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【学会の価値ってなんだろう??】

皆さんは、なんのために学会に参加しますか?

昨日、第53回日本理学療法学術研修大会に参加してきました。
今回は、ポスター発表です。

でも、そもそも、そんなに遠くまで行って、どんな価値があるのだろうか?発表する人は、どんなことを期待しているのだろう?
これが、純粋な疑問でした。

僕自身は、自分が話すことで、他の地域に何かしら良い影響を与えられたらと思う一方で、そんなに簡単ではないし、難しいとも思っている。

また、自分が学ぶという意味もある。しかし、学ぶのであれば既にITの方が費用対効果は高いのではないかとも思う。だとすると、やっぱり人に会うのに価値がある。

中には、資格のポイントが貯まるから、参加する人がいるかもしれないが、それで学びがなければ本末転倒であるし、消費者が増えれば増えるほど、おそらく学会の魅力は下がる。

ということで、これからの学会の在り方について考えてみました。
そもそも、僕自身はアカデミックでもないし、一実践者として。

ディスカッションは、FBやグループなどのコミュニティーで行った方が効果的じゃない説

そもそも、学会の抄録って半年くらい前に出すことが多く、リアルタイム性が極めて低い。それなら、最新の情報をITを使って、ディスカッションした方が早いし、効果的。例えば、グーグルドライブでも、スライドシェアでも簡単にできるので、それを使って投稿し、意見をもらうという方法もある。

でやってみたら、やっぱり良い問いや気づきを貰える。

また、ZOOMなどを使って、学会と同じように5分とか7分くらいで話して、ディスカッションやフィードバックをもらうこともできる。しかも、時間と場所を調整し、参加したい人は参加できる。

学会における価値とは、計画的偶発性をいかに高めるかだと思う。

ITが普及し、オンラインの方が利便性、効率性が高くなり、それに合わせて進化しない学会は、おそらく消滅して行くと思う。
さらに、人口の減少や、学会数の増加(分化)により、加速するんじゃないかと思う。
また、ITやSNSなどにより情報格差や情報の伝達速度が変化してきている。個人の興味関心は、より個別具体化し、1つの団体の大規模な学会より、複数の団体による合同学会などの方が、参加者の満足度は高まると思う。
もちろん、僕自身もそう感じている。

であるならば、計画的偶発性を高めるために、いかにその仕掛けを作るかが重要だと思う。いわゆる、セレンディピティ。
きっと誰もが経験している、こんなことが起こると思っていなかったという出来事。行動したから起こること。

僕自身も、震災後様々な行動を起こし、ネット上でしか知らない人と沢山会い一緒に行動することになったり、実際の仕事でもそんなことが沢山。いわゆる、雲の上だと思っていた人と。

で、計画的偶発性をウィキペディアで調べるとこんなことが書いてある。

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが提案したキャリア論に関する考え方。個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。
その要素は、下記の5つだそうです。
1.好奇心[Curiosity]
2.持続性[Persistence]
3.柔軟性[Flexibility]
4.楽観性[Optimism]
5.冒険心[Risk Taking]

例えば、参加者同士が繋がる機会、休憩場所や時間の設計の仕方、参加者の興味関心を可視化し声を掛けやすくする仕組みなど、
オフラインだからこそ出来ることの価値をさらに高めることができると思う。

今回のポスター発表は、時間も、場所も少し残念だった。
発表前後でディスカッションする機会はほとんどなかった。


でも、僕自身は、とても楽しめた。
ポスターの座長の先生が、以前に見学に行った施設の方だったり、
都市部(東京都中央区)の高齢者の社会的孤立の報告を聞けたり。
そして何より、ぼっち飯を回避することができた、とても有意義で楽しく、未来につながる時間だった。

ということで、参加するまで価値はわからないが、参加することで分かる価値があるのも事実。
ただ、今のままだとそのハードルは、さらに高くなると思う。

そして、僕自身は計画的偶発性を高い学会に参加していきたい。

皆さんは学会に参加して何を得ようとしていますか?学会に参加して、どうなりたいと思っていますか?

サポート有難うございます。難病の治療や入院費に当てさせて頂きます。勇気頂き感謝です🙇‍♂️