ムニャムニャ

寂しさを紛らわすためにいつも明るいけれど、でも寂しさは消えなくて、だからnoteに吐き…

ムニャムニャ

寂しさを紛らわすためにいつも明るいけれど、でも寂しさは消えなくて、だからnoteに吐き出しているのです。

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過ぎ去った温もりの 過ぎ去った温もりの 哀しみが 喜びが 今日の僕の背中を押す。 今まで間違ったこともたくさんしてきたけども きっとそれはそれで 間違ったことは間違ったことのまま グングンと進行していって 闇の中に一本の道をつくった。 輝く一本の道を。 僕はこれからも歩いていく。 間違っていても歩いていく。 正しくても歩いていく。 道をつくっていく。 いつまでも続く道だ。 いつまでもどこまでも たとえ僕が朽ち果てても 誰かがこの道を歩いてくれることを夢見て。 あぁそうか

    • 怪物

       ある日の朝、鏡を見ると私の後ろには怪物がいた。私は鏡を通してでしか怪物をみることは出来なかった。  怪物は人の形をしていた。身長は高くなかった。小学生高学年の男の子ぐらいの身長だった。そして猫の被り物をしていた。服は着ていなかった。代わりにまっ青な鱗で体中が包まれていた。蛇のような鱗だった。猫の被り物からのぞいた目は鏡を通して私のことをにらみ、彼の指が八本ある手にはいつもナイフがにぎられていた。あまり太くない腕でどうしてそんなに重そうなものが持てるのだろうと不思議に思うぐら

      • 嫌い、でも好き、だから嫌い

        腕と足とがすり替わり理性と野性とがすり替わり狂気と正気もすり替わる。 汚いものはきれいになってきれいなものは汚くなっちゃう。だから世界はきれいです。 空をギューとふみしめて地面を高くに眺めている。 きらいなものは好き。好きはきらい。だからだからあなたのことは大大だーい好きで大大大だーい嫌いです。素直になれない天邪鬼だけどだからこんなにあなたが嫌い。 あなたは好きだから殺してしまいたい。そんなことできないからこんなに涙がボロボロ出てないよ。僕は何ともいい気持。だから気分

        • 立っている

          廃墟と廃墟との間に 崩れそうな廃墟との間に 同じように崩れそうになりながら 男が立っている。 身体中に傷を抱え 地面が疲労を通して、 男の背中を引っ張るが それでも男は立っている。 正しいこと 間違ったこと そのどちらでもないこと どうしようもなかったこと 過ぎ去った過去 暗雲の中の未来 無限の彼方に遠のいた夢 その全てに後悔を想い、 後悔の全てを受けとめて 男は両の足を釘のように地面に打ちつけ 冷たい田舎のかかしのように 男は立っている

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          森の中

          小さい時、同じく小さい誰かと 広い大きい森を探検しにきました。 大きい人はいませんでした。 やがて私たちは迷子になりました。 日は落ちて真っ暗になりました。 闇の中から大きい人がやってきて 私といっしょにいた小さい人を 長い細い腕で捕まえて トラックに乗せてどっかにいきました。 私は一人になりました。 それから森をうろついているうちに 私も大きくなりました。 今でも私は一人です。

          あんまり距離があるから皆気付いていないけど、実はあの入道雲は少しづつ地上に近づいてきているんだ。そして入道雲の中には雷が詰まっているから、あと十年もすれば皆、感電死してしまう。

          あんまり距離があるから皆気付いていないけど、実はあの入道雲は少しづつ地上に近づいてきているんだ。そして入道雲の中には雷が詰まっているから、あと十年もすれば皆、感電死してしまう。

          黒く照らされる。

          やるなと言われたから、やった。 右を向けと言われたら左を向くし、死ねと言われたら生きてやるし、 生きろと言われたら、お前を殺して一緒に死んでやるし、 俺はそういう人間だ。 社会の穴で、世界の歪だ。 何もかも捻じ曲げて、捻じ曲げて グチャグチャに、グチョグチョにして生きている。 ルールも秩序も全部全部食っちまうよ。 きっと何もかも地球が回っているせいだ。 地球がグルグル回っているから、僕たちは頭がおかしくなったんだ。 ほら、地平線をみて。 あの下に僕たちの

