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【えんとつ町のプペル】は現代への宣戦布告

こんばんわ。映画大好き大学生です。

本日から早速オススメの映画を紹介、レビューしていきたいと思います。
今回、紹介したい作品はこちら。


「えんとつ町のプペル」(2020年)
信じる事。そして行動する事。すると世界は変わる。
厚い煙に覆われた”えんとつ町”。煙の向こう側に満点の星空が広がっているとは誰も想像しなかった。町で唯一、星の存在を信じ続け、紙芝居を通して”星”を語っていたブルーノ。息子・ルビッチはそんな父の教えから星の存在を信じ続けるが、町のみんなからは嘘つき者呼ばわり。そんなある日、ハロウィンのよるに突如現れたゴミ人間・プペルと出会う。ひとりぼっち同士の2人は友達となり、星を見つける為にある行動に出る。嘘つきだと後ろ指をさされ、孤独の中で生き抜いた少年とゴミ人間が信じ続けた希望とは。



公開日からまもない「えんとつ町のプペル」は、
元々は絵本から始まり、昨年待望の映画化がなされました。

絵本の原作者はお笑い芸人として有名な
キングコング”西野亮廣”さん。
一時期、芸人さんが絵本作家になるという事で話題になった為、
ご存知の方も多いかと思います。


高感度が低い芸人として知られる西野さんは、
絵本作家を目指す過程においてもそのイメージから
いわれの無いバッシングや誹謗中傷を受けたそうです。


挑戦には非難がつきもので、人は分からないものに対して、
理解できないものに対して”嫌い”という感情を抱く。


その為、初日舞台挨拶の中でも西野さんご自身は、


「この作品はそうした自分自身の挑戦やそれに対する誹謗中傷を描いた
超個人的な物語なんだ」



とお話ししていました。


しかしながら私自身は、そうした背景を踏まえながらもあくまで
一つの作品として、観る人全てに心当たりがある様な作品であり、
そこには大きなメッセージがあると感じました。

主人公のルビッチは星の存在を巡って町のあらゆる人から嘘つき呼ばわり
され、1人孤独な生活を過ごしますが、ゴミ人間・プペルとの出会いが彼の人生を大きく変え、今までに無い挑戦へ踏み出していくきっかけとなります。


1人孤独に抱いていた”星”を見るという想い。


みんなに嘘だと言われ、否定され続けた願い。


そんな彼が夢を叶えようと、立ち上がり、ゴミ人間・プペルと共に
星を探す挑戦に出る。

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一見、物語の内容だけを見ると壮大で夢物語の様に感じますが、
果たして本当にそうでしょうか。


現代を生き抜く中で自分自身の挑戦を否定されたことはないでしょうか?


人と異なった考え方を持った時に悩んだ経験はないでしょうか?



おそらく作品を鑑賞された人それぞれが自分の人生に照らし合わせた時、
心あたりのあるエピソードがあるのではないでしょうか?



周りの人間に対して、自分の夢を語る事の難しさ。

素直な気持ちをぶつける事のハードルの高さ。

圧倒的な数の人々によって否定される挑戦。


”えんとつ町のプペル”はそんな人々の想いを支え、
苦しみもがきながらも達成したい挑戦を後押しする、
そんな作品だと、私は思います。


作中でルビッチは次のような言葉を残します。


「……見たのかよ。誰か見たのかよ!!あの煙の向こう側を、誰か見たのかよ!!誰も見てないだろ!?…だったら、まだ分かんないじゃないかっ!!!」

えんとつ町のプペル③

私はこの言葉が全てなんだと思います。


誰も挑戦の先は、そこにある”星”は見えていないんです。
だから怖いんです。だから否定してしまうんです。


しかし、そうした挑戦の裏には必ず人の想いがあり、
分からないものに向かって努力し続ける人がいると思うんです。



西野さんも仰っていましたが、今世の中は新型コロナウイルスが蔓延し、
図らずも全ての人々が挑戦者として立ち向かわなければいけない
状況にあると思います。


今までにあったモノが無くなり、無かったモノが必要とされる。


今大切な事は、勇気を持って前に進む力だと思います。


そして、この”えんとつ町のプペル”という作品はそんな挑戦者を支える
作品であり、背中を押してくれる映画になっていると思います。


現代社会の当たり前を考え直すきっかけとして
自分自身の挑戦を後押しする作品として
是非ご覧になっていただければと思います。


また、同時に作品の主題歌である”えんとつ町のプペル”も西野さんが
作詞・作曲を行っており、作品と同様に”挑戦”というテーマで強い
メッセージを感じる事が出来ると思いますので是非映画とセットで
お聞きいただければと思います。

全ての挑戦者にこの作品が届き、
その挑戦の先に”満点の星空”が輝き、
広がっている事を祈って。