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哲学メモ

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哲学っていうとなんですが、考え事をただ書いていきます。
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2022年2月の記事一覧

『心の研究』要約

 拙著『心の研究』ですが、今のところ出ている情報が目次しかないので、
要約を書いてみようと思います。『表』と『裏』の内、ほとんど『表』についての要約です。宣伝になりますが、『心の研究』 井上 こん でググると出てきます。始めに本の紹介文を載せます。その下が要約になり、最後に目次を載せます。

紹介文

 始めに、心と物の関係から考え、現代的な物心、心脳の捉え方を見直し、世界に潜在する心に目を向ける

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「気持ちから始める」

 今回書くのは『心の研究』を読んで下さった方には、繰り返しになるようなところもありますが、ただ違った視点からも考えていて、違った言葉でも書いています。三つくらいに分けて書いていますが、一つ目は難しく、二つ目から読んで頂いてもいいかもしれないです。心の気分や感情と言ったものがどのように生成していったのかを書いています。

 宇宙の始まる前には揺らぎがあった。その揺らぎとは気分的なものである。空の天気

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「宇宙の音と形態」

 聞こえる音があるということは、聞こえない音があるということだ。聞こえない音とは印象にも残らない音である。冷暖房の音は鳴っているし、聴こうと思えば聴こえる。しかしすぐに気にならなくなる。聞こえない音になる。冷暖房の音は空気に風を吹かすことで鳴っている。宇宙には空気がないし、音を伝えるものがないので、音は伝わらない。音が伝わらないということは音はない、とも言える。しかし天体の動きが美しい音楽である、

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気持ちと世界の重層的構造

 世界は重層的な構造を持っている。
 闇と光、女と男、知性と意志、耳と目、海と大地、時間と空間、一般と個、等。闇は広がりを持ち、一般的なものにかかり、包容力のあるもので、女性的で、耳は闇の中でも効き、闇の中に知の起源があり、呑み込もうとする知性の在り方は海的であり、時間は闇の中か光の中かで言ったら闇の中に在る。
 光は槍のようであり、それは男性的であり、貫く意志的であり、目は光を必要とし、大地の上

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「心はどういう風に出来上がったか」

 対象化出来ないものを対象化する。これは人間の心に特有だ。「存在」「意味」「神」「今」など。ウィトゲンシュタインなら対象化出来ないものは対象ではなく、語り得ないものとするだろう。
 「ハイデガーが存在について考えるのも分かる。人は言語の限界に向かって突進するのだ」というようなことをウィトゲンシュタインが言っていた。
 しかし、なら何故、「存在」「意味」「神」「今」など、対象化出来ないものに名前が付

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『心の研究』と体癖論

 体癖論と『心の研究』での考察を合わせて考えてみようと思います。

 体癖論では1種と2種が思考型、3種と4種が感情型、5種と6種が損得を気にし、7種と8種は勝ち負けを、9種と10種は愛憎型で、また直観をよく働かせるタイプでもある。

 私が考えたのは印象が観念化され、雰囲気を言語化する時、印象や雰囲気と言った段階は直観によるものだということだ。つまり体癖論によりタイプ分けをした時、9種と10種は

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