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【はじめに全文公開】言い返さなくてOK!「何でこんなこと言うの?」というモヤモヤがスーッと消える方法

『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』大嶋信頼(大和書房)2021/04/16発売

ネット書店さまにて予約スタートしています。

「ほんのひと言」前サブ変更_01

大人気カウンセラー大嶋信頼さん最新刊! 
職場でいきなりの無茶なお願い、苦手な人のささいなひと言が頭から離れない…他人からの攻撃で固まってしまう人がみるみる変わる本です!
発売の少し前にいち早く【はじめに】を全文公開します!
新生活でちょっぴり疲れた心を癒やしてくれます。


*はじめに*

パッと言われたひと言がずっとモヤモヤする!

 相手が口にしたひと言がずっと頭に残っている―――。
 そんな経験、よくありますよね。
 たとえば、普段からきつい発言で有名な上司が会議で言った「なんでそんなことやるの?」というひと言。
 この場合、上司は本当に理由がわからなくて、それを知りたいだけかもしれません。
 しかし、言葉は時と場合によって、違うようにも受け止められてしまいます。
 「そんなことするなんて、ばかげている」
 「なんでそんなことするのか、理解できない」とか、まるで批判されているように聞こえてしまうこともたくさんあります。
 ここで上手に言い返せればいいんですが、それも簡単なことではないでしょう。「今のは『私の説明が悪い』と言っているのかな?」とか「もしかして、こんなプランを考えた私が悪いのかな?」とか考えてしまって、その場は頭が真っ白になってしまいます。
 会議が終わって家に帰ってからもずっと、上司の言葉が忘れられません。
 それどころか、たくさんの感情が湧いてきてしまいます。
「あ! あの時、こう言えばよかったのに!」
「あの人はなんで、あんな言い方をするんだ!」
 そんな後悔や怒りといったものが、どんどん溢れてきます。
「次に会った時こそ言い返してやるんだ」と息巻いてみても、それでも結果は同じ。
 今度はまた別のひと言が気になって、それにもうまく言い返せずに頭が真っ白なまま終わってしまいます。
 そして、ずっとモヤモヤが晴れないまま、なんだか自分だけが悪いような気がしてくる―――。
 こんな「頭真っ白スパイラル」に陥っている人はたくさんいます。
 でも、決してあなたの能力が低いからでも、心が弱いからでもないんです。
 たとえば、この本で説明していく体質であったり、「あれこれ考えすぎてしまう」ことだったり……。
 それらが組み合わさって、相手から何か言われた時に、頭が真っ白になってしまい、どうしていいかわからず、仕事もプライベートも歯車がかみ合わないまま、最後には自己肯定感も低くなっていってしまうのです。
 私のカウンセリングを訪れてくださる人たちの中にも、そうした人はたくさんいますし、かつては私もその一人でした。
 ですが、自分のことを知り、「頭が真っ白になっている時に、脳の中では何が起こっているのか?」をきちんと理解するだけで、モヤモヤが晴れて、心がおだやかになっていきます。

勇気を出して言い返しても……

 この本には、私が「頭が真っ白!」で何も言えなくなってしまう自分を乗り越えてきたやり方をまとめました。
 頭が真っ白にならなくなって、パニックから解放されると「あれ?頭の中が静かになっている!」と自分でもびっくりします。
 以前の自分だったら常に頭の中には「誰かから言われたショックな言葉」や「自分が言ってしまったダメな言葉」が襲ってきました。
 遠い過去に言われたことなのに、まるで目の前で言われたような感じがして、何度も頭が真っ白になってしまっていました。
 それが今ではおさまり、頭の中が静かになっています。
 人から言われた嫌な言葉をすぐに思い出せたのに、もう思い出すこともできません。
 たとえば第5章の「自分を消す」ということをやってみます。
 こう聞くと、なんだか相手の言いなりになるみたいに思えます。
 けれども、真逆で、相手に振り回されないための一つの手段なんです。
 それまでの自分は、相手の言葉を真に受けて頭が真っ白になり、何も言い返せずに、あとでモヤモヤやイライラがたまることもありました。
 勇気を出して言い返せたとしても後悔するようなことを言っていました。
 「相手の言葉に反応しない」ということが「相手に対して失礼」とか「申し訳ないから」とか思い込んでいて、頭が真っ白なまま話してしまうからです。
 つまり、なんでも反応してしまって、その結果、頭が真っ白になってしまっているんです。
 ですが、「自分を消す」という方法を繰り返しやっていくと、そういうことがなくなります。
 頭が真っ白にならなくなると「相手の言葉に反応しない」ということができるようになるんです。私は「自分は変わらないな~」と嘆いていたんです。「売り言葉に買い言葉」と頭では理解していても、いざ実際に相手を目の前にすると、不快な言葉をかけたりしてしまい、また注意されます。
 そして、「頭が真っ白」になることの繰り返しです。
 でも「自分を消す」とか他の方法を何度も使って「頭が真っ白にならない」という体験を何度もしていくうちに、いつしか相手から言われた理不尽なことに対して「無反応」でいられる、という感動的な場面が訪れたんです。
 まるで筋力トレーニングの成果を実感するようなものでした。

誰にもとらわれない「本来の自分」へ

 相手の言葉を真に受けて、それにとらわれてしまって頭が真っ白でパニックになっていた自分は、成長が止まってしまった「幼い自分」でした。
 そして、トレーニングを繰り返して「無反応」ができるようになった自分は、現在の年齢と合致した「本来の自分」になります。
「頭が真っ白」でパニックになることで私の成長が止まっていたんです。
 それが真っ白にならない方法を実践してみて、実際にパニックになることが少なくなると、一気に実年齢に近づき、本来の自分の姿で、堂々と過ごすことができます。
 相手のひと言が気になる、ということをきっかけに、あなたの中の数々の才能に気づけます。
 自分でもわかっていなかった本来の自分も見えてくる。
 どうかあなたが、本書を読み終える頃には、誰にも振り回されずに、本来の自分の姿のままで静かに過ごせる世界へのチケットを手に入れてほしいと願っています。
                              大嶋信頼

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