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911 〜 ハナミズキ(一青窈), リチャード・ドーキンス 〜 Teach Your Children (CSNY) 〜 ハナミズキ, Our House (CSNY)

無茶苦茶な組み合わせやな。ここのところ「季節外れの」911 トピックを続けて取り上げていて、読者反応は思い切り少ないけれど、

(直近はこれ)

で、とりあえず、多分あと1回(これ)。

ハナミズキ (歌) 〜 一青窈

一青窈(知っている人の方が多いんだろうけど、読み方は「ひとと よう」)の 2004年のヒット曲「ハナミズキ」がもともと 2001年の 911アメリカ同時多発テロの犠牲者に対する「鎮魂歌」的な歌として作られたものだったということは、自分の場合はほんの 3, 4年前に知った。

知った当時にネット上の説明から得た知識で、何処まで正確か分からないけれども、それによれば、この曲は 2001年9月11日に起きたアメリカ合州国における同時多発テロ事件を受け、平和への願いを込めて一青窈が作詞した「テロ犠牲者に対する鎮魂歌」で(作曲者は作曲家・作詞家・編曲家で自らも歌手のマシコタツロウ)、当時ニューヨークにいた大学時代の友人から知らされる被害者・被災地の実情に心を揺さぶられ、1週間ほどかけて書いたのが、あの歌の歌詞だったと。

歌詞に登場する「僕」は父親で、「君」はその子ども。「僕」がテロによって子どもと死別し、成長する子どもを見守る様子を描いていると言われている。

また、ここで歌われる「水際」とは生と死の境目のことを指し、「薄紅色の可愛い君」はつまり「僕」の子ども、「君」のことで、父親が最後まで子どもとの別れを惜しむ様子が描かれている。

そんなふうな説明が書かれていたのを憶えている。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

ハナミズキ (花)

ハナミズキ(花水木, 学名: Cornus florida)は落葉高木。別名、アメリカヤマボウシ。ウィキペディアに書いてある程度しか知らないが、日本におけるハナミズキの植栽は、1912年に当時の東京市長 尾崎行雄がアメリカ合州国ワシントンD.C.へサクラ(ソメイヨシノ)を贈ったことを受け(贈り主が東京市長 尾崎行雄なのか東京市なのか東京市民なのかその辺、厳密には別途調べないとはっきりしないが)、1915年にその返礼としてアメリカから(ワシントンD.C.からということかな)日本に贈られてきたのが始まり、とのこと。

「私の思いを受けて下さい」、「公平にする」、「返礼」、「華やかな恋」、そんな花言葉を持つ花らしい(花言葉というのは花を売りたい側のいろんな人たちが考えたものが含まれて諸説あるのかもしれないけれど)。

花の色は赤、ピンク、白など。

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911 はあなたをどう変えたか? 〜「ばかばかしい敬意を払うのは皆さん もうやめにしましょう」(リチャード・ドーキンス)

2001年の 911アメリカ同時多発テロの犠牲者たち、彼ら一人一人に突然その命を奪われる理由、殺される理由などあったはずもなく、あのテロの実行者たちの愚かさを言うのなら既にそれだけで十分というものだ。犠牲者の無念、遺族の悲しみを想えば、彼らに対する気持ちは単に「同情」という言葉では言い尽くせないものになる。

ただ、一方で、あの後「テロとの戦い」を掲げて「報復戦争」(しかも首謀者でも何でもない国々やそれらの国々の一般市民に向かって戦争)をやってのけたアメリカ合州国という国(国家)に対しては、率直に言って同情の念など全く感じない。その辺り、本 note 投稿の冒頭でリンクを貼った昨日2021年3月24日付の note 投稿の「付録 1: アメリカ同時多発テロ (2001年9月11日) 前史 〜 『ボウリング・フォー・コロンバイン』(マイケル・ムーア, 2002年) より」など見ていただければ分かりやすい(一例を挙げればチリの 911, つまり 1973年9月11日にチリで起きたアメリカの画策によるクーデターによって民主的に選ばれた当時のチリの大統領だけでなくその後あの国で一体どれだけの市民が尊い命を落とすことになったのか)。もっと詳しくは、同じ note 投稿の中の「2001年9月21日の『アメリカ同時多発テロ・犠牲者追悼』イヴェント と 10月20日の Concert For New York の 異同」との見出しをつけた章における脚注 *4 にリンクを載せた過去の note 投稿 3点など。

