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神のDB(032)

(032)決意を感じる瞬間ですぞぉ~|ω・)どうぞ~

前のお話:https://note.com/daikiha/n/n0983d84560d3

後のお話:https://note.com/daikiha/n/ne86313014e4c

/⇒走&巡&店&食=怒×2⇒公園&話⇒襲撃⇒追&襲撃

仁は岡村を追撃していた。
『野郎!逃がすか!!』

岡村の運動能力はそれほど高くない。
それは先ほどの戦闘で仁は見抜いていた。
レイピアの剣さばき同様、追いつけばなんてことのない相手だ。が、しかし、
『ちぃ!』

至る所から攻撃がくる!
上からはライフル、公園の茂みからはボウガンが、仁の追撃を遅らせる。

『くそぉ!』
岡村との距離が縮まない。むしろひらいている。
シュ!バシュ!バシュ!
『このぉ!』仁がライフルを避けている際に、
『どこ行きやがった、あの野郎!』岡村の姿が消えた。

場所は施設の建物が横に建っている一本道。
『ヤツを見失うなんてことないはずだ。くそぉ!どこだ!キモ野郎!!』
仁が声を上げると『ほっほー。何か駄犬が吼えてますねぇ~。』岡村の声がする。

『野郎、どこだ。』仁があたりを見渡すと、『無駄ですよ。それと、チェックメイトです。』ジャキジャキジャキジャキジャキジャキ
周りの茂みからボウガンを持った男が6人、建物の窓からライフルを持った男が4人。仁に照準を充てていた。
『どうでしょ~。この数。いい感じで避けられませんよねぇ~。彼らは全員、あなたの急所を狙ってますよぉ~。ですからぁ~、死にますねぇ、あなた。確実ですねぇ~』
岡村の声が響く。
『なめんな!この程度の修羅場、何度もくぐってきているわ!』
ドン!!っと仁は地面にシコを踏むように踏み、『おらぁ!!かかってこいや!!』声を上げる!
『よいでしょ、よいでしょー。バカなクズには、いい薬ですね。ただ、意味がないかもしれませんねぇ、あなたには。良い言葉があります、』
あたりに充満している殺気が強くなる。

『「馬鹿に付ける薬はない」』

瞬間!一気にライフルとボウガンが!
バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!フィン!フィン!シュ!シュ!シュ!シュ!シュ!シュ!
『あははあぁは!!、あ?』フゥアァ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・ブゥワアァァアアアアアアアア!!!

『ぬぁあ!なんですかあ!!』岡村が驚愕する!
仁を中心にハリケーンが一瞬で出現する!!
全ての攻撃を無効化しながら。

『仁君!!こっちだ!!』

ダイキの声がする。
『はやく!!仁君!!』
仁はダイキと、手をこちらに向けている唯の方に走り出す!
『何をしているんです!!撃て!撃ちまくりなさい!!』
バシュ!バシュ!バシュ!バシュ!フィン!フィン!シュ!シュ!シュ!シュ!シュ!シュ!

仁とダイキ、そして唯の3人は、その場から逃れた。


/⇒走&巡&店&食=怒×2⇒公園&話⇒襲撃⇒追&襲撃⇒想い

『ふぃいい~、なんとか逃げられたぁ』

ボクと唯さん、そして仁君は周りの襲撃者の存在を確認しつつ、茂みに身を隠した。
周りに人の気配は感じられない。逃げ切ったみたいだ。

『唯さん、ナイスタイミングだったね。さっきもボクを護ってくれたけど、唯さん、ホンに魔法使いなんだねぇ~。すごいなぁ』
『はうぅ~、凄くなんてないですよぉ。護衛で私が出来ることはこれくらいですからぁ。』
と、唯さんははにゃはにゃしながらテレテレしている、この子はぁ~、ホンにきゃわいいにゃぁあああ~( ̄◇ ̄)
『いい子だねぇ~』なでなでしたくなる。
『はにゃうぅ~。ダイキさん、ありがとうございますぅ~』真っ赤になる唯さん。
あ~、幸せ~。

