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ビリ魔女 第2話 魔法瓶(まほうびん)

前回(第1話)の、あらすじ

和服魔女コスプレ女子の「愛子あいこちゃん」は「魔法」とか、「神隠し」とか、変わったことばかり言う女の子。

異世界作品の、読み過ぎじゃないのかな?

私の水筒に興味を示して…

愛子「花織かおりさん。

さっき頂いた【お水】冷えていて、凄く美味しかったです。

一体、水筒にどんな魔法を使っているんですか?」

花織「えっ!?

魔法何て、使ってないよ。」

水筒は、子どもの頃の呼び方で、懐かしいな

今なら、タンブラーとかマイボトルって呼ぶ人もいるよね

愛子「嘘ですよ!

魔法使ってますよね?

水筒に水を入れるだけじゃ、段々るくなりますよ。」

花織「魔法じゃないよ。

えっと、何だっけな。

確か、真空断熱構造?とかで、保冷や保温ができるだけだよ?」

魔女「しんくう?なんとかが?

魔法の呪文ですか?」

花織「だから、魔法じゃないってば。」


愛子「あっ!

底面に、魔法瓶って書いてありますよ!」

えっ!?

まさか?

と思い、覗き込むと… 

た、確かに!

水筒の底面に書いてある!

それに…

日本のメーカーだけど、日本製じゃなくて、外国で生産してるんだ…

意外な感じがした

けど、スマホとか家電製品も、同じような気がしたな…

そういえば魔法瓶って呼び方、子どもの頃は、よく見聞きしたよね


懐かしいな〜

愛子「花織さ〜ん?

聞こえてますか〜?

魔法でしたよね?」


花織「う、うん…

そ、そうだね…

魔法瓶、魔法だったね…」

愛子「だから、魔法だって言ったじゃないですか。」

花織「愛子ちゃん、ちょっと自慢しちゃうとね。

保冷と保温だけじゃないんだよ。」


愛子「えっ、ちょっと待って下さい。

保冷と保温の魔法、両方かけられるんですか!?」

花織「うん。それだけじゃないよ~」

愛子「えっ!?

まだ、あるんですか?」


花織「最近のものだと、炭酸飲料やビールも入れられるんだよ。

しかもね、炭酸が抜けにくいの~」


愛子ちゃんは、目と口を大きく開いたまま、時が止まったようだ


愛子「し、信じられない!

炭酸が抜けないとか、有り得ないですよ!!

どんだけ魔法が発達している世界なんですか!!!」

そう叫ぶと、魂が抜けたように放心してしまった…

花織「愛子ちゃん!?

ちょっと大丈夫?

しっかりして!」

続く

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【後書き】
お読み頂いて、ありがとうございます。

2話も再投稿出来ました🐾

小説を書こうとした時に、身近にあった魔法=魔法瓶を見つけて、題材にしました。

今年は、8月でも暑さが和らいで、凉しい夏になりそうです☺️

夏祭りや花火とか、夏の思い出を、作れると、いいですね🎆

第1話はこちら

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