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2025年の僕が僕であるために

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『すべての、白いものたちの』

『すべての、白いものたちの』

「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は、(人間の暴力性による)歴史的な心の傷と向き合いつつ、人間の命の脆さを浮き彫りにしている」

ハン・ガン氏がアジア人女性として初めてノーベル文学賞を受賞した。僕と同い年だが、幅広い称賛を集めている。
近年では2017年のカズオ・イシグロぐらいしか、僕にとって受賞者に馴染みがなく、ノーベル文学賞にはあまり興味がなかった。むしろ作品の原著者と翻訳者が表彰される

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『二十歳の原点』

『二十歳の原点』

「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」

1969年、立命館大学文学部3年生、高野悦子さんの日記『二十歳の原点』。
二十歳を迎えた1月は、東大安田講堂事件で、学生運動がピークを迎え、京都にもその波が押し寄せていた。半年後、彼女は静かにこの世を去る。その前日まで書き綴った日記と詩は、2年後に発刊され、多くの若者たちの共感を得た。

高野さんは栃木の親元を離れて下宿し、純朴で

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