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#読書日記
瓦礫の音(日記の練習)
2023年7月19日(水)の練習
近所の家が解体工事をしている。私の部屋にも音が届く。
朝はそれほどはやくないので、最近は目覚まし時計の音よりも先に朝八時から始まる工事の音で目が覚める。
かつて家のあったその場所を夜になって通ると、住宅地のなかをいったいどのようにしてはいってきたのか、それほど広くない敷地面積のなか瓦礫のなかに重機が置かれている。動いていない重機は、いつもどこか眠っているよ
夏の一冊が決まる(日記の練習)
2023年7月12日(水)の練習
塚本邦雄『夏至遺文 トレドの葵』(河出文庫)を読み始める。
毎年その夏を一緒に過ごす、読み終えてからも夏が終わるまでいつも携えて繰り返し頁をめくる「夏の一冊」をえらんでいて、その一冊を『夏至遺文 トレドの葵』に決めた。電車のなかで読み始めて、夏にうってつけの物語でも涼やかな読み心地でもないことを改めて確認して(そんなものを塚本邦雄の小説に求めはしないのだが)
臓器を切除された文章(日記の練習)
2023年7月11日(火)の練習
日記を書いていると、そのうちのひとつの話題が長くなって、これでひとつの文章にまとめてしまったほうがいいような気がしてくる。そうして日記から切り離してみると、始まりも終わりもない文章の断片が横たわっていて、それらがすこしずつふえていく。
気になったのでUrsula Kroeber Le Guinの日本語表記について調べる。日本国内での最初期の紹介はやはり早川