他方、というか、話を戻すようなことにもなるが、あの 911 のテロ行為がこれまでずっと言われてきたように、宗教による狂信が単なる反米思想ということに留まらない憎悪の感情を増幅させ、アメリカの過去の対外政策への責任の問題に直接的な関わりを持たない、その意味において何の関係もない一般市民の命を無差別に奪ったものであるとするなら、彼らテロリストたちの行為には、当然ながら一片たりとも肯定できる部分などない。あれはあまりに愚かしく、完全に否定さるべきテロ行為だった(少なくとも一般市民を狙ったテロ行為に肯定できる部分などあろうはずもないわけだが)。

911(もちろん上述の 1973年のチリで起きた 911 でなく 2001年のアメリカで起きた 911)に関わることを取り上げる note 投稿において(あるいは「宗教」の問題に関わる note 投稿において)筆者が、「利己的な遺伝子」("The Selfish Gene") などの著作で知られるイギリスの生物学者(進化生物学者, 動物行動学者)リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)が彼の無神論について語る以下のヴィデオを繰り返し繰り返し紹介してきたのは、一つには筆者、私自身が無神論者であり、かつ私自身、彼の考えに同意するという理由があるが、911 に関わって言うなら、直接的には彼がこの講演の最後において "How did September 11 change you?",「911 はあなたをどう変えたか?」という問いに答えているからだ。

彼はシンプルに、"Let's all stop being so damn respectful", 「ばかばかしい敬意を払うのは皆さん もうやめにしましょう」と語っている。

彼のこの回答だけ聞くとシンプル過ぎると思われるかもしれないが、その前の28分強にわたる講演の中で、ドーキンスは具体的に様々な切り口から宗教の「ばかばかしさ」に迫っている。

タイトルの "Militant atheism" は何も「好戦的な」無神論というわけではなくて(比喩としては日本語でそう言っていいかもしれないが)、(無神論という)大義のために闘志を持って論ずる、闘争的かつ積極的な「無神論」という理解でよいだろうと思う。

以下の YouTube 上のヴィデオ、ロゴから左に2つ目をクリックすれば英語字幕が付く。

以下のウェブサイト上では、42言語の中から選んで日本語の字幕を付して、ドーキンスの講演を聴くことができる。

Teach Your Children (CSNY) 〜 歌詞和訳

なぜこの歌をここで取り上げるかというと、この歌が好きだから。そして、この歌が言っていることは、人間の社会で起きる諸々の出来事に通じていくものだと思うから。

ではあるけれど、前章でリンクを貼ったリチャード・ドーキンスの "Militant atheism" と題されたヴィデオ、あれの YouTube 上のもので言えば 3:40~, そこでこのフレーズ、つまり

Teach your children

が出てくるのだ。まぁあそこでは冒頭で "If you" が省略されているような文脈で使われていて、この歌の中の Teach your children は堅苦しく文法に言及するなら「命令文」の形を取ったものなので、このフレーズが使われたという共通項を持ち出すのはかなりの強引な話、我田引水・牽強付会「の・ようなもの」(というのは 1981年公開の日本映画のタイトルなんだけど、「のようなもの」と言いたい時につい引っ張ってきてしまうというただのクセ!)。

さて、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング, 1970年リリースの「ティーチ・ユア・チルドレン」。作詞作曲はグラハム・ナッシュ。歌詞は筆者が 2021年3月8日に和訳した。

