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大河ドラマ「光る君へ」第七回感想

↑『信西古楽図』の中に描かれた散楽。
私はこの大河ドラマで散楽を知ったけれど調べたら面白そうですね。



今回のドラマを見ていてグッと来たセリフ一覧。
・兼家に帝の妃を呪詛したことを詰られた安倍晴明。その様子を見ていた道長が父兼家の非礼を詫びた時に晴明が言った「私はお父上とのこういうやりとりが楽しくてたまらないのです」。
…人間の心の動きを俯瞰して眺めている晴明が素敵!


・帝の妃を呪詛してしまったことに恐れおののく兼家が妻の右大将道綱母のもとで悪夢を見て飛び起きてしまう。そんな兼家の不安な気持ちにつけこんで自分の息子の将来を頼む道綱母の言った「道綱道綱大丈夫」。
…道綱母面白過ぎやろ!まぁそうだよね、道綱頼りないもんね。


・宮中の人々が先例を大事にしないことをグチグチ妻にもらす藤原実資。そんな実資に妻の桐子が言った「あなたそれ私に言わないで日記に書きなさいよ」。
…ここすんごい面白い。昔道長の日記『御堂関白記』読んだ時にも、あいつ先例があるって言ったけれど家帰って調べたら嘘じゃん!っていうようなことが書いてあったんですよ。いやぁこの時代本当に先例主義なんだなぁ。


・まひろに送った恋文の返事がどうなったか従者と話していた道長が言った「もうよい」「ふられた」。
…道長がまひろにふられるって!あー、情けない男ってどうしてこんなにきゅんっとくるんだろ。


・帝を偽り兼家の間者を続けていることが心苦しくなった藤原為時が言った「これ以上帝を偽り続けることをどうぞお許し下さいませ」。
そして兼家の「もうよいこれまでといたそう」。
…私も為時タイプなんですよ。これ漢文好きな人の性なんでしょうね。正しくしか生きられないんですよ。その先に苦労が待っているとわかっていても。『韓非子』とか『論語』とか読んでいる人間が間者なんてできるわけないじゃないですか。



私が今回きゃー!と嬉しかったのが投壺と打毬を見ることができたことです!素敵!素敵!貴族の嗜み素敵!
馬を所有できるって上流貴族だけだったから打毬で遊ぶことができるってかなりのステイタスらしいですね。今でもイギリス貴族にとってはそうらしく、ゴルフ?それって馬を持てない人がするスポーツでしょ?みたいなノリだとか…本当かな?