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行政書士の法学基礎を流し読み

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記事一覧

民事訴訟と刑事訴訟

出るとこ出てもええんやぞ!みたいな話だけはよく聞くけど、現実にはお金がかかって出ないことも多い裁判。できれば遭遇したくない「訴訟」だけど、いくらかかるとかどんな手順で進むとか、実態がどんなもんかを知っておくのは悪くない。

三審制不服があれば最大3回目まで裁判で争える。当然、上級の審判は下級の審判より優先される。

第一審に不服 控訴 → 第二審に不服 上告 → 第三審

控訴すると第二審(=控訴

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裁判所の組織と判断の種類まとめ

日本の司法制度は、最高裁判所を頂点とする通常裁判所が行政事件も含め、民事事件・刑事事件すべてを取り扱う。

裁判所の系列裁判所は最高裁判所を頂点とし、その下に下級裁判所が属する形態の組織。
下級裁判所には高等裁判所、地方裁判所、家庭裁判所、簡易裁判所がある。

最高裁判所司法権を担当する国家の最高機関。長官1名と判事14名の合計15名の裁判官で構成され、上告された事件などについて裁判権を有する。

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司法制度改革の2つの事例

日本の司法制度は21世紀に入って大きな変化がいくつかある。

裁判員制度裁判員制度は刑事裁判に国民をくじで選んで裁判員とする制度。
2009年5月開始。民事訴訟は対象ではない。なお、裁判員は法令の解釈はしない。専門家ではないので当然。

法テラス日本司法支援センター=法テラスは、国民が法的なトラブルの解決に必要な情報のサービスの提供を受けられることを目的に2006年4月に誕生。

情報提供活動、民

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裁判外紛争処理

真っ当に生きてれば、ほとんど立ち会うこともなかろう裁判。訴訟。

そういう事態になった時に、訴訟以外の方法で問題の解決を目指す方法を、裁判外紛争処理(ADR)と呼ぶ。

まあ知ってて損はない、って感じか。

和解大きく2つある。前者が基本かな。

裁判外の和解
示談のこと。当事者または代理人が話し合い、互いの主張を譲り合って争いをやめる約束をする場合、示談成立とする。

示談書を書いただけでは、お

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法学|法の序列、優先関係

法には分類があるが、上位と下位の概念やスケールの違いもある。法の間に力関係があるというのも、知らなければちょっとした驚き。

以下紹介順に上下関係があり、上の法が下の法に優先する。

憲法国家の統治体制の基礎を定める法。

法律国会が所定の手続きに従って定める制定法。

地方自治特別法
特定の地域だけを対象とした法律

限時法
特定の事態に対処するために有効期限を定めて制定された法律

臨時法

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法律用語

内容としては契約書の読み方の基本のキくらいの話。これは一番最初にやっておくべきかもしれない。法律興味あるレベルだったら実際は契約書読めるかどうかが一番現実に役立つかどうかに直結する。

法律に関する用語は、契約書でもよく見かけるという点が一番実利に即すると感じるのは珍しいんだろうか。

法律の交付・施行法律は国会で制定された後、公布される(官報に掲載される)ことで周知されて、周知期間を終えると施行

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法学|法の分類

ひとくちに法律といっても色々と分けられる。
大きく2つに分けるタイプが4つ。

自然法と実定法自然法
人間の自然の本性に基づき時間や空間を超えて妥当する人類普遍の法

いやかっこいいけどさ。いきなり「何いってんのこいつ?」状態だ。

実定法
国家機関による制定行為や慣習などの経験的事実といった人為に基づいて成立する法

こっちはわかる。人工のルール=実定法ね。単純に自然のルール=自然法なのだろけど

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