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読書日記:風に舞いあがるビニールシート

森絵都さんの「風に舞いあがるビニールシート」を読みました。

あらすじは、難民支援機関で働く元夫のことを綴った内容でした。

わたしは元々こういう問題に疎く、逆に主人は募金をしたり、実際に現地でボランティア活動をしたりしていたので、それをきっかけにこのお話に興味を持ち読みました。

ここに出てくるエドという人物がとても魅力的で、普段はジョークやエロを織り交ぜてふざけているのに、実はとても重たい問題や暗い過去を背負っていました。

そんな彼との出会いから別れまでを語る中で、主人公がエドを思う気持ちや、相手のことを理解できないもどかしさ、寂しさがヒシヒシと伝わってきました。

とくに、別れることになった最後の夜に、主人公がとった行動が可愛くもあり温かくもあり、そして切なくて映像として頭に残りました。

男女の恋愛を通して、難民問題の深刻さや支援する側の大変さを知れた小説でした。

名作だと思います。

ネタバレしたくなくてあまり詳しくは書けませんが、すごく心に残って、読んだ後しばらくボーっとしてしまうような内容でした。

良い読書をできました!


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