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なんだか聞きたくなった話

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#詩

合いたい横顔

陽光のそそぐ横顔を、まぶしそうに見つめて歩いた日
夕日のあたった横顔に、焦がれながら歩いた日
ヘッドライトが照らす横顔を、ちらちら見ながら歩いた日

あの頃、彼の横顔は、私のすぐ隣にあった

ぴったり交差する視線が胸を突き抜け
左半身だけの感覚が異様に強く研ぎ澄まされる

さよならのあとには残像と、うっとりするような心地よさー
そんな幸せがかつてはあった

いつしか視線の先は横顔から肩になり、そし

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どうぞどうぞ。

小さな男の子が
好きな女の子をいじめるような

そんな延長線の
「 注目集め 」をする人がいて

それはまるで、エネルギーを搾取されるような
傷つけられたような感覚がするのだけど

「そんなに寂しいのならくれてやる。」

奪われているような流れの中に

無限の貯蔵庫から

「どうぞどうぞ。」と注いでみると

奪われて無くなってしまうようなものなんてなくて

「 どうぞ自由にお持ちください。」

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