だいまる

思ったこと、考えたことを書いてます。 フリーのエンジニアやってます。

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最近の記事

意識高い人ほど不幸だ

マーケティングの本質は "何か欠けている" と幻想を抱かせることにある。 資本主義社会、高度消費社会の中で、不安をあおり、恐怖心を抱かせることで商品を売りつけようとするやからが後を絶たない。 「あなたはポイントカードで損をしている」とか「今投資をしないと損をする」など、何かに乗り遅れ、損をしてしまうようなことを書き立てる。 それによって不安感、焦りを覚える。そして、不安を解消し、安心を得るために金融商品を買う。マスメディアを中心にした、膨大なコマーシャリズムの蔓延によっ

    • 実は昆虫が世界から8割いなくなってる問題

      直近27年間で昆虫が76パーセント減少しているそうだ。この大規模な昆虫の現象は「昆虫カタストロフィ」は呼ばれている。 その理由は、いくつかあって、大規模農業や農薬、都市化、地球温暖化などが挙げられる。 その速度は、毎年2.5パーセントずつの減少で、100年後には現在の1%未満しかいなくなる可能性がある。 地球上の植物の80パーセントは虫によって花粉を運んでもらうことで受粉しており、野生動物においては、アリクイ、センザンコウなど、昆虫食が専門の動物のみならず、キツネ、タヌ

      • 医者はAIに職を奪われるのか?

        AIの普及が職を奪うと危惧する意見がある。 そこにランクインしているのが医者だ。ただ、僕はこの前に記事で、日本の社会保障制度が崩壊しそうであると述べた。もしそれが現実になった場合、社会保障制度に頼っている民間医療機関が倒産し、医者の職がなくなる可能性があるのではないか。 つまり、AIに職を奪われなくても、社会保障制度の崩壊が医者の仕事を奪うということもありえるのではないかということだ。 長い目で見ればAIが医者に取って代わるとは思うが、社会保障制度の崩壊の方がより早い期

        • 芸術で金儲けしていいじゃん

          日本人は、芸術的なこと(音楽や絵など)に功利的な考え方を持ち込むのを嫌う。芸術で金儲けをするなど卑しいと考える人がいる。 少し前に、西野カナが中高生に売れる歌詞を作るために取材やインタビュー等をしていると知ったファンが、失望したなどと言っていたらしい。 村上隆は、アートは功利的なものであると言っていたが、その考え方は最近に始まったものではなく、実は昔からそうなのだ。 信長はアートへの投資を行っていたことで有名だ。 彼は茶器を土地の価値より高め、家臣への褒美に茶器を

        意識高い人ほど不幸だ

          なぜ税を払わなければいけないのか

          現代において税金とは、国家による安全の保障と行政のサービス等を受けるための「会費」であると解釈されている。 しかし、デヴィッド・グレーバーによれば、古代世界において、自由市民が税を支払うことはなく、一般的に被征服民のみだったらしい。これは税金を徴収して植民地支配を固定化させるための戦略だったようだ。 被征服民は言わば植民地支配者に対する「債務者」として労働をし、税を収めていたという。 征服者不在の現在、僕らは何のために税を払っているのだろうか。 疫病の発生や戦争、グロ

          なぜ税を払わなければいけないのか

          人間は小麦に操られている

          私たちの祖先は行き当たりばったりの、不安定で非効率的な狩猟採集の生活をやめ、より安定的で効率的な、農業に基づく生活に移行したと考えられていた。 だが、ユヴァル・ノア・ハラリ氏は、著書「サピエンス全史」においてその説を否定している。 この農業革命は、安楽に暮らせる新しい時代の到来を告げるにはほど遠く、農耕民は狩猟採集民よりも一般に困難で、満足度の低い生活を余儀なくされた。狩猟採集民は、もっと刺激的で多様な時間を送り、餓えや病気の危険が小さかったと述べている。 これは、農業

          人間は小麦に操られている

          まだ社会保障をあてにしてるの?

          これは厚生労働省による社会保障の給付と負担の現状(2019年度予算ベース)のデータだ。 https://www.mhlw.go.jp/content/000559023.pdf 社会保障を保険料で賄えているのが6割。後の4割は税金だ。 これはどういうことを意味しているのか。 まず僕らは社会保障(年金、医療・福祉)を受けるために"保険料"を払っている。税金として払っているわけではない。つまり、このデータは、保険料でサービス運営を賄えていないということを示しているのだ。

          まだ社会保障をあてにしてるの?

