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【LIVE A LIVE】(ネタバレ有)最終編プレイ録…四半世紀を経て、感動倍増の神リメイクでした

一ヶ月かけてプレイしてきたライブアライブの記録も、これで最後です。
先日、リメイク版で追加されたラボス「Sinオディオ」を撃破、トゥルーエンディングを迎えました。
7人(正確には6人+1体)の主人公が集結し、8人目の主人公でありながら魔王と化してしまったオルステッドを倒すのが目的の最終編のプレイ記録を綴ります。

28年で変わったもの・その1

このリメイク版、私自身も勿論ですがプレイした人達からの評価は相当高いものばかりです。発売は2年前、原典たるスーパーファミコン版から28年を経てのリメイクなのですが、これはもう理想的な「再発売」だったと言えます。

キャラボイスが付いた、グラフィックが進歩した、バランスが調整された…など、どこを取ってもプレイヤーにとって良くなった点で溢れているんですね。これはプロデューサーの時田氏がキャスティングを始め監修していることや、音楽は作曲者である下村陽子さん自らアレンジされているなど、オリジナルのスタッフが関わっているので元の作品の良さがそのままである事が大きいと思います。

もちろん、リメイクする際に大きな壁となっていたキャライラストは
一新されていますが、それによる不満の声はあまり聞きません

さて、そんな本作ですがやはり時代の変化があり、表現が変更されている部分がいくつか見受けられました。それは「アニーのシミーズ」や「妙子のパンツ」といったセクシャルなアイテムがそれぞれ日記、ヘソクリなどに変えられていた事ですね。まぁこの辺は変えたからと言ってゲームの進行に対して影響しません、リメイク版から入った人がスーファミ版をプレイしたらビックリする程度でしょう(笑)。
ですが、同様の変更点でかなり印象の変わったところが、最終編まで来てあったんですね。それは心山拳師範の最強武器を手に入れる為に挑む「技のダンジョン」に現れる敵キャラです。

見ての通り、紫の肌をした肥えた中年男というインパクトのある敵ですが、
これで名前が「ボイスハート」です

功夫編の中ボスからグラフィックは流用されていますが、このダンジョンでのみ登場するボイスハートという敵です。宝箱のある部屋に必ずいて、オリジナル版ではオカマでした。主人公キャラに愛情を以て絡んできて何故か戦闘になるというキャラだったんですね。BGMも穏やかな「WARM A LIVE 」の上「素敵な御方」という抱きつき攻撃をしてくるという…(笑)。
リメイク版ではこのボイスハートが、オカマではなくなりただの腕試しを挑んでくる武道家になっていました。

だからなんだ、という程度の変更ではありますが

まぁ、昨今の性差表現にまつわる事情の複雑さゆえにだと思われますが、やはり某歌手の方がツイッターで言っていたように「おかしな時代」になったものだな~と感じざるを得ない部分でした。
「素敵な御方」が「好敵手!」になっていたのはせめてもの同義語…といったところでしょうか。

28年で変わったもの・その2

この最終編、私が主人公に選んだのは心山拳師範・レイ・クウゴです。最終編唯一の女性キャラですし、実力もピカイチなので主人公にしない理由がありませんでした。格ゲーでも持ちキャラは9割女性ですから。

魔王山に入るために必要なブライオンを、開始地点でゲットできるのも便利ですレイちゃん

最終編はぶっちゃけストーリーは無く、魔王山、そして城に行き魔王オディオと戦うだけです。もっともいきなり一人で行ってもまず勝てないので他の主人公達…仲間を集める事になりますが。
加えて、それぞれの主人公の最強武器が眠るダンジョンがあり、攻略のためには取った方が良いものなので全員分揃えました。ちなみにこのゲームの良いところ…ヌルい部分とも言われそうですが戦闘が終了するとヒットポイントは全回復するんですね。なので、連戦で疲弊することがないのでダンジョン攻略というのも結構、楽だったりします。技を使うのにMP的な消費するものも無く(大技は撃つのに時間がかかる、程度)、戦闘でキャラのレベルを上げていく事にストレスがありません。私がこのゲームの一番好きなところ…といっても良いほどの優しい要素なんですね。

各ダンジョン攻略をしていく中で、近未来編の主人公アキラの「心のダンジョン」では、滅ぼされたルクレチアの人々の魂がチラホラ漂っており、色々な声を聞くことが出来るのですが…。

王様。アンタも人を見る目が無かったな
一応、自らを悔いているストレイボウ。
2番手の人生も幸せなもんだぞ、と言いたい
で、元凶のアリシア。
お前はどの面下げて悲劇のヒロインを気取っているのか
本能のダンジョンで会えるアムルクレチア。
彼に会った後で、ロード画面に情報が出るようになったりと芸が細かいです