『馬鹿野郎!なんで逃げてないんだ!!』

ビクゥ!!っとボクと唯さんが仁君の方を見る。・・・これまた怒っとりますなぁ。
『唯!』『あうぅ~』ビクつく唯さん。
『護衛セオリールール、忘れたのか!!まずは救世主の安全の確保!それから本部への連絡、そして合流。これが護衛の際のルールだろうが!なのに、なんで来た!救世主に何かあったら、どうするんだぁ!って、イツゥ!』
仁は左腕を押さえている。ボウガンの矢が刺さっていた。
『くそっ!ぐっ、だぁあ!』ブシュゥ!その矢を仁君は強引に抜く。
『あうあぅ~、仁君、だめだよぉ。そんな乱暴にしちゃあ。腕見せてぇ』
唯さんは仁君の方に近寄り、上着を脱がせて左腕のキズに手をかざした。
シュゥゥワァァアア、、唯さんの手のひらから光が現れる。
『じっとしててね、仁君』
『うわぁ。凄い。』ボクは目の当たりにした。仁君の傷口がみるみる塞がっていくのを。これは、、
『はい、これで良しだよぉ。キズは塞いだけどぉ、まだ中は治し中だからぁ、痛みは少し残るけどぉ、大丈夫ぅ?』『・・・ああ』
仁君は唯さんのほうを見ず、答える。いや~、それにしても、
『凄いなぁ、またまた、凄い。唯さん、治療も出来ちゃうんだぁ。』
『あうぅ。はいぃ。キズぐらいなら応急処置なものとして治療は出来ますよぉ。ダイキさんもお怪我ありませんかぁ?』
『うん、大丈夫だよ。怪我したときはよろしくねぇ』
『はいぃ~、任せてくださいぃ。イタイイタイの取っちゃいますよぉ~』
ふにゃぁ~、こりぃはこりぃは既にいろいろな理性が取り捲られている感じにゃぁ~( ̄◇ ̄)
コスチュームはピンクの看護婦さんでお願いしますぅ~

『そんなことはどうでもいいんだ!!』

2度目ビクゥ!! ・・ボクと唯さんが仁君の方を見る。・・・さらに怒り度、上がっとりますなぁ。
『あんた!』『はいぃ!』ビクつくボクさん。
『なんでまだここにいるんだよ!ここはもう戦場だぞ!あんたは自分がどれほどの存在なのか分かっているのか!あんたが今、死なれたら俺達レジスタンスは目的を失う。これまで何千年もの悲願である「神の支配からの解放」が、だ!あんた、どれだけ認識していないんだよ!あんた、何がしたいんだ!』
仁君は低い声で、でも、強い感情をもってボクに言った。
『仁君ぅ。違うのぉ。私の所為なのぉ。私が。。ダイキさん?』ボクは唯さんのほうを向いて、右手をかざして首を横に振った。
『仁君。そうだよ。ボクがお願いしたんだ、唯さんに。ボクのわがままで、キミを助けたいって。』
『なんでだ!あんた、なにも出来ないんだろうが!』
『うん、そうだね。ボクはなにも力は、ないね。』『だったら!にげ・!』ボクは仁君を目をみる、真っ直ぐに。そしてボクは確かな想いで言う。

『もう逃げないよ』

『なぁ、なに言ってるんだあんた。逃げないって。。』驚く仁君。そんなボクにさらに言う。
『もう、誰かの所為にしないって決めたんだよ。あの時から。』『なに?』『ふぇ?』
『ボクはもう、誰にもあんな言葉、二度と言わない。』
そう、あの子に言ったこと。
『もう、傷つけない。』
そう、二度と。
『誰も、誰一人とも悲しませないって。 決めたんだ!!』
あんな顔、させない!!

『ボクは決めたんだ!!』

ブォン・・・シュパアアァァアアアアアアアアア、ボクの手が光る。
そして現れる、あの血の色をした剣が、

「ブラッディソード」がボクの握られていた。

ボクは仁君をみる。
『何も出来ないからといってボクは二度と、誰かの所為にしない。そして逃げない。共に戦うって、あの病室で誓ったんだ。だからボクはキミ達の力になりたし、力を貸して欲しい。』
ボクは彼に右手を差し出す。

『共に戦おう、仁君。』

前のお話:https://note.com/daikiha/n/n0983d84560d3

後のお話:https://note.com/daikiha/n/ne86313014e4c

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