Teach Your Children 〜 from Crosby, Stills, Nash & Young 1970 album "Déjà Vu", and recored live & included on their 1971 live album "4 Way Street"(*1), and (studio version) played in a 1971 film "Melody" starring Tracy Hyde and Mark Lester(*2)

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

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この世界でいま歩みを進めている君たちには
これで生きていくんだという道標が必要に違いない
だからこそ誰でもない 自分自身になることさ
なぜって 過去はいつも過ぎ去っていくものだからね

子供たちにはよく教えてあげることだ
父親たちの苦悩が ゆっくりと消えていったことを
子供たちには 君らが見た様々な夢を伝えるんだ
子供たちが何かを掴んだことを 君はきっと知ることになるよ

でも何故だなんて訊かないことさ、もし彼らが答えれば 君はただ泣くだけなんだ
だから彼らをただ眺めていればいい、それで ああ彼らは自分を愛してるんだって分かるから

感じやすい年頃の君たちは (聞くことができるかい, 気に掛けてるかい)
でもまだ恐れというものを知らない (分かるかい)
年嵩のいった人たちは その恐れによって大人になったんだ (僕らは自由でなくちゃいけない)
だから 君らは助けてあげてほしい (君の子供たちに教えるんだ)
その若い力で彼らをね (君が信じることを)
彼らは真理を探し求めてるんだ (世界を作るんだ)
死ぬその時まで (僕らが生きることができる世界を)

親たちにはよく教えてあげることだ
子供たちの苦悩が ゆっくりと消えていくことを
親たちには 君らが見た様々な夢を伝えるんだ
親たちが何かを掴んだことを 君はきっと知ることになるよ

でも何故だなんて訊かないことさ、もし彼らが答えれば 君はただ泣くだけなんだ
だから彼らをただ眺めていればいい、それで ああ彼らは自分を愛してるんだって分かるから

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*1

*2

*3

*4 歌詞の解説めいたことと、世界の子供たちの写真と映画と。

*5 シンプルに .. 歌詞和訳。

*6 これ、前に載せてるじゃん。

*7 どうして突然これを?(笑)

*8 というわけで、その他、自前の「洋楽」和訳歌詞を載せたりリンクさせたりした note投稿のマガジンは .. (宣伝だ!)

我が家のハナミズキ

我が家の小庭にはハナミズキの木がある。もしかしたら 2001年だったかもしれない(筆者も筆者の妻も憶えてないのだ, それが何年だったか)、とにかく20年ほど前に我が家の小庭に植えたハナミズキの木。ずっと花を咲かせなかったのに、一昨年、2019年4月になって初めて花を咲かせて、だから、その時は些か驚いた。翌年は咲かなかったし、今年も蕾がない以上咲きそうもないのだが、あの花が咲いた2019年の4月は、我が家にとって、我が家の家族にとって、かつてないくらいに重大で、重要で、大切な時期だった。いかなる宗教の信者でもないし、既存の宗教が唱える「神」なるものの存在を信じない我々だけれど、そのとき我が家の小庭でハナミズキの花が突然咲いたこと、そしてこれもたまたまなのだがその少し前、同じ2019年4月の上旬に妻と行った隣町の巨大なハスの花(*1)が咲く場所で(同じ日に)鶴と亀を目撃したことは、なんだか何とかなる、今は心配事を抱えていても、後できっと良い結果が訪れる、そんな「幸訪れる」知らせのように感じさせてくれた出来事だった。

2019年4月28日と翌29日に撮った、我が家のハナミズキの花。

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*1 以下の写真は、その3年前の夏、2016年7月23日にそこで撮った巨大なハスの花(と妻の手!)。

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Our House 〜 CSNY

Our House 〜 from Crosby, Stills, Nash & Young 1970 album "Déjà Vu"

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.1 加筆/削除/編集)。

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