mari

本と旅好き。

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大河ドラマ「光る君へ」第九回感想

第九回「遠くの国」。 あ、ヤバい。最後まで見ると遠くの国ってそういうことかと思います。 最愛の后を亡くした悲しみから立ち直ることができず失意のまま政務・他に身が入らない花山天皇。 そんな花山天皇の様子を見た公卿達は蔵人頭である実資にお前がしっかり天皇のサポートをしろ!お心をお慰めするために新しい后の入内をすすめろ!とつめよります。 蔵人頭ってそこまで天皇と仲良いの?! 私『源氏物語』あたりの蔵人頭しかしらないのでよくわからないけどそんなに密なんですかね?そのあたり文学作品と

    • 大河ドラマ「光る君へ」第八回感想

      今回驚いたのは、陰陽師の祈祷と仏教の読経を同じ場所で同時に行うということです。私、仏教の読経はお寺でしてるのかなって勝手に思っていました。そうか、病人の前でしてくれるんだ。 そして父からの愛に恵まれなかった道兼に一気にぐっと揺さぶられる私。 道兼への恨みをもう引きずらないと宣言するまひろの言った、「私は道兼をゆるすことはありません。されどあの男に自分の気持ちをふりまわされるのはもう嫌なのです」という言葉にぐっときました。

      • 大河ドラマ「光る君へ」第七回感想

        ↑『信西古楽図』の中に描かれた散楽。 私はこの大河ドラマで散楽を知ったけれど調べたら面白そうですね。 今回のドラマを見ていてグッと来たセリフ一覧。 ・兼家に帝の妃を呪詛したことを詰られた安倍晴明。その様子を見ていた道長が父兼家の非礼を詫びた時に晴明が言った「私はお父上とのこういうやりとりが楽しくてたまらないのです」。 …人間の心の動きを俯瞰して眺めている晴明が素敵! ・帝の妃を呪詛してしまったことに恐れおののく兼家が妻の右大将道綱母のもとで悪夢を見て飛び起きてしまう。そん

        • 大河ドラマ「光る君へ」第六回感想

          今回のテーマは「二人の才女」でした。このテーマからでるかな?でるかな?って楽しみに待っていた女性が後半出てくれました! 様々な経験を踏まえて、母の敵である右大臣家とは距離を置きたい、それゆえ左大臣家との関係を深めたいと考えたまひろ。倫子サロンに通い続けることを父に告げます。まひろの覚悟に驚き目の端が少し濡れている父の為時でした。 まひろは「この命に指名を持たせなければ」と呟きます。生きる意味。その決意は苦しいけれど強さにもなるからがんばってと思います。 倫子のサロンでは藤

        大河ドラマ「光る君へ」第九回感想

          大河ドラマ「光る君へ」第五回感想

          ↑ドラマで最近道長が着ている装束の色はこの絵巻のものと同じかな?すごく見に行きたい…。大阪の藤田美術館にあるんですけど…。どうしよう…。桜の季節にでも行こうかな…。 『御堂関白記』は京都の陽明文庫にあるので六月に見に行く予定なんですけど…。まとめて見ることできるかなぁ。 今回も面白かったです。第六回「告白」回。 左大臣右大臣がお酒を嗜みながら政治について話す中、猫を追いかけて倫子がさっと横切る。えっ?!あれはありなの?流石にはしたな過ぎませんか?ちょっとお顔見せ過ぎ感ありま

          大河ドラマ「光る君へ」第五回感想

          大河ドラマ「光る君へ」第四回感想

          冒頭から道長とまひろの恋愛が始まりそうで始まらないシーンできゅんとしました。 それからまひろの将来の夫である藤原宣孝の懐の深さが垣間見える場面もありました。父親を理解できずに苦しい思いを抱えているまひろにそれが人間というものだと諭します。彼はまひろの理解者だったんだね。 まひろが伺った倫子のサロンでは庭にある牛車に藤の花が飾られており、菖蒲飾りもあることから五月の端午の節句が近いのかと思います。赤染衛門からの『竹取物語』でなぜかぐや姫は求婚者達に難題を出したのかという問いか

          大河ドラマ「光る君へ」第四回感想

          大河ドラマ「光る君へ」第三回感想

          第三回のタイトルは「謎の男」でした!道長のこと?散楽の人のこと?どっちのことでしょうね、どちらもかな? 道長と藤原公任と藤原斉信の三人の男性貴族達が宿直の日に囲碁をたしなみながら女の話をするのは『源氏物語』の雨夜の品定めみたいでしたね!男が集まってこういう女がいいとかああいう女がいいとか楽しそう。宿直をするのってやっぱり若くて身分がそこそこの男性貴族なのかしら。 まひろは父親にすすめられて左大臣家の娘倫子のサロンに参加するのですが、徒歩で左大臣家に行ったと見えて壺装束のよ

          大河ドラマ「光る君へ」第三回感想

          大河ドラマ「光る君へ」第二回感想

          第二回タイトルは「めぐりあい」。百人一首の紫式部の歌、 「めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな(月影) 」のように六年の歳月を経てめぐりあえた道長とまひろもまたすれ違ってしまいそうな終わり方でした。 冒頭のまひろの成人の裳着の場面が終わって、為時と宣孝の二人が簀で談笑している姿が絵巻そのもので感動しました。為時が片膝を立てた姿なのも、絵巻で見たことあるポーズだ!うわっうわっうわぁ!!でした。笑 やっぱり映像の力はすごいなぁ、ありがとうNHK。 二

          大河ドラマ「光る君へ」第二回感想

          大河ドラマ「光る君へ」第一回感想

          とても思い入れのあるテーマなだけに今回の大河は見ないつもりでしたが、 結果、見てよかった!今年は期待できる!と思いましたよ。 (昨年の大河で私のハードルは結構下がってはいる) まず装束がすごくいい! 今回のお話で特に好きだったのは時姫の装束。襲の色目も紋も格と年齢にあっていてすごくいい。平安時代の装束は年齢が上の人ほど紋が大きく若い人は紋が小さいらしいんですけど、紋が格好いいくらい大きかった。 岸谷五郎さんのあの一張羅が絶妙にださい感じいいな。 まひろの母親の装束はお裁縫

          大河ドラマ「光る君へ」第一回感想