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伊豆に行く 2020/12/4,5

12月に入りようやく初心者マークが外せるようになった頃、家族を乗せて伊豆へ旅行することになった。伊豆半島といえば熱海や沼津、下田などに行ったことはあるが、西側や内陸部の方に行ったことはほとんどない。そこで今回はせっかく車で行くのでそういった地域に焦点を当て、1日目は河津町、2日目は松崎町および西伊豆町を巡る旅程となった。海の伊豆も良いが、山の伊豆もまた見所が豊富にある。

まずは国道135号線をひたすら走って河津駅付近で右折し、「天城越え」で有名な天城峠までの途中にある河津七滝(かわづななだる)を訪れた。この地域では滝のことを水が垂れる様子から「だる」と呼んでいる。紅葉の美しい遊歩道を歩いていくと小さなかに滝が出迎えてくれ、その先では初景滝、へび滝、えび滝の順に目にする。所々生き物の名前が入ってるのは、滝の形がそれに似ているからだそう。さらに進んで波打つような形をした橋を渡ると、釜滝という巨大な滝が現れる。迫力満点の滝が目の前にあるのも面白いが、それと同じくらい凄いのは滝を囲むように聳え立つ岩壁。巨大な生命体がそこで爪でも研いでいたんじゃないかと思えるくらいギザギザとしたその岩肌は「柱状節理」と呼ばれるもので、冷えた溶岩が収縮して出来たものである。このようなつくりは七滝の至るところで見られるが、釜滝のが一番立派だ。

来た道を戻って長い階段を下り、今度は大滝を見に行った。この滝は七滝の中で最も大きく、遠くからでもその迫力を感じ取ることが出来る。滝のすぐ手前には温泉もあり、大滝温泉と呼ばれている。それにしてもその光景をどこかで見たことがあるなと思って後で調べたら、そこはテルマエロマエのロケ地だった。

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七滝を巡る遊歩道はハイキングコースになっており、急な階段も多く結構疲れるため、出来るだけ軽装にした方がいい。また、近くには巨大なループ橋がかかっており、車で通ると遠心力が働いてとても楽しいのでお勧めだ。

夕方は一気に松崎町まで行き、この日の宿泊地となる伊豆まつざき荘にチェックイン。着いて早々向かった温泉は建物の最上階にあり、露天風呂からも内風呂からも駿河湾が一望できる。少し雲に隠れていたが夕日も見ることができ、海の向こうに光の雨が降り注いでるような景色が素晴らしかった。この後、夜にも翌朝にも入浴し、西伊豆の温泉を満喫した。

次の日、雨が若干ぱらつく中、松崎町内を観光。この町は、黒い壁に白い漆喰を斜め格子状に塗りかためた「なまこ壁」が有名であり、その独特な雰囲気の街並みが楽しめる。まるでお菓子の家のよう。足湯もいくつかあり、休日にも関わらず人が全然いなかったので入り放題だった(ただしめちゃくちゃ熱い)。

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駿河湾沿いの国道を北上し松崎を出てまもなくすると、左手の海に小さな島々が並んでいる景色が現れる。そこは堂ヶ島という伊豆の中でも有数の景勝地であり、その美しさから別名「伊豆の松島」とも呼ばれている。堂ヶ島公園を歩いて亀岩という岩場に出ると、点々としていた島々が一直線に並んで一つの島になったような風景を拝めるのだが、その岩場は下手に足を滑らせたら隣の海に落ちそうになるような所で、個人的にかなり恐ろしかった。

公園の真下は洞窟になっていて、中央に空いた天窓洞という巨大な穴を覗き込むと下は海になっている。海の上に公園があるなんてとても不思議な気分だが、近くから出ているクルーズ船に乗れば簡単に洞窟の中に来れる。今回はそれには乗ってないが、次きたときは船で天窓洞を観てみたい。

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その後も国道と沼津土肥線を走り続けて沼津方面に行き、これで伊豆半島を大体一周した。所々勾配がキツい峠道や狭い道などがあったが、伊豆は景色の良い所も多く、運転していてとても楽しい場所である。まだまだ知らないところが数多くあると思うので、また車か、或いはサフィール踊り子で行ってみたい。

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