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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【5】

3診察(3)

病気になる素質
これは、いったいなんだろう?

友達k君に言われて
その夜、深く考えた。

…そもそも
自身の性格など分析することなど
考えたこともなく、

素質

と、いわれて
へこむ自分は一体…

ぼくの性格

神経質。
人の目が気になる。

色んな人と話すと
明らかに
自分のほうが
何でも気にしすぎている。

こういうことに
気づくキッカケとなった。

ただ、この当時は
そんなもん
直せるはずがないじゃん。
と、思い込んでいた。

発病してから
1年くらい
経過した頃だったと記憶している。

だから僕は、
なんだよアイツ。
『病気の素質』
とか言いやがって
ムカつく。
今"自律訓練法"で
治療し始めたばかり
これか良くなる。

素質
とか言うなよ。

こうだったのだ。


そして、相変わらず
電車に乗車の際は
ど緊張するのであった。

その後、通院を続ける。

自律訓練を
毎度繰り返す。

いつものお経のような
『キモチが~』は
レパートリーが増え

『おちついている~』という
フレーズがあるのだが、
その部分が
『胃の辺りが~ あたたかい~』
など、たまに変化するようになった。

新バージョンを聞いたときは

あれ!?
間違えてない?

と感じたが、

結構、真面目に
お経のような
この訓練法に
向き合いつつあったのだ。

でも、

電車が怖い。キライ。
クスリが増える。

よくならない。

そして
月に1度
脳波を調べる。

くら~い別室へ移動する。

頭に吸盤のような
ペタペタをつけられ

そのペタペタからは
主装置的な本体に向かって
配線がされている。

そして、
暗くなり、30分くらい
脳波の測定をする。

『できる限り、寝てください。』
と、注文される。

寝れるわけがない。

主装置には指針が
振れながら、ロール紙に
脳波が計測されていく。

カラダを少しでも動かすと、
ガタガタ~と
指針が揺れる。

かるい咳払いをする。指針が大きく振れる。

じっと
できるわけがないのだ。

y先生が結果をみて

α波とβ波が
どうとか、こうとか
『そんなに異常はみられないですね。』
と、説明される。


ぼくは、
測定中眠れないし、
寝返りや、咳払いで
波形に影響されてないのか
質問する。

それは
影響に値しない
との回答。

y先生は
基本的に説明が下手だ。

また、
不安発作が起きていないときに
脳波の測定て?
意味あるのかと…

でも、それは聞けないし
言えなかった。

そんな疑問が生じはじめ、
【病院変えよっかな。】

そう思い始めた。

セカンド・オピニオンは
大事だよな。
自分に言い聞かせ、
決意することに。

つづく。


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