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言えないコトバ/益田ミリ

「口に出しているコトバよりも、あえて口に出していないコトバのほうが、その人物を知ることができるんじゃないだろうか?」

 
この一文からこのエッセイは始まる。
まさに言い得て妙。
意味合いは知っている、だけどあえて使わない。
この本は益田ミリさんのそんな言葉と使わない理由が何気ない日常と共に描かれている。

 
とても読みやすく
共感できたり、そんなとらえ方もあるんだなぁ!と新しい物の見方を教わった。
さすが益田ミリさん。絶妙です。
チャリ、パンツ、親友等は私も言うことを躊躇う言葉で
同じように感じる人がいて嬉しくなった。
 
 
私があえて言わないコトバはいくつかある。
親しい友人にそれを地雷ワードと私は表現している。
例えば「手前味噌」だったり、「絶対」だったり、「信じている(人に対し)」「疲れた」「個性的(個性です)」「(人を)利用する」「割り切れ」「頑張れ」「無理しないでね」も個人的にはあまり好ましくない。

 
あえて言わないコトバ。
それはかつて誰かに言われて違和感を感じたり、傷ついたコトバ。

 
言われて嬉しいコトバ。
それはいつか誰かに言われて、泣きそうになって初めて、自分が今一番欲しいと気づいたコトバ。


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