そんな感じで、全員を仲間にしてから遂に魔王山へ。
ラスボス・魔王オディオとの対決に赴きました…。

ブライオンを翳すレイ
オディオに問われ、気丈に問い返すレイちゃん
主人公はこうでなくっちゃね
ラスボス、オディオ戦
相変わらず気持ち悪いですが、レベル・装備共に万全で挑んだので
体力の高い普通の敵でしかありませんでした


顔をやっつけると、真ん中のオディオモールが翼を開き、ピュアオディオが現れます
「セントアリシア」という石化させられてしまう攻撃が脅威ですが、
キチンと耐性を全員に持たせておりました。この時のおぼろ丸、20前後のダメージでこの
最強技を凌いでおります
ピュアオディオ撃破後、ここでNOを選んで引き返す必要があります
かつてSFC版でこれに気付かず、「このゲームエンディングがショボい」って
思い込んでた時期がありました
そして、ボス達との再戦
真エンディング以外を先に見た時のものなので、キューブがいません(笑)
いやしかし、レイちゃんの啖呵は気持ちが良い
そりゃ最終編で皆強くなりすぎてましてね


SFC版ではこのボス再戦で終わりだったのですが、ここからリメイク版の真骨頂、Sinオディオ戦が始まります。

オルステッドを取り込んだ、最後の敵です


全主人公の集結は、夢の光景といって良いでしょう


しかしこのラストバトル、ほぼエンディングの一部のような側面が強く
演出を楽しみながら戦います、ここまで来ているなら勝てない相手ではありません
最後はオルステッドで一撃を加えるのですが、最強技デストレイルを覚えるまでレベルを
上げていなかったので、一番絵になる…と思ったジャンプショットを決めました

憎しみに囚われ、魔王と化したオルステッドを7人の主人公達が解放し、共に戦ってこのゲームは終わります。オリジナル版になかったこの展開はあまりにも熱く、このゲームにハマっていたかつてのプレイヤーの「夢」を具現化したものです。

オルステッドは中世編のあいだは無言、喋らない主人公でした。
それがラストで魔王化するところで初めて言葉を発します。なので喋った時にはもう操作できないキャラになっていたんですね。最終編で彼を選べば操作は可能ですが、あれは番外編ですから。
しかし今回リメイク版で、初めて中世編の後の彼を操作し、たった一撃とはいえ技を繰り出せる訳です、そして何よりこの後はエンディング。最後に動かすキャラが、他ならぬオルステッドになるんですね。
これは、28年の時を経てライブアライブが完結した、と言ってよい大変革です。噂には聞いていましたが、このラストバトルプレイ中は目頭が熱くなりました。

上の記事にも載せていますが、私がこのゲームをやろう、と決めた実況者の方もこの最後の戦いで、大号泣していましたね。
プレイ後に観たのですが、つられて泣きそうになりました…。


28年で変わらなかったもの

新しくなった最後の戦いですが、その後はオリジナルと同じ展開、エピローグが待っていました。


オルステッドを「望んだものを得られず人や世を憎んだ男」として
「努力した先は、形は違っても必ず報われる」と諭すレイ
これも、人生の教訓ですね


最後に人間に戻ることは出来ましたが、その報いを受けることは変わりませんでした
しかしSinオディオ戦があることで、この物語が一段上に昇華したことは間違いありません

エンディングはほぼ変わらず、でした。エンドロールはかなり長めになっていましたが、各キャラのエピローグや音楽はそのままで、あぁ…この締めもまた、懐かしいな…と最後の戦闘に続いて涙腺が緩みましたね。

天国の師に問いかけるレイ。
きっと、優しい老師は微笑んでいるでしょう


久々のRPGは、大満足でした

そんな感じで、プレイ時間は約30時間ちょっと、一ヶ月をかけてリメイク版ライブアライブ、無事一周クリアを成し遂げました。
過去にやっていた作品なのでリピートではあるのですが、先述の通り様々な追加要素や新機軸があり、懐かしくも新鮮な気持ちで遊べました。何より、好きなゲームだったこの作品がより好きになれた、充実のゲーム体験でしたね。

最終編、主人公を変えてリトライする可能性もあります。
が、ひとまずは終えた余韻に浸っていようと思います。
学生時代の思い出が、こんな素敵なリメイクで蘇り追体験出来るのだから長生きはするもんだなぁ~と思った、ライブアライブ記録でした!


ここまでの軌跡、わずかひと月ではありますが「頑張ったな」という記録なので、また自分でも読み返してみようと思います。


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