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サンスクリット原典訳 ヨーガ・スートラ講座のご案内

 天災(地震やら台風や噴火やら諸々)で警報が発令されると「ただちに生命を守る行動をしてください!」とアナウンスされる。
「一人の生命は全地球より重い」と言って日航機ハイジャック事件(1977年、バングラデシュ・ダッカ空港でのいわゆる『ダッカ事件』)の時、そう言って福田赳夫総理(当時)は、およそ16億円の身代金と収監中のテロリスト過激派9人の国外脱出を認める超法規的措置を決めた。
その32年前の1945年までは兵隊さんの生命は一銭五厘(召集令状の送付代)と言われていた。生命の価値など時代や政権、他国との関係でいくらでも変化する。
 現代日本人の感覚としたら、自分の身体や生命を大切に考えることは至極真っ当なことで、死亡診断が下されても24時間は“生き返るかもしれない”という可能性が考えられて火葬されたりはしない。インドではその日のうちに埋葬が行われるのだという。

身体やら生命やらはその人ではない。

 この考え方が基本だから。
 インドでは古くなった衣服を着替えるように肉体も取り替える。という考え方が一般的です。輪廻転生の考えを極めると、身体に執着する必要はありませんね。
 では身体やら生命やらではない『真実の自己』とはどの様なものとインドでは考えられているのでしょう?
 インド哲学の保守本流であるヴェーダーンタ学派ではアートマンやプラフマンがソレといわれます。
 対してヨーガ学派ではプルシャがソレです。人が生きるうえで苦しみを招くのはプラクリティとプルシャを同一視しているから煩悩が湧くのであり、その結果として心が苦しいのだと考えます。

 ヨーガ・スートラの第一章では、この『心が苦しむ理由』を明らかにし、現代でいう心理学的アプローチで苦しみを取り除こうとします。(ちなみに有名な八支則は二章終盤から三章の初め)

第1章の概要はこんな感じ
 ◆ヨーガの定義・目的
 ◆ヨーガを行わない場合におきている不具合
 ◆ヨーガを行った場合のメリット
 ◆ヨーガの実践を妨げる障害
 ◆障害を除去する方法
 ◆障害がなくなった時に何がおきるか

 サンスクリットで書かれたスートラ(俳句や方程式のように極限まで簡素化された語句)を英語等の外国語に翻訳した書籍を元に、日本語に再変換した講座では、インド文化の背景や単語一つに込められた重層立体的な意味の大半が抜け落ちてしまいがちです。
 スートラに限らず、インドの聖典は原文であるサンスクリットから直訳したものを、訳者本人から直接勉強することをお勧めします。

 ということで ヨーガ・スートラ講座 のご案内

主催は名古屋市守山区小幡のヨガスタジオ 「ヨガの杜」です。

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