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今日の発見🔍 準備

うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありませんのであしからず。

準備

今日は右片麻痺の方との発見です。
この方は姿勢制御系の活動が乏しく、四肢の随意性で姿勢保持を代償している方です。
そのため、Pusher症状が出現し、抗重力位での姿勢保持に重度の介助が必要になります。
PTさんから「麻痺側下肢が支えられないんです」という相談もありました。
そこで、どのように麻痺側下肢の支持を作っているのか聞くと「立位やチルトテーブルで片足立ちをしてもらってます」とのこと。
確かに、麻痺側下肢を使わざるを得ない状況に追い込むことも大切です。
ですが、どのように追い込むかですね。
追い込み方を間違えると色んなところで代償されます。
そのため、追い込むための準備も必要なんです。

まずは、臥位での麻痺側下肢の活性化を図ります。
麻痺側下肢を活性化する前に、非麻痺側の可動性を引き出して感覚入力しやすい状況へと準備し、コアコントロールも促していきます。
その後に麻痺側下肢の活動性をコアの活動と強調させながら促していきます。
そして、麻痺側下肢だけの出力につなげていきます。
また、非麻痺側の代償活動がなぜ起きているのかにも注目しなければなりません。
この方の場合は姿勢保持の代償でしたので、より、コアコントロールと姿勢制御系の活性化を図っていきます。
もちろん代償活動に陥らないように配慮するので、段階的に抗重力位へと移行していきます。
そうこうしていると、座位においても姿勢の非対称が軽減し、麻痺側下肢の足底接地が可能に。
そこから立位に移行すると、麻痺側下肢の支持性が出現してきました!
ヨシ!
準備って大切ですね。

あらためて勉強です📚

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