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インド、シク教の聖地アムリトサル 1983年11月30日 〜 トリップのお供はシク教の音楽はじめインドの音楽、それから喜多郎、キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、ジョージ・ハリスン、ラヴィ・シャンカル、アヌーシュカ・シャンカル、ノラ・ジョーンズ、ドアーズ

前説

タイトル、長っ。何はともあれ、37年前の昨日、1983年11月29日にパキスタンのラホールから陸路インドに入り、インドではまずはシク教の聖地アムリトサルに向かった筆者、一晩泊まって翌日、37年前の今日(しつこいな)、1983年11月30日は引き続き、アムリトサルに滞在していたのだった。12月3日にアムリトサルを発ってダラムサラ(多数のチベット難民が住む、インドにおける、というか世界におけるチベット亡命社会の中心地、ダライ・ラマ14世も此処に居住)に向かったので、アムリトサルは 4泊5日。

同年4月26日に横浜港にて日本を発ち、当時のソ連、そして欧州、フィンランドからギリシャに2ヶ月かけて南下、ギリシャはアテネとサントリーニ島に計1ヶ月、その後、トルコ、シリア、ヨルダン、パレスチナとイスラエル、エジプト、再びトルコ、トルコからイラン、パキスタンと旅して、その次がインド。インドには1ヶ月半ほどいて、その後、タイと韓国を旅して日本に帰国したのだが、元々、当時バックパッカー海外「放浪」もどきの旅に出た最初の動機は「インドに行ってみたい」だった。なぜインドだったかというと ... 話が長くなるので今日は割愛(笑)。

インド、アムリトサル 〜 1983年11月30日

今日は掘り下げて長い文を書く気がしないので(特に理由なし)、インドについてまた書きたくなる時はあるだろうから、ごちゃごちゃした意見、感想、アショーカ王、じゃなかった、あ、所感(苦し過ぎる駄洒落)は、またの機会に。

今日はとりあえず、37年前の今日、1983年11月30日に撮った写真 5枚を掲載して、次章からは BGM でも載せていこうと思っている。

1) これは日本ではしばしば「黄金寺院」と呼ばれる、シク教の総本山。正式名称はハリマンディル・サーヒブ(パンジャブ語: ਹਰਿਮੰਦਰ ਸਾਹਿਬ、英語: Harmandir Sahib または Golden Temple)。シク教では寺院のことをグルドワーラーと呼ぶようだけれど、要するにそのグルドワーラーの中で一番、シク教としての宗教上の「権威」がある寺院。

「黄金寺院」と言うと、仏教の寺院にも、日本では京都に金閣寺という有名な寺があるなと直ぐ思い出したりするわけだけれど、日本のあれはワビサビだぁと言いつつ、しかしまぁ少なくとも単にどっちがキンキラキンかというと、明らかにこっち、シク教の方の「黄金寺院」。

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2) 同じく、シク教の総本山、ハリマンディル・サーヒブ。

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3) ジャリヤーンワーラーで撮った写真。平和な風景を撮った写真だけれど、ここは、1919年4月13日、日本で言うところの「アムリットサル虐殺事件」、英語では Jallianwala Bagh Massacre もしくは日本での呼称同様に Amritsar Massacre と呼ばれる虐殺事件があった場所。

Jallianwala Bagh Massacre とは、British Indian Army, 要するに当時の大英帝国による軍隊、イギリス領インド帝国軍が非武装のインド人市民に発砲、少なくとも 379人の死者(死者の数は 400〜1,000 あるいは中には 1,600 と主張するものまであり、かなりの幅がある)、そして 1,000人 もしくは 1,200人以上の負傷者という、夥しい数の犠牲者を出した虐殺事件。

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4) 次の写真、左は筆者がトルコから陸路イランに入った際に知り合い、イラン、パキスタンを一緒に旅して、更にインドに入ってからもアムリトサルとダラムサラまでの旅を共にしたドイツ人の若者。1960年生まれの筆者より若干若かったと記憶。右は、アムリトサルとダラムサラの旅を共にしたドイツ人女性、その名はレナーテ(一応フルネーム知ってるけど、レナーテとファースト・ネームの方で呼んでいた)。彼女は筆者とほぼ同じ年齢だったと思う。当時の日記を見れば正確に分かるけれども、今日は細かいところはいいや、まぁ兎に角、彼女はパキスタンのラホール(だったと思う)から他の日本人男性バックパッカーと一緒で(イスラム圏は女性の一人旅は色んな意味で困難を伴うので、女性バックパッカーは便宜的に男性の相方を見つける例が少なくない)、アムリトサルとダラムサラではドイツ人男女2人、日本人の男2人、計4人で宿をとった。

ダラムサラの後は、4人散り散り一人旅に戻る。因みにレナーテはお母さんがドイツ人、お父さんはインド人、幼い頃に別れてしまったインド人の父を探す旅でもあったのだ、ジャンジャン(何がジャンジャンだか、笑)。笑うのは「トリップ」中によくあるのだ。

この写真、何をしているところかというと、旅ですよ、旅、トリップ。Not a bad trip but a good trip!!

