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目線を合わせて奏でよう,プロダクト開発協奏曲を!

この記事はマネーフォワードアドベントカレンダー2020🎄の16日目の記事です。さまざまな職種のメンバーが今年を振り返ります!本日は入社歴3.5ヶ月のデザイナーダソムが担当します。

こんにちは!マネーフォワードのクラウドシリーズ「クラウド勤怠」でデザイナーをしていますダソムです.

この記事では,約2ヶ月にわたってマネーフォワード クラウド勤怠(以下,クラウド勤怠)の開発に関わるメンバーと一緒に取り組んでいる「目線を合わせて,ワクワクできるチーム目標設定」について書きたいと思います!

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クラウド勤怠の開発に関わるメンバーとは,各サイドの様々な職種からクラウド勤怠を支えているメンバーたちのことを指します.

ビジネスと開発間で目線がずれている!

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約3ヶ月前のミーティングでの出来事です.ある課題に対して解決策が次から次へと出てくるものの,なかなか決まる気配がなく...とはいえ白熱することもなく,なんだか生ぬるい空気が漂っていました.そこで "その改善の先にあるユーザーの姿ってなんでしたっけ?","なんでこの課題を解決するんでしたっけ?そもそも問題ってなんだっけ?" という問いが上がってきました.

はい!私たちはゴールを,北極星を見失いかけていました!

問題解決型から価値創造型に

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クラウド勤怠が生まれて1年9ヶ月.マネーフォワードクラウドシリーズでは現在最も若く,小さいスタートアップのようなプロダクトで,今まではスピード重視にユーザーペインの解消にフォーカスしながらいわゆる「問題解決型」で育ててきました.

ところが,プロダクトもある程度安定し,開発メンバーも増え,リリース当初と今とはいろいろ状況が違います.ここで最近顕在化してきたのが「問題解決型」による各職種間のコミュニケーション不足や目的の不在でした.また、ユーザーにとってもペイン解消以上の価値提供ができなければ,期待を超えないサービスに留まってしまいます!

そこで, クラウド勤怠ならではの新たな価値を届け続けることを目指し,今までの「問題解決型」に加えて「価値創造型」のサイクルを掛け合わせた次の目標設定を始めました.

チーム MVV(ミッション・ビジョン・バリュー) で中長期目標を決める

原点に立ちかえり,改めてミッション・ビジョンを定義してプロダクトの存在価値を見つめ直すことにしました.ミッション・ビジョンは3回に分けて次のワークショップ形式で決めました.

ワークショプ #1. 礎を築く ~コアな部分の認識を揃える~

1. 誰のためにあるか

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ユーザーのロールごとにペルソナを分け,各ペルソナが勤怠管理で関わっているステークホルダーマップを作成します.

次に、このステークホルダーマップを元にクラウド勤怠は「誰のためにあるか」をみんなで出し合いました.そうすると「従業員・上長・人事労務担当者・経営者」に分かれた4つの島が浮かび上がりました.

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2. なぜ作るか

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前のセッションで明確になったユーザーや顧客に何を届けるべきかを議論します.

3. 何ができるか

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最終的には,キーインサイトをまとめることでユーザーがクラウド勤怠を通してどんな体験を享受してほしいかをまとめました.以下,この記事を読む多くの方が共感できる一例をご紹介します.

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二つの吹き出しには,課題がクリアされた時の半沢さんの一言です!'無' というのは,ストレスフリーになって課題を感じることがなくなり,そもそも勤怠を意識することがなくなったので "何もいうことなし" という状態だそうです!早くその体験をお届けしてたいなーと思いました!

ワークショップ #2. 気持ちを形に ~ミッションを考える~

クラウド勤怠は何を実現しようとするのか?という問いかけに一人一人が自分の気持ちを言語化し,その後グループに分かれて答えをまとめていくワークを行いました.最終的には投票で見えてきた方向性でミッションを仕上げます.

1. 個人ワーク

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2. グループワーク

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ワークショップ #3. 気持ちを形に ~ ビジョンを考える ~

ビジョンのワークショップでは,エレベーターピッチをカスタマイズし,「強み・我々の3年後を想像してみました.また,そこから抽出したエッセンスを元にビジョンを仕上げました.

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1. 個人ワーク

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2. グループワーク

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ワークショップ #4. 3つの W をテーマにチーム OKR で短期目標を決める

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OKR のワークショップでは,個人でチーム OKR の Objective を,「なぜこの6ヶ月で実現させたいのか」「なぜチャレンジングなのか」という問いと一緒にまとめます.その後は,グループに分かれ Objective と KeyResult を決めていきました.最後は各 KeyResult に対する自信度をチェックしながら微調整していきます.実はこの OKR ワークショップは先週行っており、まさに今絶賛 OKR FIX 中です!

1. 個人ワーク

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2. グループワーク

Objective をまとめる

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KeyResult をまとめる

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みんなで自信度チェック

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徐々に変化を感じている

これからも OKR の FIX、OKR をドライブしていく運用体制やチームバリューを考えるなど,まだまだやることは残っていますが,メンバーそれぞれの「気持ちを形に」する4回のワークショップを経て,徐々に目線があってきているように思います.

例えば,ワークショップ内では必ずコメント付きのワクワク投票を行いますが, "ミッションと一致しているから","ビジョンとつながっているから" などのコメントが増えてきたりしています.

最後に

メンバーの目線が常にあっていたり,認識のズレを0にすることはほぼ不可能だと思います.また、100%に近いレベルでシンクするメンバー同士が集まっていても議論は生まれないと思うので、良い状態とも思っていません.

しかし,目線が合わなかったり認識がズレることにより無駄なコミュニケーションコストが発生したり,本来発揮できるパフォーマンスが損なわれる状態はできれば避けたいものです.

初の試みということもあって試行錯誤しながら進めていますが,最高のパフォーマンスでクラウド勤怠のユーザーに価値を届け続ける景色をみんなで思い描きながら一歩ずつフォワードしていきたいと思います!

アドベントカレンダー17日目は、同じくデザイナーの猪爪さんからお送りします!お楽しみに!


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