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夫婦ってなんだろう

夫婦ってなんだろう。

最近、よく考えることがある問いだ。

何故かと言われれば、ひとつは僕が中学生だった頃に国語を教えてくれその後も親交のある元塾の先生が最近結婚したこと。そしてもうひとつはカナダから帰って両親という一組の夫婦と過ごす時間が格段に増えたからだ。

両親は喧嘩の絶えない夫婦であるが、先生ご夫婦は新婚ということもあってか、先生が旦那さんの話をする時はとても楽しそうであった。

しかし、そんな彼らを見ても僕は夫婦に憧れを抱くことができない。

人を好きになったこともあるかと言われればイマイチピンと来ない。過去に付き合った女性は何人かいるが、彼らのこと「好き」だったのかはよく分からない。そもそも「好き」という概念がどういうものなのかいまだに理解していない。

今までお付き合いをさせてもらった人は全員僕と全く違う人間である。彼女らは僕と違ってnoteなんて書いていないし、読んでもいないし、そのサービスの存在自体も知らないだろう。サザンオールスターズや小田和正も聴かないし、読売ジャイアンツも好きじゃないし、政治学にも経済学にも哲学や言語学にも多分興味がない。

しかし、それらの性格を持ってこそ僕という人間が形成されたわけであって、今あげた要素の一つでもかけると今の僕は形成されていない。だからこそ僕は僕と違う要素を持ってできた人間に興味がある。友達も僕と全く違う人間が多い。もしかしたら僕が今までしてきた恋愛はその延長線なのかもしれない。

それでも仮に僕が彼らのうち一人と結婚したとして、僕はその人と毎日過ごし死ぬまで共にする…なんてことは考えられない。所帯を持つことによって、自由が制限されたりすることをわざわざ自分から望むことができない。あくまで自分と違い人に対する興味なのだから、結婚によって自由が制限されたりするのはその勉強代として高額であると思うからだ。

そもそも、こんな変人と結婚してくれる人が今後現れるのか甚だ疑問であるが、僕は結婚に「憧れを抱くことができない」のではなくて「憧れを抱かなくてもいい」という変えていこうと思う。

先週末、その塾の先生とご飯を食べる機会があったが、彼女は「結婚はすごくしたかった訳ではなかったけれど、したくなくもなかった」と言った。

「そういう人」が現れるまでは結婚や夫婦について考えたりしなくてもいいということだろう。

少し未来が楽しみになった。

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