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5) 同上。旅、トリップ。しつこく書いておくと、Not a bad trip but a good trip!!

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BGM 1 〜前章のシク教「黄金寺院」の写真を見ながら、これを聴いてみよう、シク教の音楽

1) Morning Music: Anhad Nād - Sounds from the Sikhs and Sufis by Amrit Kaur Lohia

2) The music of the Gurdwara Sikh temple - Utsavam at the Horniman Museum

BGM 2 〜 前々章の写真の「トリップ」中に聴いていたインドの音楽、そして喜多郎とキング・クリムゾン

なぜかと言うと、あの日の夜、宿で、ラジオから流れるインドの音楽や、ドイツ人が持ってたカセット・テープで喜多郎(喜多郎をドイツ人が持ってた)やキング・クリムゾンを聴きながら、トリップ(あ、旅です)していたから。

1) 「ここで言う」インドの音楽はこういう感じ。ラジオをかけると、この種の音楽が延々と流れていた。

2) 1960年生まれの筆者の世代やそれに近い前後世代の(もちろん全員とは言わないけれど)多くの人にはめっちゃくちゃ懐かしいだろう、喜多郎のシルクロードのテーマ。ドイツ人が持っていたのも、喜多郎の「シルクロード」だった。

Silk Road 〜 Kitaro's 1980 album

1. Silk Road - 0:02
2. Bell Tower - 4:10
3. Heavenly Father - 6:28
4. The Great River (Yellow River) - 10:38
5. The Great Wall of China - 13:22
6. Flying Celestial Nimphs - 15:29
7. Silk Road Fantasy - 20:22
8. Shimmering Light - 24:50
9. Westbound - 28:14
10. Time - 31:17
11. Bodhisattva - 34:50
12. Everlasting Road - 36:51
13. Theme From Silk Road - 42:44

3) キング・クリムゾン。あの時、聴いたのはどの曲だったかな。一曲だけじゃなかったはずだけど、とりあえずここでは EPITAPH を聴こう。墓碑銘!

EPITAPH ー From "In the Court of the Crimson King", the debut studio album by King Crimson, released on October 10, 1969

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.8.31 加筆/削除/編集)。

BGM 3 〜 前々々章の写真の「トリップ」はこんな世界だった、ピンク・フロイドのエコーズ

去年、この件を Facebook に投稿する際、超絶久しぶりに当時の旅日記を捲ったら、1983年12月1日の日記に、「※ 思い出し記。きのう、かなり効いてるとき、"エコーズ" の世界にいるかんじだった。」(日記ママ、「聞いてる」でも「聴いてる」でもなく「効いてる」)と書かれていたのを発見。

で、不十分な英語力ながら基本、英語で書いている Facebook 上の投稿に、We just enjoyed drinking Charas. (I've found I wrote in my diary dated December 1, 1983, "Last night I felt just as if I had been in the world of 'Echoes' by Pink Floyd".) と書いたのだった(笑)。笑う、Good Trip の際はけっこうワケもなく笑えてきたりすることを思い出したので!!

ECHOES ー From "Meddle", the sixth studio album by Pink Floyd, released on October 31, 1971

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.8.31 加筆/削除/編集)。

BGM 4 〜 インドと言えば、筆者はヒンドゥー教のファンでは全く無いけれど、ジョージ・ハリスンのヒンドゥー教の神々賛歌、マイ・スウィート・ロード

本投稿で載せた写真は、今からちょうど 37年前の今日、1983年11月30日にインド、パンジャーブ州の都市アムリトサル滞在中に撮った写真。アムリトサルはシク教の総本山がある場所。

で、これはまぁ何というか、ヒンドゥー教の神々の賛歌みたいな歌、だよね? 