          映画は散歩して見ると面白くなる

          「趣味は映画観賞です。」 特に趣味がない人が遠慮がちに言いがち。 だが僕の場合、ひどい時は一日一本映画を見ることがあるので、「映画鑑賞は趣味だ」と胸を張って言いたい。 と言っても、一日一本のペースで見ていると、飽きてくるし、展開に心躍らない日がある。 そんな時は、映画に同調することを意識している。 明るい内容の映画ならば、画面を離れ、外を歩き、気分を明るくする。暗い内容ならば、雨の日や感傷的になった日を選ぶ。 そうすると、映画の内容に入っていきやすい。映画の主人公

          映画は散歩して見ると面白くなる

          なぜ都内マンションの値段は上がり続けるのか

          都内の分譲マンションはなぜあんなにも高いのか? 調べてみると、売れ行きが必ずしも良くないエリアでさえ、価格が上がり続けているようだ。そこには需要と供給のバランスという概念では捉えられない現実がある。 どうやらメジャーセブンと呼ばれる大手不動産企業が関係しているようだ。 彼らは首都圏のマンション市場の半分を超えるシェアを持つ。彼らはオフィスビルや物流倉庫など多角的に事業を行っており、業績は好調。分譲住宅の売れ行きが悪くても値下げに走る必要がないのだ。 彼らからすれば、「

          なぜ都内マンションの値段は上がり続けるのか

          日本語はなぜ未来時制に過去形を使うのか

          日本語は難しいということは誰でも知っているが、どのように難しいのかを説明できる人はそう多くないと思う。 最近英語を学ぶ中で、日本語を英語でどのように翻訳するのかをよく考える。日本語は難しいと改めて思う。 日本語学習者にとって、日本語の未来時制は特に難しい部分であると思う。 例えば、「あの店へ行ったときに、野菜を買います」という文章。 「行く」という動詞は、その動作が話し手にとって未来に位置しているのにもかかわらず、「行った」と過去に置かれている。不思議である。しかし客

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          仏教的人生観を城に取り入れる民族

          日本人は人生を絶えず移りゆく水の流れのようであると考えていた。 これを鴨長明は「方丈記」において、人の命を、現れては消え、どこから来たともどこへ行くとも知れない川の水に喩えている。 人生とは、二つの無限の束の間の瞬間でしかない。万事は動きであり、それも予見不可能な不確定な動きで、我々にはその動きのほんの短い、目前の部分しか知ることができない。 オギュスタン・ベルクは著書「空間の日本文化」において、江戸城は、この仏教的とも言える日本人の人生観が取り入れられている空間である

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          旅は人間性を取り戻す作業

          旅は人間性を取り戻す作業であると思っている。 1950年代アメリカの社会規範に片っ端から立ち向かっていったビート・ジェネレーションの作家たちは放浪者であり、広大なアメリカ大陸からモロッコまでを自由気ままに旅し、ライブ・ポエトリー・リーディングを各地で行った。 それがカウンター・カルチャーのルーツになり、シリコンバレーに多大な影響を与えた。AppleがMade in Californiaにこだわるのは、彼らのスピリットはカウンター・カルチャーにあることの表れである。 カウ

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          中条あやみは風通しのいい窓

          人間は、感情をわかりやすく表現する顔に魅力を感じるそうだ。 茂木健一郎は著書「化粧をする脳」において、顔の美とは感情表現の豊かさに繋がっていて、心の窓であると語っている。 いうなれば、整った顔立ちは、風通しのいい窓ということになる。 顔は人間の喜怒哀楽を映し、内と外をつなぐ窓なのだ。 最近、GUのCMで中条あやみを見かけるのだが、彼女の生き生きとした表情を見て、"風通しのいい窓"とはこういうことかと思った。 彼女の笑ったり困ったりコロコロ変わる表情をもっと見ていたい

          中条あやみは風通しのいい窓

          これからクサい話をする

          「大きなビジョンを持て」 「自分を信じろ」 「失敗しても諦めるな」 こんなクサい言葉が世にはあふれている。数多の自己啓発本も結局は形は違えどこれらの似たような言葉に行き着く。 なのになぜ人は自己啓発本を買うのか?なぜ同じ言葉を読み、聞きたがるのか? 僕もかつては好んで自己啓発的な本を読んでいた。 「真理は一つである。賢者はこれを多くの名前で呼ぶ。」と言うインドの聖典にあるように、人は太古の昔から神を様々な名で呼んだ。神話学者ジョーゼフ・キャンベルは著書「千の顔をも

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          金なし31歳が失敗続きの試作品開発。起業に15年もかかった男

          「失敗ではない。うまく行かない方法を1万通り発見しただけだ」という誰もが知る言葉がある。要は、夢を叶えるためには失敗し続けることが唯一の方法であるということだ。 だが、世の中には夢を夢で終わらせる人が多い。もうすでに夢を叶える方法を知っているのに。 ---------- その男は家である製品を使い、不満と怒りを覚えた。 「もっと良い製品を作れる」 彼は一人きりで試作品開発を始めた。彼にはアイデアがあったのだ。 当時彼は31歳。妻と子供がいた。 彼は銀行から金

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          日本はまた鎖国すべきか

          グローバリゼーションの中、中国があれほどまでに経済的な成長を遂げたのには、金盾(グレート・ファイアーウォール)でインターネット上に壁を作り、インターネットから距離を置いたことにあると思う。 なので中国ではGoogle検索ができないし、Amazonも使えない。中国国内のサービスしか使えないのだ。 この金盾により、中国IT企業は外資企業との市場競争を免れた。自国のユーザーによってサービスをある程度成長させた後、海外に進出するという戦略により、中国は世界で大きなポジションを築く

          日本はまた鎖国すべきか