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リハビリテーション専門職として技術を研鑽して深めるか、より地域に密着して在宅での生活での専門性を高めていくか

昨年、2015年春は新人から8年間勤めていたリハビリテーション病院(小児〜成人、高齢者が対象、疾患としては小児分野は脳性麻痺やてんかん発作後遺症、染色体異常による発達障害等、成人では主に脳卒中、脊髄小脳変性症、頭部外傷後の後遺症、下肢や脊柱の骨折、変形性関節症等の整形疾患等)を退職し、訪問看護ステーションからの小児分野のリハビリテーション(NICU退院後の在宅にて人工呼吸器装着した0歳児、学童期のいわゆる重症心身障害児、てんかん発作後遺症等)に携わらせていただいた.

特に、0歳児の在宅リハビリテーションは初めての経験であったが、自分自身も今までの経験を生かせていると実感していたし、お母さんからも「赤ちゃんのリハビリというリハビリを初めて見ました」と仰られていた.

某大学病院NICUからのリハビリテーション経過報告書や自主練習の内容を見せてもらったが、内容は全てどの未熟児、発達遅滞の子どもでも当てはまるもので、決してその児の個別性や発達の特徴に適した内容ではなく、自分の今まで得てきた理学療法士としての価値観や知識、経験からみると不十分なものであった.

お母さんには治療の中で説明しながら提示していくことで、納得もしていただいていたし、タオルやクッションでの発達を促通しやすい(発達を阻害しにくい)ポジショニングや遊びの中でのオモチャの提示の仕方などを指導していくことで、少しずつ呼吸も安定し、挙上していた胸郭が降りることで座位の安定性や上肢の内外旋の動きも改善が見られ、骨盤や腰椎部の動きや腹部の持続的な活動も見られるようになり、遊びや自発運動のvariationの増加や全身の可動性の改善、体幹の持続的な筋活動が高まり体幹の安定性の向上、四肢のパワーの向上が認められた.

お母さんとしてもNICUを退院して在宅で人工呼吸器をつけた我が子とどのように関われば良いのかわからない状況であったので、発達していることを感じてもらうことで少しでもセラピストとしてお母さんの母親としてのエンパワメントを引き出せたのではないかと自己分析している.

如何にして訪問リハビリテーション分野(特に小児分野)で看護師や保健師、他職種に必要性を感じてもらえるか

この子の訪問リハビリテーションの中で、特に難しいと感じたことが看護師や他職種へポジショニングやオモチャの提示の仕方などの必要性を伝え、実際に変化や改善を感じてもらうことであった.

例えがあっているかどうかはわからないが、投手の直球や変化球のキレのようなものに似ていると考える.
「初回と比べて中盤になると変化球のキレが良くなった」というのは投げている投手自身は、空振りをとれる確率が高くなったなど結果の中でも実感できるし、腕の振りや体重の乗り具合の違いが自分の感覚として感じられるが、テレビ越しに試合を見ている視聴者や観客席から観戦に来ている人たち(野球に関してほぼ素人で視覚や聴覚などの客観的なものでしか判断し難い)には、空振りを取れる確率が高くなったという結果でしか判断しようがない。

動作分析や動作観察に関しては看護師や保健師の方はほぼ素人に近い方が大半だと思うので、如何にして、治療前と治療後の運動や反応の違いやポジショニングの重要性、1ヶ月後、3ヶ月後の改善度合いを感じてもらい、考えてもらう機会を作ることがリハビリテーション、リハビリテーション職への理解を高めてもらうことに繋がるのではないかと考えている.

リハビリテーション、特に発達分野はリハビリの介入があったから改善したとは断言できない

子どもは日々、発達していくものである。昨日できなかったことがいつのまにかできるようになっていたという話はよくある.
その為にリハビリ介入があったからできるようになったのか、成長の過程で自然にできるようになったのかは明確に分けることはできない.

私たちリハビリテーション専門職が、リハビリの効果を他職種に伝えやすくする術としては

①このままの運動や姿勢を続けていくとどうなること(例えば呼吸状態が悪くなる、下肢が突っぱりやすくなるetc…)が考えられるのか?

②できる限り専門用語は使わずに、実際に見たり触ったりしてもらい感覚(視覚、聴覚、触覚等)を通じて感じてもらう.

③お母さんやご家族さんから他職種に、リハビリテーション時の動きや反応の変化、呼吸状態の変化などを伝達してもらう.

※リハビリテーション内容を家庭用ビデオなどで動画で記録することで伝えやすいと思います.成長の記録としても残せるので一石二鳥です.

最後に…
リハビリテーション専門職は、医師や看護職と比較して圧倒的に社会的立場は弱いです。
私は昨年度、そのあたりを理解していなかった為に家族に大変な迷惑をかけました.
私自身、看護職などの他職種とできる限り情報を共有し合い、より良い医療サービスを提供できるように努めて参ります.

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を機に定期的に更新していけるように頑張ります。


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