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岸田奈美さんの講演会を聞きに行く。

近所で『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の岸田奈美さんの講演会があるということで聞きに行く。

・家族で一緒にいることで自滅しそうならそれぞれ依存先を見つけてくる。家族だからという理由で絶対に一緒にいないといけないわけじゃない。NASAでは打ち上げの時に特別室に入れる「家族」の定義は「パートナーと子ども」であって、それは家族を「一緒にいることを選んだ存在」と考えているから。

・岸田さんのご両親は「あなたが一番大切だから、弟のことを無理に好きにならなくても世話しようと抱えなくても良いし、本当にきつくなった時は(障害のある)弟の方が一人で生きていく形だって良い」と言ってくれた。その言葉通りというよりも、そう伝えることで岸田さん自身が「ちゃんと選べるようにしてくれた」ということが大事なのだろう。

・車イスで暮らしているといった「障害」があるからこそ言えること、見えることがある。バリアフリーでマイナスをゼロにすることも大事だけれど、もし「車イス生活を余儀なくされたこの自分だから語れることがあった、それで役立てた、喜んでもらえた」と感じられたら、きっと「ここまで生きてきて、苦しさもあったけれど、こうやって良い瞬間もあった」と思える。そういう気持ちこそが大事なのだろう。

岸田さんのように大きな経験をしてきたからこそ語れることがある。

同時に自分が思うことは、普通の些細な日常の、その瞬間に感じたことが人それぞれにあって、大きな出来事ばかりじゃなくて普通の些細なことを同じくらいの大きさで受けとれたら良いということ。
ありふれた感想こそが良いと言いたいなということ。

それもあって投稿をしている。
返信しなくて良い交換日記のような、いっしょにいるから言える独り言のような。
人には言えるけど自分にはかけてあげられない優しい言葉のような。
そんな気持ちを保っていたい。

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お読みいただきありがとうございます。

毎日の日記の中から一部を抜き出して、こちらに載せています。

明るい考えも暗い気分も、毎日なにかあって、日々とはすごいものですね。それをちゃんと受け取りたいなと思います。

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