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稲垣えみ子さん×山口祐加さんのトークイベントが良かった。「便利」や「お金」の罠。自分に合うサイズの暮らし。あるもので何とかする力。

『家事か地獄か』『自分のために料理を作る』W刊行記念 稲垣えみ子×山口祐加トークイベント これからの家事の話をしよう
という会にウェビナー参加。自分にとっては良い意味でだいぶ当たり前になった話を聞けて「そうだよね」と確かめながら聞く良い話だった。久しぶりに稲垣さんの本を読みたくなった。

「便利」や「お金」の罠。自分で自分に合うサイズでやりくりすること。あるもので何とかする力。

以下メモ
・老後2000万なんて漠然とした不安があるけれど、自分で家事をしていたらそんな金額になるだろうか?→総理は家事をしていますか?
・今働くのも老後のためなのか…という気分になる
・会社を辞めても生きていけたのは家事をできたから
・飽きるのは美味しすぎるもの
・普通に生活して洗濯して「幸せってこれじゃん」と思った→お金と関係なかった→幸せになるためにお金を稼ぐのに…
・レシピ本を見て華麗な料理を作るのが「料理できる」だったけれど、冷蔵庫を手放したし「何を作ろう」と考える時間もないし簡単に終わるし十分それで幸せ→調味料も手放したら味噌と梅酢だけ→料理って塩味がついていれば十分なんだ
・レシピ本の功罪→レシピ本の通りに作るなら外食とおなじ→「料理はこういうもの」とこんがらがっているし話を難しくしている→「適当」と書いてあったらできない→でも味噌によって味も違うのだから「大さじ1」じゃなくて「適当」でやってほしい→レシピってものが無いと作れないと思うようになっている
・昔は火をおこすこと自体が大変だから煮物は贅沢なご馳走だった→昔の方の家事のメインは料理ではない料理はラク→洗濯だって着物なんて洗えない→縫い物にいちばん時間をかけて夏なら外して冬はつけて→今の時代は冷蔵庫がないとできない、いまの私にとって料理はほぼ漬物
・昔はお茶漬けでもなく湯漬けで「温かいご飯」でご馳走だった→美味しさのハードルが違う→昔の人がハンバーグなんて食べたら美味し過ぎて倒れるんじゃないか
・ご飯30回食べたら美味しいみたいに自分で取りに行く→今はファーストインパクトがガーンとくるものが美味しいという受け身になっている
・一汁一菜というシステム→主食+漬物や発酵食品+スープ→当てはめられて応用が効く→外国であればパン+チーズ+スープということ→毎日できる→チャーハンになったりリゾットになったりせざるをえない
・「味変」だなんて一回の料理すら飽きてしまうのか→ただでさえ美味しいのに味変という病気→飽きることに無防備すぎる→どんどん飽きるスピードが早くなる→どんどん大変になる→家庭料理がいちばん簡単でないといけないはずなのに
・大根一本100円で一週間もつし煮物・干す・汁物…といくつも思いつくだけで十分すごい→一生の幸せが保障されたということだから他人=レシピ本を頼らなくて良い
・「あなたも味見して」と家族に言う→味付けのリスク分散→鍋だって自分で味付けする→料理する人が背負い過ぎて辛い→料理・美味しい・幸せのハードルが上がる社会問題→関係性をシャッフルしたい
・気候変動もあって「あるもので何とかする」ができないとこれからは難しい→流通だって今のままじゃない
・無駄・コスパ・便利・お金・タイパと言い出すから「無駄」を作り出して分離させて自分を苦しめている→便利に頼っていくと苦しい→洗濯物を取り込む時間すら腹立たしくなる
・ウーバーイーツは出前前提に作られていないしお店の人でもないから運ぶだけで終わりで「いつもありがとう、また今度行くね」も言えない→時間に追われて配達するだけの人が運ぶ料理が美味しいはずない
・年齢を重ねて残り時間が少ない→体調こそ大事→飲食は体調を整えるため→ご馳走は体調を崩す→毎日同じものを食べて安定するのが良い→毎日違うものを食べたら食べ過ぎとか体調変化とか分からない→お腹いっぱいorもう少しの二択→毎日違うもの食べるって家庭料理じゃない→同じであることこそ家庭料理の真髄
・自分の中にある幸せや理想の暮らしを作り出す力→辞めて自分の手で暮らしを作るようになってそれを発見できたのが幸せ
・家事が大変なのは肥大化しているから→洗濯を毎日しなくて良い服とか絞りやすい乾きやすい服にするとか大変な料理をしない何皿も出さない→自分にとってのちょうど良いところを自分でやるとなると考える
・仕事のような他者から評価されることになれると家事という評価されないことが苦しい→自分の中に母親的な自分を育ててあげる→評価されない自分のためにつかう時間がもったいないという思考がきつい→仕事を離れたり何かができなくなったりして人から評価されなくてもキャッキャと楽しくできることをいくつ持っているかが大事→基本的にぜんぶ自分のため→何の評価もされないのに自分のためだけにやっていることが支え→これが好きです幸せを感じます→評価と全く関係ないものを取り入れていく
・本当は釣りとか土器を作ったりして家事をしていたら生きられたはずなのにお金というものの価値が増え過ぎた→お金で何とかする部分を小さくして生きている→ぜんぶ「お金を経由して幸せ」だったのだけれどお金関係なしに直接幸せになれる

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お読みいただきありがとうございます。

毎日の日記の中から一部を抜き出して、こちらに載せています。

明るい考えも暗い気分も、毎日なにかあって、日々とはすごいものですね。それをちゃんと受け取りたいなと思います。

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