          黒く照らされる。

          今日が曇り空だというのに、皆明るい気分なのは、いつか必ず晴れると知っているからだ。  あのドンヨリと積もった雲の向こうにはお日さまがテラテラと輝いていて、もうすぐ、「遅れてごめんなさい💦」とでも言いながら登場するんだ。だから曇りはうれしいんだよ。

          今日が曇り空だというのに、皆明るい気分なのは、いつか必ず晴れると知っているからだ。  あのドンヨリと積もった雲の向こうにはお日さまがテラテラと輝いていて、もうすぐ、「遅れてごめんなさい💦」とでも言いながら登場するんだ。だから曇りはうれしいんだよ。

          僕には友達がいないから、彼が友達になってくれた。 彼はいつも、僕の話を聞いてくれた。 彼は彼の話をしなかった。彼には中身が無かったから。 彼は、怒るという感情を知らなかった。 ただ僕のつまらない話を聴きながらニコニコと笑ってくれた。 太陽に照らされたヒマワリみたいな笑顔だった。 彼は僕のことを愛してくれた。 初めて僕のことを愛してくれた。 彼は言った。「君だけが僕の全て」だと。 彼は僕の言って欲しいことを全部言ってくれた。 彼は僕の行くところには何処にでも

          誰かに「愛してる」と言いたい。 そうすれば「私も」と返ってくるかもしれないから。 でも誰かなんていない。

          誰かに「愛してる」と言いたい。 そうすれば「私も」と返ってくるかもしれないから。 でも誰かなんていない。

          柔らかな硝子

          夜には後悔が襲う。 朝には諦めが襲う。 昼には空腹が襲う。 夕には満腹が襲う。  胃の中の血が身体中の肉に溶けていくのを感じる。  差し伸べられた手に俺は噛み付いた。  噛みちぎられた指を俺はかまずに呑み込む。  指は食道に引っかかって、俺はひどい痛みを感じる。  しかし指が胃におさまるのと同時に、空腹は少しましになる。  そして俺は顔を上げる。  彼女は俺の方を見て笑っている。  ちぎれた血まみれの右手をぶら下げて、彼女は笑い、俺を軽蔑する。  俺は

          柔らかな硝子

          なりたい

           一滴の黒い墨汁になりたい。  全ての色を自分の色に包みこむような、真っ黒な墨汁になりたい。  小さな一滴の墨汁になりたい。  涙の濁りを集めたような、小さな黒い墨汁になりたい。  どこまでも真っ黒な墨汁になりたい。  吸いこまれてしまいそうになるどこまでも深い夜の海の切れ端のような墨汁になりたい。  これ以上ないほどに真っ黒で、これ以上ないほどに小さな、一滴の墨汁になりたい。  そして白い美しいあなたの皮膚にポトンと垂れて、あなたの顔の小さな黒い染みになりたい

          助けてください。

          助けてください。 何か見えないものに押しつぶされそうなんです。 泣いて全てを忘れてしまって阿呆になっちまいたいと思うけど 涙が出てこなくて、ますます息が苦しくなるよう。 僕という存在が何がなんなのかわからないのです。 死んでしまいたいのです。消えてしまいたいのです。 僕は何一つ決められないのです。ただただ流されていくだけでございます。 流されるままに、産まれて、生まれて、死んでゆくのです。 誰が、生きたいとか言ったのでしょうか。 俺は言っていない。 僕は言

          助けてください。

          うちの父親は、 勉強すれば未来は明るいなんて言うけども ミミズの身長が数センチ伸びたところで いったい誰が気づくものか。

          うちの父親は、 勉強すれば未来は明るいなんて言うけども ミミズの身長が数センチ伸びたところで いったい誰が気づくものか。

          何も書かなければ

          何も書かなければ 何もかも書けたのに。

          何も書かなければ

          臭い

          皆、腐っているよ。 腐っているんだ。 どうしようもなく皆、腐っていて、 どうしようもなく皆、臭い。 臭気に鼻がおかしくなりそうだ。 頭がクラクラする。 今にも倒れてしまいそう。 だから僕は必死に走って逃げた。 逃げた。 どこまでも走った。 もう走れなくなった頃、 周りには誰もいなくって、 それで僕は安心して思いっきり息を吸った。 臭い。 たまらなく臭くって僕は倒れかけた体を必死に ボロボロの足で支えた。 ああ、そうか、僕も臭かったんだ。 いや、