岡崎モユル

携帯の方で6年前に登録していたのようなのですが、今ここに活用させていただけるタイミング…

岡崎モユル

携帯の方で6年前に登録していたのようなのですが、今ここに活用させていただけるタイミングが訪れました。 普段は別のお仕事をさせて頂いておりますが、ここでは主に小説家・写真家・コラムニストとしての活動にと考えております。皆様の美しい人生の善きお心添えができたらと切に思います。

マガジン

  • 真・咲き誇る薫りにまみれ

    私、岡崎モユルが日常で思った事、気がついた事、感じた事を赤裸々に語りつくすコラムの様なコラムじゃないような感じで皆様にお届けさせていただきます。 ただ単に書きたい事を書きたいときに書き殴るという無責任極まりない無法地帯でもあります。 お気をつけて。

  • 二人だけの路

    社会人で美容室を経営している男、岡田校季がお客様である一人の女の子、雨宮椿とであってしまった。  高校を卒業したばかりで、すぐさま愛媛から京都へと場所を移してしまう雨宮に対し、様々な経験を経て今を生きる黒木。 この二人の路は如何なる物ものなのか。。。 お楽しみあそばせ。 長編の様な短編小説です。

  • 『快感。悔恨。邂逅。奇縁。期待。希望。屈託。苦難。空虚。経験。結果。嫌悪。警告。交錯。請い。故意。…恋。』  あの街で、無知で無力で不器用に生きている者達に捧ぐ。

  • 古今叙事大和本紀

    時は西暦330年頃。第10代天皇、崇神の頃。 吉備国(現岡山県)から始まる。 齢15の少年、岳津彦。の嫁、弥生が何者に連れ浚われてしまった。 時代の流れに翻弄されつつも人や神と出会い、愛を知り、人として成長していくという笑いあり、涙あり、その他にも色々ありのとんでもない物語である。 日本神話ベースなので興味がある方は是非。 人としての幸せとは…。

  • BAND☆やろう是

    皆様も何時しかあった学生時代。男子。 本当に色々多感な時期に、かっこいいと思い、一度は手を染める執着があると思います。 ファッションであると黒い召し物、シルバーのアクセ。スケボーやダンス。音楽でも色々とあると思います。 そんな岡崎モユルがハマった出来事というと、バンド。そうバンドなのです。全ては現実ではないのですが、何かこんなことあったなという出来事をネタとして書いた小説で、これが私の書いた処女作でございますので、これは無料で公開いたします。 よし、いってみようっ!!

最近の記事

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私の瞳にうつるもの 郷愁編

有料
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    • 今の自分の向こう側

      今を生きていくにはもう少し強くならなければならない。 自分の限界を知り、しかしながらそれを乗り越えなければ幸せは掴みとれない。 かつてそれを感じ、住む地を去り、力強く歩みを進めていった者達の軌跡。 悔しさ、口惜しさ。物語にそれはつきもので、乗り越えたとしても、更なる壁が覆いかぶさり、困惑させる。 しかしながら、強靭な精神でそれに立ち向かい、朽ち果ててもいい。 それでこそこの魂が輝くのだ。 肌や爪を気にするより振る舞いを気にせよ、人の視線が気なるなら背を正して前を見

      • 背中

         毎朝駅へと向かう際、いつも見る誰かの背中  何を想い、何を背負って、どこに向かっているのだろうか  眺めながら時々思考する時がある  生きる為なのだろうが、何か違う  ぼんやりと思いながら眺めてみる  自分の事ではないから何も分からない  当然だろう、所詮はひとなのだから  夜に同じ路を変える時、朝と違う感覚がある  きゃははと騒ぎ立てる若者達の背中、携帯片手に物憂げな背中の男性  おいしくもない蕎麦屋の看板を眺めている男性の背姿  あたりまえにある宵闇

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          私の瞳にうつるもの 俺達の海編

          有料
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        私の瞳にうつるもの 郷愁編

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        マガジン

        • 真・咲き誇る薫りにまみれ
          17本
        • 二人だけの路
          10本
        • 1本
        • 古今叙事大和本紀
          18本
        • BAND☆やろう是
          16本
        • 記憶と記録 DAGGER歌詞
          6本

        記事

          人生

           久方ぶりのこのサイトでの投稿であります。  こんばんは、岡崎モユルです。  自分の人生の是非をこれまでにネタとして小説にしてきた訳なのですが、ようやくたどり着いた吉報により、やっと報われたという実感を経て感無量な時を過ごせています。  大げさな話はさておき、これまで色々あったなあ、と振り返ってみては少しながら涙ぐんでしまうのは、自身過剰すぎる反応ではない事は何より自分が分かりすぎている。  頑張っている者はだれかが見ている、だからこそ必ず報われるというのはよく聞く話

          何かある、しかし何もない。あったりなかったり、あるような気がしなくもない。必死に生きるという活力自体が戯言の様な事なのかもしれない。 色即是空。人の世は儚き理。

          何かある、しかし何もない。あったりなかったり、あるような気がしなくもない。必死に生きるという活力自体が戯言の様な事なのかもしれない。 色即是空。人の世は儚き理。

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 4

           タクシーは心地よいスピードで路を進み、私達は古き良き京都の景色を堪能していると、出町柳駅と表記された掲示板の側でタクシーは止まった。  京都駅からここまでそう時間が掛からずたどり着けたという事は、そう離れていない場所という事なのだろうか。会計を済ませ下車した彼は、辺りの風景を懐かしそうに眺め、深く息を吸いながら背伸びをしていた。  私も続いて下車すると、タクシーはいそいそとこの場から走りさっていった。 「んあーっ、懐かしいっ!全く変わっとらんのぅ。」  もちろん私はこ

