットするよう緩やかな曲面で仕上げられていたりと、とても安定感のある座り心地です。
視界の抜けたデザインということもあってか、どこか洗練された印象を感じられるから不思議。

華やかさ、とは無縁かもしれませんが、安心感のあるデザイン。
毎日目にしていても飽きのこない、寧ろ日に日に味わい深くなっていくようで。『長く使える良いデザイン』ってこういうデザインなんだろうな~と考えてしまいます。

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デンマーク製アームチェア

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打って変わって、個性的な作品。
こちらはデンマークの家具デザイナー、Axel Bender Madsen (アクセル・ベンダー・マドセン 1916~2000)とEjner Larsen(アイナー・ラーセン 1917~1987)によるデザインのアームチェア。

良質なチーク無垢材を使用したボリュームあるツノのようなアームデザインが個性的です。

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個性的、とは言えども大味になることは決してなく、脚部や貫部は反対に細く繊細なラインを形作っています。
このように上下のボリュームにメリハリをつけることで、個性をしっかりと引き立てつつも、椅子としての機能性や普遍性を損なわぬようにと計算し尽くされたデザインなのでしょうか。このバランス感覚には流石の一言です。

今回、木部メンテナンスを終え張替をする際には、布地での張替も幾つか検討をしたのですが、布地よりも同色のレザーを纏った方がこのフォルムをシンプルに堪能できる気がしましたので、ブラウン系の本革にて張替を行いました。

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アーム先端の美しい杢目。サンディングに神経を使いましたが、細部まで楽しめる一脚に仕上がりました◎


BM73 アームチェア

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デンマーク家具デザインの巨匠、Børge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)によるアームチェア。BM73。

先のアームチェアと比べると、こちらは直線や平面で構成された凛々しくも端正なシルエットに、堅牢さや安心感を覚えるデザインでしょうか。
アームの先端、脚部との接合部の組み方をも意匠とした、簡素でありながらもクラフトマンシップ溢れるモーエンセンらしい作品です。

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今回、ちょっとこだわってみた仕上げがこのファブリック。
ほつれ・染み・褪色なども見受けられず、オリジナルコンディションがとても良かったため、内部クッション材を交換する際にスチーム洗浄等を行い再使用をしてみました。

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オレンジがかったブラウンと黒をミックスしたウール系の、なかなかに上質な生地です。

新しい生地を使用すれば手間無く張替も出来るのですが、何でもかんでも新しくすれば良いというわけではない気もしまして。
また普段はクッション材はもちろんこのファブリックも痛んでいることが多いので張り替えてしまうのですが、同じニュアンスの生地を手に入れる事もなかなか難しいことでしょうし、折角ならば、と臨んでみました。
ヴィンテージらしい、落ち着いた雰囲気で満足な仕上がりになりました◎

椅子の張り替えのこと

とまぁこんな感じでここ2週間の成果は3アイテム、計椅子6脚のメンテナンスを整えるに止まりました。
前回、前々回の日記で報告した先月のメンテナンス量に比べると少しスピードが遅いんじゃないかと思われたらごめんなさい。サボっていたわけではありませんよ。

じゃあ何をしていたのかって言うと、椅子の張り替えをこの先もっと良いものにしていこうと。そのために椅子張りに使う材料を一から見直していこうと思いまして。
今回、一日をかけて椅子張り資材を専門に扱う会社さんを訪問し、資材倉庫を見学、これまでの材料の見直しや今後新たに扱っていく材料を検証したりしてきました。

椅子とかソファの張り替えは様々な材料を必要とするのですが、これまではウレタンはウレタン屋さん、といった具合にその都度その都度、別々の仕入れ先から納入して頂いていたのです。それを今後一か所で仕入れることが出来るようになれば手間もかーなーり省けるでしょうし、椅子張りを専門に扱っているため細かな相談にも対応して頂け、有難い限りでした。

今回の検証を経て、私の椅子張りが進化していくのは、たぶんまだまだ先のことになるでしょうが、より良いものを作れるように努めていこうと思いますm(__)m

細々としたこと

で、中途半端に時間が空いたので細々としたことを進めてみました。

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真鍮のパーツ。さて何のパーツでしょーうか?(まだ完成していませんので正解はまた次の機会に)

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ピカールで磨くと黄変して曇っていた真鍮がぴかっと輝きますね。
(こうしてみると黄変している真鍮も味があって良いんですけどね~磨けば輝くものを輝かせることこそ、ヴィンテージ家具屋の一つの楽しみなのです。。)

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とりあえず磨けるものは片っ端から磨きました。完成が楽しみです◎

*****

と、こんな感じの7月初旬でした~

のんびりと書いていましたら今回はなんだか内容までド緩い日記になってしまいましたね~('_')

それではまた次回、
最後までお付き合いいただき有難うございました◎

ありがとうございます◎
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西荻窪で北欧ヴィンテージ家具店Dawner(ダーナー)を営んでいます。お店のこと・家具のこと・普段のことなど、日記代わりに記しています。お店のウェブサイト→https://www.dawner.jp

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