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BAND☆やろう是

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皆様も何時しかあった学生時代。男子。 本当に色々多感な時期に、かっこいいと思い、一度は手を染める執着があると思います。 ファッションであると黒い召し物、シルバーのアクセ。スケボー…
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#高校生活

小説BAND☆やろう是 序章 告白

 あれは、僕が高校生最後の冬だった。  北風が厳しく、身も心もちぎれてしまいそうになる危…

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小説BAND☆やろう是 第二章 兆候

 あの日に語り尽くした仲間達とも変わらず仲良く過ごしながら季節は初夏を迎えていた。  だ…

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BAND☆やろう是 第三章 困惑

 次の日の朝、僕はいつもより早く登校する事にした。仲間達に昨日起きた出来事を早く伝えたか…

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BAND☆やろう是 第四章 対談

 自転車に乗って急いでトースの家へと向かった。  幸い学校からさほど離れていない距離にト…

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BAND☆やろう是 第五章 始動

 空を見上げると雲ひとつない青空で、今朝学校に行く前に見た朝のニュースで7月に入っている…

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BAND☆やろう是 第七章 会議1

 いつも練習の後は『オオサカ堂』の道を挟んだ所にある『丸々亭』という軽食店でスタジオ内に…

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BAND☆やろう是 第七章 会議2

 気がつくと目の前にいたはずの智さんと大ちゃんの姿はなく、僕を挟んでの両端の二人は相変わらず異世界を彷徨っている様子であった。  なにやらキャッシャーの方からボソボソと話し声が聞こえるのだが、必要な事意外立ち入らない性分である僕は敢えて触れないようにした。それよりも今回のミーティングの議題であり自分自身に課せられている曲名をこの一人の時間に考えてしまおうと冷静に思ったのだ。  既に冷えつつある親子丼を適当に口の中にかっ込んで食器を横に少しずらして歌詞カードを三枚並べた。そして

BAND☆やろう是 第八章 戦…前日

 僕は眠れずに夜空を見ていた。  吹く風がやけに強く、雲がまるで生き急ぐ群衆のように犇め…

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BAND☆やろう是 第九章 当日の朝

 ふと目が覚めて時計を見てみると、早朝五時を差し掛かるところだった。  寝る前にアラーム…

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BAND☆やろう是 第十一章 本番

 遂に開場時間になり、次々と客がサロンキティへと入り始めた。それを二階から見ていた僕達は…

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