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 4

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 3

           四月十四日。時計の針がお昼を少し回った時間。私はJR京都駅で彼の到着を待っていた。  お気に入りのアクシーズデザインである蒼い花柄がポイントされているワンピースと、黒い蝶々が優雅に踊る髪留めを彩らせて、この人込みの中に佇んでいる。 『彼は一体、どんな服装を召し、そしてどんな顔を浮かべて私の前に訪れるのか…。』  そんな想像と共に過ごす時間の美しく素敵な妄想を抱きながら、彼の姿が現れるのを心待ちに妄想に耽(ふけ)っていると、携帯の着信音が鞄の中で激しく鳴り始め、私は思わ

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 3

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 2

          『何故ここまで緊張しているのか…。』    微かな胸の高鳴りを噛みしめていると、心地よい春風とまだ立ち込める桜の薫りが私を包み、有耶無耶にしていった。  そうこうしている内に店へとたどり着き、何食わぬ顔で扉を開いた。すると、あの時と同じように、彼は笑顔で私を迎えてくれたのだった。  前回はカットという事で、一時間も掛からぬ間に終わったと思うのだが、今回はカットと待望の前髪ストレート。人生初であるのだからどれだけ時間が掛かるのかはまだ分からないのだが、友人の噂によるとかなり

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 2

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 1

           目が覚めると遠くから深い鐘の音が聞こえていた。  部屋に差し込む光も、この部屋へ薫り立つ空気も、この土地で出逢った方々の優しさも。  十八年間過ごしたあの街とは大きな違いで、全てが美しく、何よりも心地よかった。  私こと雨宮椿は、この春、大学進学の為に地元愛媛を離れ、京都北山葵の森という場所へ先日引越しをしてきたばかりである。  何より初めての一人暮らしで、しかも全くもって知らない土地。  これから住むに当たって、この場所の事をいち早く知らなければならないと思い、連日

          二人だけの路 二 邂逅と戸惑い 1

          人々は無我の本質を知り、なおかつ自己の行いを 慎重に見定めながら生きていなければ 本領の煩悩にはたどり着けないだろう。 自己啓発で色々と落としどころはあるが、全てにまとまる言葉は八紘一宇。それしかなく、それが唯一無二であり、日本古来の我々先祖達が掲げた理想郷

          人々は無我の本質を知り、なおかつ自己の行いを 慎重に見定めながら生きていなければ 本領の煩悩にはたどり着けないだろう。 自己啓発で色々と落としどころはあるが、全てにまとまる言葉は八紘一宇。それしかなく、それが唯一無二であり、日本古来の我々先祖達が掲げた理想郷

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 5

           その後、名刺に記載された会社で代表、岡野静香と合い、面接という堅苦しいものなどまるでなく、ただただ仕事内容を聞かされた後、契約書にサインをしてその日は終わったと思う。  その魅惑のフリーライターという職業内容はというと、各種会社、観光地、フード店、演劇場、ライブハウス等。会社から指定された場所に向かい取材をし、感想を原稿用紙二枚分に包み隠さず書きつづるだけの、ある意味至って簡単なお仕事である。  やり始めた当初は、多少困惑した出来事も当然ながらあったのだが、それはほんの

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 5

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 4

           前回この会社へと訪れたのは確か二カ月ほど前だったと思う。  数えではそんなに月日は経っていないものの、この二カ月間は、僕にとって多大なるものを培う必要不可欠な期間であり、僕が未だ文学にかじり付くきっかけとなる確実な出来事が起こった日なのであった。  仰々(ぎょうぎょう)しいほどの規模を誇るビルディング。それを見上げている僕の側を数分足らずで何人が通り過ぎ、この社へとのみ込まれていったのだろうか。  元来、書き専門であるだけの僕は、どの出版社が何のジャンルに適していると

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 4

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 3

           それからというもの、自分なりの傑作品をいち早く認めてもらうべく、様々な出版社へと精力的に出向く日々を繰り返していた。  とりあえず何事にも失礼のないように、アポを取って出向く事にしていたのだが、時折「持ち込みは硬くお断りさせて頂いております」と一方的に電話を切られてしまう出版社は幾所かあった。  いつもならそこで諦めてしまいがちの性格をしている僕であるのだが、この時だけは何故か「これは出版社側が新人の度胸をテストしているに違いない。」と、バカがつくほどのポジティブシンキ

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 3

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 2

           終業式が終わった夜、難波の某居酒屋にて、とんでもなく馬鹿騒ぐ打ち上げが催された事だけは今でもはっきりと記憶している。今考えると、あれはきっと、この大都会を一年、何とか生き抜く事ができた喜びによるものと、春休みという名の長期休暇がもたらした気の緩みがそうさせたのであろう。  当時は未成年であった僕が言っても信憑性に欠けるのだが、飲酒は二十歳を過ぎてから。しかしこの時は皆が皆、我を忘れて飲みまくり、てんやわんやの大騒動で、一夜の残響は都会の霧に消えていった。  次の日の朝、

          二人だけの路 一 あの日の僕、そしてこの空の下で…。 2

          古今叙事大和本紀 第三章 服部一族の秘密 3

           広場の中心から数え五の路に差し掛かっていた。  これまでの足を進ませた路にもちろん長の宅はなく、と言うよりも同じような形で、同じような色彩の建物が立ち並ぶだけで、景色にこれという変化はない。 「なんか、ある意味すごい村ね。まるで集落全体が固い要塞みたい…。ここの土地神には出会いたくない気がするわ…。」 「あめたんよ、何故そう思うのじゃ…?」  薄気味悪いように辺りを見渡しながら天鈿女は恐々と声を震わした。 「だってさ…。この創造からして絶対に堅物な事間違いないじゃない

          古今叙事大和本紀 第三章 服部一族の秘密 3