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田舎でお店を続けるということ

東日本大震災から7年。津波で流された自宅を再建し、お店と仮設があった一関市から昨年お店を移転するとともに地元南三陸町に戻って来ました。

せめて商店街へ入ればいいものを、子育てを優先し高台移転の場所に土地を購入して自宅兼レストランとして営業しています。

もう低い土地には家は建てられず、だいたい高台移転の場所は山の上です。
生まれた土地に戻り震災前は同居していた両親は1つ上の小高い防災集団移転の場所に先に再建し暇をみてはコーヒーを飲みに毎日やってきます。

お店で提供しているものはタイ料理とスペシャルティコーヒー、自然派ワインです。もちろん田舎ですのでうちの店はとても珍しく、「もっと都会でやったら流行るのに」と聞き飽きるほど言われてきました。

まあ車しか来れないですし、美味しいワインがあってもワインを愉しむ人口も少なく13年も営業しているのになんとかやっている状況です。

かと言って繁華街でやりたいかと言えば、そういう訳でも無く。
夕方時間があれば子供と外で遊んだり
働き手は夫婦二人だけなので掃除したり、薪ストーブ用の薪を割ったりと
あっという間に1日は過ぎていきます。

地元に戻ってよかったことは根っこは此処にある事を再認識し、
存在を認めてもらえる事です。
僕達の団地は家も数軒だけですが昔からの同じ地区の人たちで、他所から人が来れば直ぐに分かるし治安も含めてとても生活しやすいです。

そして僕達の事を肯定してもらえるということは、商売をやる上でも生活面でもとても安心感があります。
知らないじいちゃん、ばあちゃんが最近の僕達の近況を知っていたりしてプライベートもありませんが(⌒-⌒; )ビジネスよりも暮らしの豊かさもありここで生きていこうとの選択肢は今となっては良かったかなあと思います。

これからたぶん死ぬまでここで根っこを張り商売をしていくんだなあと。
繁盛店ではないけれど子供達を養いお客様が日常のルーティンとしてアイマキがいつも側にあると思ってもらえように誠実に日々仕事をして生きたいです。

このnoteをきっかけに南三陸町に来る機会があればいつでも此処にいますので、どうぞお立ち寄りください。

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