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生き物の死にざま はかない命の物語/稲垣栄洋

以前発売された「生き物の死にざま」とその続編である。

 
子どもを守るために、外敵が来た時に傷ついた降りをして気を引くコチドリや毒蜘蛛カバキコマチグモの最期、ゴリラの集団保育など様々な生き物の生き方や最期が興味深い。

 
こうして本を読むと、生き物は種の保存、遺伝子を残すことを目的に生きているのに、人間はどうしてこうなってしまったのだろうと思う。
はたまた私が知らないだけで、虫や植物も種を残そうとする本能は全員が持っているとは限らないのだろうか。

この人間の高い知能や知恵は、果たして遺伝子を残すという意味で役立っているのだろうか。

成婚率が下がり、子どもを生まない人が増えた人間の辿る道を考えると、人間とは不思議なものだと考えずにはいられなかった。

 
 
なお、私はクマケムシがかわいくて好きだ。

最強だと思っていたオオスズメバチが日本ミツバチに負けることもあるというのは驚いた。

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