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大河ドラマ「光る君へ」第九回感想

第九回「遠くの国」。
あ、ヤバい。最後まで見ると遠くの国ってそういうことかと思います。



最愛の后を亡くした悲しみから立ち直ることができず失意のまま政務・他に身が入らない花山天皇。
そんな花山天皇の様子を見た公卿達は蔵人頭である実資にお前がしっかり天皇のサポートをしろ!お心をお慰めするために新しい后の入内をすすめろ!とつめよります。
蔵人頭ってそこまで天皇と仲良いの?!
私『源氏物語』あたりの蔵人頭しかしらないのでよくわからないけどそんなに密なんですかね?そのあたり文学作品とか古記録さらったら面白そう。
でも多分そこまでの仲良しではないと思うんですよ。だから実資もそんな無遠慮なことはできぬと断っているわけで。実資は「わしが公卿であったなら上手くやるのに!わしを公卿にせぬから!」って怒ってたけど公卿になることが入内とどう関わるの?そのあたりはなんか実資のコンプレックスなだけのように受け取って笑っちゃったけどその解釈でいいのかしら?
『源氏物語』だと、だいたい時の権力者である大臣あたりが后の入内については話をすすめてるんだけど、これは身分の高い女性が入内する場合だからなぁ。今日のお話だとどんな身分のものでもいいからとりあえず入内させよ!って感じだからそういう場合は秘書的な役目をしていたと言われる蔵人頭の担当なのかな?

そして藤原兼家、道隆、道兼、詮子、道長の5人の会合。
なんと兼家の病は仮病でした!
そして先週の道兼の父親に愛されなかった可哀想な僕っていうのは演技でした!
私の先週の涙返して!!道兼恐ろしい子!!じゃああのよりましとかは全部お金積んでやらせてたんだ、すごいな。
大河のここまでの話の積み重ねでこの5人のキャラが立ってきてるからすごく怖い。
兼家ってつくづくいい男だな…関わりたくないけど見ていて面白いよ。このドラマの上半期助演男優賞は間違いなく兼家だよ。


安倍晴明は官位は従四位下なので昇殿が許されておらず、内裏にあがらないまま下から天皇とお話するんですね。そりゃみんな昇殿できる身分になりたいよね。


道長は直秀達を助けろって意味でお金を渡したけれど受け取り手の検非違使はそれを殺せって意味だと解釈しちゃったんですかね?鳥辺野行きです。
直秀の死の扱い方がこの脚本家さん上手いなと思いました。下手な脚本家だったらもっと伸ばしていたし、まるっと一話使ってもいたでしょうね。
ゲームスローンズ以降のドラマは結構あっさりと人が死ぬことで上手くまわってるものが多い。


今年の大河を見て文学部特に古典文学専攻を希望する受験生が増えてくれたらいいなと思います。大学院に上がる人も増えて!!
こんな面白い大河やってるんだから増えるよね。