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ボランティアはじめました

このあいだから点字図書館でボランティアをはじめた。

全国から集ってきた音声データの本を仕分ける作業をしている。

県内に在住している利用者の方が返却したCDを

1つ1つ手作業で拭いて戻したりしている。

細かい取り決めがあって、集中して手先を使うため

はじめの方は終わると、脳がとても疲れていた。

今でもおわると、糖分を欲し帰りにコンビニスイーツを買っている。


少し慣れてきて、ざっくりと全体の流れも掴めてきたので

だいぶ頭の中で作業が整理され、前よりスムーズにできるようになった。

なんせ久しぶりの社会参加だったので、はじめは引け目というか

劣等感がでて「作業が遅くて迷惑をかけているんじゃないか」

という心配があった。

そうして“居ても立っても居られない”ような気持ちだったけれど、

ボランティアという立ち位置がその後ろめたさを

緩和してくれて、続けることができている。


初日から感じていたけれど、

この作業はすごく好きだな、向いているかもっと思うことがあった。

その理由がだんだん分かってきた。


私は昔から本屋や図書館で、

本のタイトルと著者名をあいうえお順にボーッと見て回るのが好きだった。

長い時で数時間そうしていることもあった。

そもそも、本がたくさん並んだ静かな空間にいることが好きで、

点字図書館のさめざめした雰囲気が大好きだ。


作業をしていると、沢山の本のタイトルと著者名を目にする。

活字の本でよく見るものもあれば、

点字図書館で人気な本もあって面白い。


特にこころの中でテンションが上がる時が、

自分が読んだことのある少しマイナーな本を返している人を

見つけたときだ。

「あ!この人もこの本読んだんだ!」と、

こころの中で共感する自分がいる。


中には、点字でお手紙を添えている方もいて、

職員の方と利用者の方の点字でのやり取りを想像して

勝手に毎回ほっこりした気持ちになっている。


点字図書館の裏側は

本当にさりげない気配りと思いやりで出来ていて

良いなぁと感じ入っている。


時間や体調のゆるす限りこの活動を続けていけたらいいなと思う。

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こう
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