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インターネットショッピング(EC)の利用率は約7割


|野村総研の調査結果を踏まえて

野村総合研究所が「生活者1万人アンケート調査(9回目)」を実施し公表(11月6日公表)した結果では、過去1年間におけるインターネットショッピング(EC)を利用した人の割合は68%。
2018年に実施した前回調査と比べて10ポイント上昇しているという。

|調査の概要

野村総合研究所では「生活者1万人アンケート調査」を行っており、2021年に第9回を実施した。

その調査の内容は
過去1年間におけるインターネットショッピング(EC)を利用した人の割合について
の調査で、15歳以上79歳未満の男女を対象として実施したもの。
なお、この調査は3年に一度実施しているという。

|調査結果

表に記載したように一年間にインターネットショッピング1回以上利用する人の割合は全体平均で68%だったという。
この数字は同種を2018年に実施している前回の調査と比べて10ポイント上昇しているという。

|年齢層別では

30代が86%で最も多く、次いで20代が80%、40代が78%、10代が58%、50代が66%、60代が42%、70代が20%
だったという。

特徴的なところでは、すべての年齢層でEC利用率は上昇しているが、特に30代及び40代以上の中高年層で大きく伸び、70代は初めて20%になった。
ちなみに、50代、60代はいずれも前回対比で13ポイント上昇している。

高齢者、特に70代にもIT化が進んでいるんでしょうね。
10代~50代までいずれも半数を超えており、60代が4割超と、いわゆる年配もネットショッピング(EC)を行っている実態が覗える。

野村総研レポート資料より抜粋

|利用回数では

利用者の年間平均利用回数は22.1回、前回と比較して2.3ポイント増加しているのだ
2009年以降調査項目をインターネットショッピング利用者の割合として調査を行っているが2009年調査時の2倍の利用回数になっている。

年代別では
2018年⇒2021年では若年層は高止まり。30代~50代以上の中年層が大きく伸びている。

野村総研レポート資料より抜粋

|商品実物を確認せずに購入の有無

インターネットで購入する場合に、「実物を店舗で確認するかネットだけで買うか」というアンケートでは
 店舗に行かずネットだけで買うことがある人の割合は、
2012年調査から継続して伸長し、2021年ではほぼ半数に達した

野村総研レポート資料より抜粋

|こだわり志向”が伸びる

「安さ納得消費(製品にこだわりはなく、安ければよい)」は24%だった。全体に占める割合は2000年以降、徐々に下がっている。

プレミアム消費(自分が気に入った付加価値には対価を払う)」は24%。と前年比2ポイント「徹底探索消費(多くの情報を収集し、お気に入りを安く買う)」が11%と1ポイント、それぞれ上昇した。
また、「利便性消費(購入する際に安さよりも利便性を重視)」が3ポイント減少し、「安さ納得消費(製品にこだわりなく安ければよい)」は2015年調査以降横ばいであった。

コロナ禍において生活者は”こだわり志向”が伸び、「プレミアム消費」「徹底探索消費」スタイルが増加した。

野村総研レポート資料より抜粋

これからもネットショップで勝ち抜くために重要度が高まってきている。
購入時の情報源として、さらにマス媒体の利用は減少し、ネット(特にスマートフォン)による情報収集傾向は強まっている状況にある。

|商品やサービスを購入する際に利用する情報源の推移

商品やサービスを購入する際に利用する「情報源」について選択式・複数回答で質問。
 1位は「店舗の陳列商品・表示情報」(50%)
 2位は「評価サイトやブログ」(42%)で対前回比で12ポイント上昇
 3位は「テレビのコマーシャル」(39%)であるが、4位の「ネット上の売れ筋情報」(36%)とともに10ポイント上昇
しており、一層ネット情報が活用されている状況にあった。

野村総研レポート資料より抜粋

|評価サイトを用いて情報収集を行う人の割合の推移

評価サイトを用いて情報収集を行う人の割合の推移(利用機器別、複数回答)では、
パソコン・タブレットによる割合は若干減少し、スマートフォンを利用する割合が4ポイント増加
しており、2012年の4%と比較すると6倍近く増加している。

|おわりに

他にもいろいろあるがいずれにしてもECショッピングは年齢層にかかわらず確実に利用者が増加している状況にある。

かくいう私も60代後半だが、ネットショッピング・・などを頻繁に使用しているひとり1人だ。
私も注文した翌日には商品が配送される、遅くても一両日程度なので、すぐに必要、できるだけ早くというときには実に利便性がよい。

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