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太陽礼拝はスティラ・スッカかな?

 インドって日本人のように何でも記録しておくって習慣は無いそうです。なのでお釈迦様の生没年とか、いろんな聖者の活躍とかも外国による交流記録を基に推定しているといわれています。
 インド沼に浸ってみると、時間というのは一直線に流れているのではなく、春夏秋冬という四季を繰り返したり、朝昼夜を繰り返したりしながら、去年の同じ時期なのに去年とは違う空の色とか、朝の目覚めの感覚と日照時間の兼ね合いで移り変わる日々の違いとか、時間は螺旋を描きながら過ぎていると実感できるようになります。

 朝陽に向かって手を合わせ、お日様に感謝を捧げるという行為は現代人の中にも少しだけ残っていて、初日の出や富士山とかで見る御来光に手を合わせる人は居なくなりませんね。
 インド人も朝の沐浴で[ガンジス]河にザブンザブンと3回浸かり、両掌に水を掬い上げ太陽に捧げる礼拝行為は、行った事のない人でもなんとなくイメージ出来るのではないでしょうか?
 一年12ヶ月の各月毎のマントラを唱えながら礼拝を行うのは、バラモン階層の人が行う宗教儀礼です。(現代ヨガで行う連続シークェンスの太陽礼拝とは別物ね)
 現代ヨガの太陽礼拝は20世紀初頭(英国の植民地時代)に当時のボディビルダー(大抵はレスラー等の格闘家でもあった)が各種のインド武術の要素を取り入れて作り上げたものと言われています。日本でも村の神社とかに土俵が有って村相撲を行う歴史が有りましたが、同じようなものがインド相撲(レスリング)として存在していました。
 人間の歴史は戦争の歴史でもあるのでそれ以外の武術も多数存在しました。日本でも一子相伝の武術とかが相当します。
 ただし、植民地政策を行う英国側にすれば現地の格闘技などという野蛮な、理解不能な動きをする武術は全面禁止にしておかないと危険です。
 そこで悪知恵を働かせる人が居て、宗教儀礼にかこつけて武術の要素を残したものが現代ヨガの太陽礼拝と言われています。
 インド相撲、クシティ、kushti、कुश्ती 等で動画検索すると、その強さに驚くでしょう。

 さて、ヨーガ・スートラでは[瞑想用の]アーサナはスティラ(安定)スッカ(快) と定義されているのですが、連続シークェンスの太陽礼拝はヨーガのアーサナでしょうかね?



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