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ビリ魔女 第3話 選ばれし者のみ扱える魔法具

前回(第2話)の、あらすじ

ぐぬぬ

水筒は、確かに魔法瓶とも呼ばれるよね…

えっ!?

ぐぬぬ、何て言う人は、いないって?

心の声だから、他人にどう思われるかなんて、気にしない、気にしない

それにしても…

和服魔女コスプレ女子の「愛子あいこちゃん」と、魔法の「あるなし論争」で、1本取られた私でした…

確かに、保冷や保温が長時間出来たり

ビールや炭酸水を入れても、炭酸が抜けにくいなら…

それはもう「魔法」なのかもしれないけど…

魂が戻ってきた愛子ちゃん

魔法の「あるなし論争」は続いて…

花織かおり「愛子ちゃん、落ち着いたかな?」

愛子「は、はい。

異界、恐ろし過ぎです💦

本当に、有り得ない世界ですよ!

ところで、花織さんは、水筒魔法を使えるんですか?」

花織「使えないよ。」

愛子「えっ?

じゃあ、どうして、この水筒に保冷や保温の魔法が掛けられたり。

炭酸飲料やビールを入れても、保存ができるんですか?」

花織「あいにく、私は詳しく知らないし。

製造会社で働いている訳じゃないからね。

う~ん、そうだな… 

一言で言えば…

化学と技術の結晶なんじゃないかな?」

愛子「かがく?と技術の結晶?」

花織「先人やご先祖さま達が、何百回、何千回、何万回と試行錯誤を繰り返して生み出してきた、知恵や叡知の塊。」


愛子「それは、魔法なんじゃ...」


花織「私は、技術だと思うんだけどね。

電気や石油がないと、作れなけどね。」


愛子「でんき?せきゆ?」


花織「ほら、目の前を走ってる車は、ガソリンか電気がないと走らないし。」



愛子「えっ?!

あの箱型の入れ物の事ですか?」

花織「そうそう。」

愛子「ちょ、ちょっと待って下さいよ!

あれ、丸い輪の魔法具を持った人の魔法じゃないんですか!?」



花織「確かにハンドルは、魔法具とも言えるかな。

う~んとね。

車自体が魔法具で、乗っている人が、魔法具を操っているとも、言えるかな?」

愛子「車、凄過ぎでしょ...」


花織「あっでもね、車は免許がないと運転出来ないよ。

スピードは出るし、凄く重いから、人や物にぶつかるとトンデモナイ衝撃なの。

安全運転の適性がない人は、試験に合格してもダメなんだけどね。」


愛子「つまり!選ばれし者しか扱いが認められない、魔法具という事ですか?」


花織「ま、まあ、そうだね。」 

愛子「花織さん、ところで、あの...」

花織「なあに?」

愛子「さっきから、色が頻繁に変わったり、消えたりしているのは...」


花織「信号でしょ?

確か、交通量や時間帯を考慮されて、自動制御で変わるみたいだけど。」

愛子「じどうせいぎょ?

あの枝豆みたいな箱の中に、人が入って、色を明るくしたり、消したりしてるんじゃ...」



花織「人は入っていないよ(笑)

愛子ちゃん、おもしろい事言うね~」


愛子「えっ、えっ…

あの、あの、じゃあ誰が動かしてるんですか?」

 
花織「多分、機械?とコンピューター?じゃないかな?

もちろん、正常に作動しているかは、遠隔室で人が管理しているはずだよ。」

愛子ちゃんは、目と口を大きく開いたまま止まっている


頭から湯気が出ているみたいだ


花織「愛子ちゃん、ちょっと大丈夫?
しっかりして!」

続く

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【後書き】
お読み頂いて、ありがとうございます。

3話も、なんとか再投稿出来ました🐾

書く作業も、物作りと似ているのでしょうか?

時間も労力も、それなりに掛かります💦

書いても、書いても、次の話しが思い浮かび、生産?製造?が追いつきません💦

小説を書き終えたら、私は何に興味や関心を持つのか?

どうなってしまうのか…

小説の様に、先は見えないし、分からないですね💦

第2話はこちら

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