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京都国立博物館「雪舟伝説」レポ

こんにちは。こむ子です🫑
GWに京都国立博物館特別展「雪舟伝説」をみてきました!
興味はあるけどちょっと雪舟は敷居が高いな…そう思っていませんか?
実はかなり親しみやすい構成だったので、
大人も子供も、美術館デビューにもおすすめです!
本展の概要から見どころ、おすすめの楽しみ方をゆるーっとご紹介します🌱


特別展 雪舟伝説―「画聖(カリスマ)」の誕生―

【会期】2024年4月13日(土)~5月26日(日)
  前期展示:2024年4月13日(土)~5月6日(月・休)
  後期展示:2024年5月8日(水)~5月26日(日)
前期と後期で展示替があり、私は前期ギリギリに滑り込みました🙂
⚠︎本展の開催は今週末までです!京都国立博物館へ急げ💨

🔽公式サイトはこちらです

そもそも雪舟って誰…?

歴史の授業で聞いた記憶はあるけど…結局何をした人だっけ…
そんな方も多いのではないでしょうか?
今回の展示の公式サイトがわかりやすくまとめてくれていました!

ネズミのエピソードは聞いたことがある方も多いのでは…!🐭

雪舟の国宝 全6点 が勢揃い!

秋冬山水図
破墨山水図
山水図
四季山水図巻(山水長巻)
天橋立図
慧可断臂図

こちらの6点が、国宝に指定されている雪舟の作品です。
雪舟は1人の画家としては、最も多くの作品が国宝に指定されています。
その全てを一度に堪能できるなんて贅沢な企画展ですよね〜!
しかもこの特別展、巡回なしなんです。
なかなか一気にお目にかかることがきるものではないので、
京都まで足を伸ばした甲斐がありました!

タイトル「雪舟伝説」のワケ

展示を観にいって分かったのですが、
これ、「雪舟展」ではないんですよね。

…どうゆうこと?
と思われるかもしれませんが、
展示の構成が、
「これが雪舟だよ!覚えておいてねー!」と
前半で雪舟の国宝をガツンと公開。

中盤以降は、
雪舟没後の画家たちによる模写がひたすら続きます。笑
まるで間違い探しのようです。

私は大学で絵画の分野を学んでいたのですが、
模写というのは絵画の学びの基本のキと言っても過言ではありません。
大昔の人もこうやって過去の作品から学びを得ていたんだなぁ…。としみじみ。

タイトルが雪舟展、ではなく雪舟伝説だったのは、
雪舟の絵が伝説的だからこそ、後世に受け継がれていく過程、
まさに雪舟伝説を体験できるからだったんですね。

絵描きならきっと分かる、後世の画家たちの好みの癖

雪舟の絵画の解釈に違いがあったり、
それぞれの画家たちの個性の出し方もそれぞれで面白いポイントです!

絵描き(絵を描く人)ならちょっと分かる感覚かと思いますが、
ここ絶対適当に書いたでしょ笑みたいな箇所があったり、
ここは滅茶苦茶力入ってるからお気に入りポイントなんだろうな〜、
なんて各画家の好みが反映されていそうな部分もあったり。(ヘキですね🥹)
あとは、これ落書きだったのに公開されちゃってるんじゃないかな…
なんて心配な気持ちになる作品もありました。笑
当時の画家の気持ちを想像しながら楽しむことができるので、
絵描きの方はぜひ行ってみてほしいですね。
間違い探しのような構成なので、お子様にもおすすめですよ!

キュートじゃない富士山の解釈が合わない

時代を追うごとに少しずつ雪舟の原画から離れていく表現で、
特に印象深かったのは富士山の表現です。

16世紀の伝雪舟の富士山から19世紀までの変遷を雑にまとめてみました🗻

はじめに雪舟が描いた富士山は、白くて平面的でまるでゼリーみたいに
ぷるんつるんっとしていて、象徴的で、なんだかキュートな佇まいが可愛いんです。

それが時代が進むにつれ、後世の画家達によって、
奥行きが出てやや立体的になり、
さらには凹凸がはっきりと写実寄りのダイナミックな富士山になり、
最後には着色されていきます。

あのゼリーみたいな富士山が可愛いのに…!やや不満です。笑

ぜひ足を運んで富士山を見比べてみてください🗻
誰の富士山が好みだったか、コメントでもぜひ教えてくださいね🙂



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