これからクサい話をする
「大きなビジョンを持て」
「自分を信じろ」
「失敗しても諦めるな」
こんなクサい言葉が世にはあふれている。数多の自己啓発本も結局は形は違えどこれらの似たような言葉に行き着く。
なのになぜ人は自己啓発本を買うのか?なぜ同じ言葉を読み、聞きたがるのか?
僕もかつては好んで自己啓発的な本を読んでいた。
「真理は一つである。賢者はこれを多くの名前で呼ぶ。」と言うインドの聖典にあるように、人は太古の昔から神を様々な名で呼んだ。神話学者ジョーゼフ・キャンベルは著書「千の顔をもつ英雄」において、世界中の神話には酷似した内容が多いと指摘している。
人は昔から真理を求め、徳の高い物語を欲している。おそらく今でもそうだ。成功を収めた人物の本を読み、言葉を聞き、「自分もいつかは」と未来に思いを馳せる。
人が自己啓発本の類を買い続けるのは、そんな欲求からではないだろうか。
マネーメイクの観点から言えば、徳の高い物語を自身でつくればいいのだ。それが小説でもいいし、掃除機でもいいし、お菓子でもいいし、IT系のサービスでもいい。それが世に言う「ストーリー」であり、「ブランド」である。
人は昔も今も「神話」を欲していると言ってもいい。
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