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もはや『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、〇ン〇映画だッ‼

先日、公開初日に観てまいりましたッ!
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』‼

もうここまでシリーズを通して、リブートもせずに時系列を繋げて恐竜管理ミス一大叙事詩を続けられるその胆力が凄まじい。

いや、もはや大河ドラマ!恐竜管理ミス大河ドラマである!

『ターミネーター』だって3で刺客を女性化して壮大に失敗し、4からは手法を変えたよね(個人的には『T3』のプロットは好きですケドね)。

このジョン・コナー(ニック・スタール)は人気ないけど、やさぐれダメ人間感は嫌いじゃない!

映画史のなかでも大傑作でもある『ジュラシック・パーク』の衝撃とスリルたるや本当に素晴らしい訳ですけども、その人気にずっとぶら下がり続けた印象は否めないし、そして往年のファンは結構怒っている人もいる(詳細な割合データは観てないけど)印象だ。

シリーズ一作目で心をガッシリ掴まれて育った人々は作劇の雑さや、同窓会的な展開だけに物語が終始していることに憤慨している人をSNSで散見するが、我々(映画好きな)人類は近年『スターウォーズ』がファンサと新機軸の板挟みで自己崩壊し最新クソ駄作三部作という金字塔を打ち立てたのを忘れてはいないだろうか?

『インディー・ジョーンズ』も『ターミネーター』もそのヒットにあやかって新作が坂道を転がり落ちるように駄作化していくのは世の常であり、もはやこれはその下落現象を楽しむという娯楽なのである。

この記事ではネタバレなしで話せる範囲内で話すが、今作の衝撃は何といっても、もう恐竜の話しじゃなくなっているところである。

これがウソみたいな話だが本当である!

前作の『~炎の王国』で、もはや恐竜はジュラワから解き放たれ、この地球は野良恐竜社会になったわけで、その世界では色々な問題が山積してます。

食糧がなくなった野生の熊の如く恐竜が人の生活圏に降りてきて人間を食べたり、恐竜多頭飼い繁殖とか、恐竜密売ビジネスとか、それはもう様々なんですが、そんな恐竜社会で一番の問題が恐竜を差し置いてまさかの虫!イナゴ!

皆さんイナゴといえば旧約聖書、モーセの出エジプト記アレですよ、イナゴが農作物を喰い尽くして困るやつですよね!アレをそのまんまやります!

劇中のクソでかイナゴはキモいので、仮面ライダー鎧武のイナゴ怪人で自主規制

突如現れた巨大イナゴが農作物を襲って食糧危機になるかもー!な状態なわけですが、その謎を辿るとバイオシン社が開発した農薬を使った作物は襲われてなくて、実はこの巨大イナゴも対巨大イナゴ農薬も実は同じバイオシン社が作ってて的な話運びなわけですが……

なんかこう食糧危機という問題は一大事なんだけど、「ジュラシック」という冠の割に表現のスケールがダウンしてるっていうか、ピックアップする対象に迫力がないっていうか、こぢんまりとしてるというか……

とにかく勿体ない。
途中のカーチェイスシーンや森の中で恐竜に襲われるシーンはお家芸でもあるし、オマージュと合わさってイイ感じなんですが、今作の問題の本質(イナゴ問題)とシリーズの見所(恐竜大暴れ)がマッチングしきってない感じが凄い。

とここまで考えたとき、ひとつの答えが出ました!
「これはゾンビ映画だ!」と。

某ヒーローグループもゾンビ化するだよ!

そう!この表現手法はもうゾンビ映画なのだ!
もはやゾンビ映画にはある種の定番のフォーマットや語り草が、野生動物の「生得本能(経験や学習を経なくても生まれ付き備わっている機能)」のようにある一定の映画好きには浸透しています。

「なぜゾンビがいるのか?」という問いを気にしないという本能が我々にはあるのです!(あるよな、おまいら!)

なので現在の多くのゾンビ映画は基本的にゾンビがいる世界が前提として成立している環境がデフォルトであり、そんな世界で生きる人間ドラマを描くというフォーマットありきです。

これを今作は"恐竜"というツールでやったわけです!たぶん!(知らんけど)

そう考えると多少納得度も上がる気がしてきますが、皆さんどうでしょう?

だけど「スターウォーズ」だってどうしてあの世界の知的生命体はいつもデススター的な兵器の製造と破壊に執着しているのか(もはや宗教的な執着すら感じる)は疑問が残るし、突っ込むだけ野暮だけど、やっぱりシリーズの完結と集大成として、ちょっと物足りない感じはするんですよねー(涙)

はい!
というわけで、次回のYoutube配信(8/2の20時半)はこのシリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』を忖度なしで語りつつ、このシリーズの歴史を振り返る大ジュラシック特集開催です!

良いとこも悪いとこも忖度なしで語ろう!という内容です!
是非とも遊びに来てくださいませ~!

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