筆者にとって、インドは旅の目的地として非常に魅力的なところだったけれど、ヒンドゥー教のファンでは全くありません。そもそも無神論者だけど(笑)。

バラモン教からヒンドゥー教の社会に受け継がれてきたカースト制度なんかとんでもないし(いくら法律で禁止しても21世紀の今現在も決してなくならないカーストによる差別と偏見)、今のインドに蔓延るヒンドゥー至上主義など最低。

でも、歌は歌。この歌、音楽自体は好きですよ。懐かしいしなぁ、という感じかな。盗作問題なんのその、1970年代初期の大ヒット曲。

My Sweet Lord ー From "All Things Must Pass", the third studio album by George Harrison, released on November 27, 1970

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.8.31 加筆/削除/編集)。

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ところで、「マイ・スウィート・ロード」は、一時「インドかぶれ」みたいになったジョージ・ハリスンの、多神教ヒンドゥー教の神々への「賛歌」みたいなもの。

まぁそれをヒンドゥー教寺院で歌ったというわけではないんだけど、さて、

クリスチャンではない人間が(筆者はそもそも無神論者だけど)一神教キリスト教の神への「賛歌」みたいなゴスペルを、キリスト教の教会で、しかもクワイアに混じって歌うことは「可能か」、ということについての投稿は以下、

と宣伝してみる(笑)。

BGM 5 〜 インドと言えば ラヴィ・シャンカル、その娘さんはアヌーシュカ・シャンカル、そして「ついで」と言っちゃナンだけど(インドのパン、筆者はチャパティよりも更に好き、ナン、ナンちゃって)母親は違うけれどやはりラヴィ・シャンカルの娘、ノラ・ジョーンズ

1) ラヴィ・シャンカル。このイメージはタジ・マハールかな?(違うかも)

因みに筆者、もちのロンロン、あ、勿論(今ラリってるわけではありません)、後日(1983年12月23日)、タジ・マハールも行きました。すんばらしく綺麗なタジ・マハールの写真を撮ったので、その37年後の2020年12月23日辺りに、note 投稿するかも。

The Spirit of India - Ravi Shankar plays Ragas* (recorded in 1978)

*A raga or raag (literally "coloring, tingeing, dyeing") is a melodic framework for improvisation akin to a melodic mode in Indian classical music. https://en.wikipedia.org/wiki/Raga

Alap 00:00
Jor 13:40
Gat I (Tala: Jhap-tal) 26:21
Gat II (Tala: Ek-tal) 43:31
Raga Hameer 50:13

Musicians:
Sitar -- Ravi Shankar
Tabla -- Alla Rakha
Tambura [Tanpura] -- Mrs. Jiban, Mrs. Widya
Released: 1979 or 1980 (I'm not sure!!)
Recorded: Studio des Dames, Paris France (1978)
Label: Deutsche Grammophon
Producer: Dr. Rudolf Werner

2) ラヴィ・シャンカルの娘さん、アヌーシュカ・シャンカルのフランスでの公演。

Anoushka Shankar, an Indian sitar player and composer whose father is "Sitar maestro", Ravi Shankar, and the half-sister of Norah Jones whose father is Ravi Shankar 〜 LIVE in France 2014

Anoushka Shankar - sitar
Sanjeev Shankar - shehnai
Danny Keane - cello, piano
Ayanna Witter-Johnson - vocals, piano, cello
Pirashanna Thevarajah - Indian percussions
Manu Delago - hang, drums, percussion

3) お母さんは違うけれど、お父さんは同じ、ラヴィ・シャンカルの娘、アヌーシュカ・シャンカルとノラ・ジョーンズの姉妹共演(あ、細かいこと言うと、お姉さんは後者ノラ・ジョーンズ)

Traces Of You 〜 Anoushka Shankar & Norah Jones

BGM 6 〜 ラヴィ・シャンカルと言えばシタール、シタールで思い出すのはシタールを想わせるようなギター・サウンドが印象的な、ドアーズの「ジ・エンド」

荘厳なメロディとサウンド、難解な歌詞、インドのシタールを想わせるような音を奏でるギター、さらに独特なリズムで彩られた「終わり」の世界、この曲のリリースから 4年半後に、ジム・モリソンの人生、生は、「終わり」を迎えてしまった。

本投稿に「いいね」(note では一応「スキ」と呼ばれているが、どうもこの Like の直訳の語感、馴染めないので)してくださった貴重、類稀なる読者の方、しかも、もしもここまで辿り着いてくれたのなら、以下のリンク先の投稿にも「いいね」してほしいなぁ(笑)。

以下の投稿の中で、ドアーズの別の曲、"THE END" も bonus track してるので。

THE END ー From The Doors' eponymous debut album, released on January 4, 1967

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。歌詞に関心のある方は, 公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.8.31 加筆/削除/編集)。

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THIS IS THE END, これが「終わり」、これで「終わり」、で終わる歌を載せたのに、しつこくもう少し。

最後に、つまり「終わり」に、今日は所々で宗教に触れた投稿だったので(今日の投稿ではぜーんぜん掘り下げてないけれど)、「宗教」について取り上げた以下の投稿へのリンク。

これはシク教でもヒンドゥー教でもダライ・ラマのチベット仏教でも仏教一般でもなく、キリスト教と同じアブラハムの宗教であるイスラームの例を取り上げた投稿だけれど。


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